この絵本の作者、画家はもちろん高名なおふたりであるが、このおふたりの紹介はさておき、と言ってしまっても、ここでは許されると思う。
モデルは、言うまでもなく長野ヒデ子さん。
絵本作家で紙芝居作家。『おかあさんがおかあさんになった日』(童心社)、『せとうちたいこさん・デパートいきタイ』(童心社)など、人気作多数。
仙台文学館で、この9月8日(日)まで、「せとうちたいこさんにあいたーい! 長野ヒデ子 絵本と紙芝居」が、「第24回こども文学館えほんのひろば」として開催中である(私は、5日午前中に妻とお邪魔するつもり)。
震災後、2015年に、長野さんは、気仙沼にお出でになっている。私が図書館長時代に、なかがわちひろさんと石津ちひろさんらのチヒローズの一員として、市内本吉町小泉小学校を訪問いただいた。
以来、『霧笛』をお送りし、時折いただくお便りを掲載などさせていただいてもいる。その際の手描きの絵はがきは、私と妻にとって、大切な宝物である。
最近の『霧笛』創刊40周年記念号によせてお便りをいただき、146号にその抜粋を掲載させていただいた。(この絵本のことは載せたものの、仙台文学館のイベントのことは触れずしまいであったのは迂闊であった。)
この絵本であるが、帯に長野さんご自身が「ぜったいに読んだらいかん」と書かれている。読まれたら恥ずかしいから読むな、ではない。「読んだら、わたしみたいにアホになるわ!」ということである。
しかし、中川ひろたか氏は、「長野さんは、…キュリー夫人やナイチンゲールとおんなじ偉人です。この絵本は…偉人伝です。…後世まで、語り継がれるべき、お人なのですから」という。
長谷川義史氏は「長野ヒデ子さんは優しい。…長野さんは人を許す。許すから人がよる。輪ができる。その輪の中で長野さんがクネクネおどる。人びとが笑う輪が広がる心根がつながる。」と。
で、この絵本は、ナガノさんが、近所の小さな女の子の抹茶アイスを全部食べちゃうと言うお話。なんでそうなって、結果どうなったかは、読んでのお楽しみ。ダジャレや天然ボケや、そして、やさしさが満載である。
ところで、私の妻は、市内のある小学校で絵本の読み聞かせを行っているが、先日、小学校2年生の子どもたちにこの絵本を読んで聴かせた。案の定、みんな大喜びであったらしい。
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