ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

国道沿いの

2009-04-30 23:51:41 | 寓話集まで

国道沿いの色あざやかな花々は美しい
手をかけて延々と細長い花壇に植えつけられ
赤むらさきと青むらさきと統一された二色に彩られ

はかなく散ることなくいつまでも長く
道端を飾る

人工の美

ペンキで美しく塗りたてられたテーマパークの西洋建築

川の土手の
名も知らない
乱雑に咲くくすんだ黄色の草花
川原を覆う
緑の上にほのかに桃色を載せる草花は
比べるべくもない


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1 コメント

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どちらを ()
2010-04-14 22:53:18
 色鮮やかな花とくすんだ花と、どちらを私がより好んでいるのかは、言うまでもない。天然と人工。
 ある場合には、人工もまた美しく、ある場合には、天然もまた美しい。この場合は…
 この詩は、皮肉の詩。

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