ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

囲いこむもの

2012-07-23 23:25:48 | 嫌いだ嫌いだ

そこに住むだれもが望まないもの
望むと表明したものがいないもの
そして少なくとも意志表示したものの全てが反対したもの
そういうものが造り上げられる

そういうことが
世の中にはある

明確に作ると意志決定された
形跡が見当たらないもの
明確に作ると意志表示された
形跡が見当たらないもの

そうでありながら造られてしまった
人工の被造物が
世の中にはある
たくさんある

そういうことでいいんだろうか?

確かに長くぼくらはそういう社会に暮らしてきた
どこかでだれかが決めたものが
よくわからないうちに
ぼくらの住むまちに落ちてくる
そんな時代に生きてきた

ぼくらはいつまでも
そんな社会に生きていたいのだろうか
そんな時代を継続したいのだろうか

ぼくらは選択したい
ぼくらの総意をもって決定したい
孤立した独り独りの思い付きではなく
繋がったひととひととの共同でもって

どこかでだれかがなにもかも(恩寵として)決めてくれたほうが楽は楽
だとしても
今に至ってもそのまんまだなんて
まっぴらごめんだ
とぼくは思う

ぼくらは選択する
総意として決定する


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