ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

故郷 霧笛137号

2022-02-17 11:09:20 | おかえりモネinspired
                      (茂木絢水・書)
うなぎを捕ったあの岸辺
根魚(ねう)を釣ったあの筏の縁
夢は今も巡って
忘れられない故郷の入り江

父と母はどうしているだろうか向こうの岸で
友達は笑っているだろうか向こうの岸で
手を振れば振り返してくれそうな向こうの岸で
忘れられない故郷の向こうの岸で

志を遂げて
いつの日か渡っていこう
山が青々と
水が流れる故郷の向こうの岸辺へ
父と母が待っている
友達が笑っている向こうの岸へ
風がそよぎ光があふれる入り江の向こう岸へ


(写真:小野寺充太氏)

(写真:千田基嗣)



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