※歌碑写真 畠山幸(霧笛同人)
歌碑の
鏡のような石版の
刻まれた文字に重ねて
青空が白い雲を浮かべて映る
記憶に写しとった
移らふもの
さわさわと微かな風が
映り込んだ影を移し
白昼の夢を現す
内湾の
硝子のような水面に
安波山の
紅葉樹と常緑樹が映る
浮見堂の
釣り人の釣り上げた小鱸が波紋を打つ
夏は疾く過ぎて
冬は山影に身を隠す
移らふ季節のいっときの光
※神明崎の歌碑
砂の上に わが恋人の名をかけば 波のよせきてかげもとどめず
落合直文
※霧笛には、あえて掲載しなかったが、浮見海道を廻り込んだ魚浜公園にもう一つの歌碑がある。
さわさわと わが釣りあげし小鱸の しろきあぎとに 秋の風ふく
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます