休日
朝
目覚めて顔を洗って
長い食パンを切って
(ほぼ四枚切りの厚さ二枚)
強めにトーストする
仕事の日には
簡単なストレッチのような体馴らしをこの間に
休みの日は後回し
トーストが上がったら
今度は
牛乳をマグに注いで
温める
妻は野菜を出して切って器に盛って
時にはモッツァレラ・チーズを引き割いて
黒胡椒と塩と酢と(リンゴ酢とか、まあ、いろいろ)
エキストラ・ヴァージン・オリーブ・オイルをかける
中空高いところに手を伸ばして上から細く注ぐ
とまではしない
こぼしたら勿体ないし拭くのは面倒
ときどきは私もサラダまで手をかける
牛乳には
きな粉とすり胡麻の混合物をスプーン二杯
卵やソーセージがあればなお立派
妻はとろとろの黄身が苦手で私は固いのは咽るしせっかくの味が損なわれると思う
だから半熟の程よいところにおさめるか
時間差で作りわけるか
ソーセージはあぶらでフライパンよりもお湯で茹で上げるほう
準備が整ったら
テーブルについて
バターを開ける
たいていは紙の包装のまま仕舞っている
ジャムを二種類ほど壜のふたを開ける
バタ付きのパン
マーマレードとかイチゴジャムとかりんごジャムとか
パンはシンプルなパン
甘くなく濃厚でなく
できるだけ余計な味のない
できれば小麦の味だけのようなパン
市内ならいつもあの店の定番
仙台近郊なら富谷のあの店
そうだな
東京や仙台のおみやげのひとつは
必ずパンだった
菓子パンだけでなく
食パンやその他の食事パンも必ず
息子が
パンパンパン
という詩を書いたことがあった
お父さんのおみやげはいつもパンだと
妻とふたりでテーブルに向って
パンにバタを塗り
(いや正確には「置き」 わざわざ溶かさない)
ジャムをのせて
パクリ
甘美な脳内物質が体中に沁みわたるかのような
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