538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

花と嵐とギャング

2009-02-14 17:29:25 | 邦画
石井輝男監督作品。
スタイリッシュノワールアクションとでも言えばいいのかな?

昭和36年頃ですから
日本が五輪景気に沸いていたころですね

神戸も東京も近い近い
て、新幹線はまだ開通してなかったようですが
当時のあこがれなモダンといわれるすべてのものを
映画の中に取り入れてるんですね

佐々木孝丸親分が
八代万知子さんにマッサージ器で
ってただのバイブなんですが
時代の最先端家電だったりするし

鶴田浩二がクルーザーに乗っていたりと
欲しくても手に入らない一般庶民が
映画でそのフラストレーションを発散させる

まさに映画てそういう面も持っていた
と教えてくれてるような

ガンブームの時代でもあったようで
いろんな銃器が出てきますが
鶴田さん、弾の補充しないで
S&Wのリボルバー撃ちまくるのに

オートマチックはマガジンを入れ替えるという
矛盾したシーンもありましたが

江原真二郎さん楽器ケースに仕込んでいたのは
ウインチェスターって
ここはマシンガンにしてほしかったような気がしますが

ウインチェスターってことで
ラストのカタルシスは西部劇のパクリですねぇ

派手な銃撃の割には
銃口発火も弾着火薬もなしでしたが・・・

清川虹子さんのどてらばあさんの原型をみたような映画でしたが

高倉健さんのノータリン演技はちょっと
様になっていないようでした
この人は着流しやくざのストイックさで開花したのかな

でも、後期網走番外地の面影はちょい見えていたようです。
小宮光江さん
光っていましたね
こういうヴァンプがあってる方なのね