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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

菅平高原へワラビとウドを採りに。カッコウ、ホトトギス、ウグイスがBGM(妻女山里山通信)

2021-05-27 | アウトドア・ネイチャーフォト
 午前10時前に到着。すでに両隣のゲレンデには、何人もの人がいました。翌日が雨なので、今日は人が多いだろうと予想しましたが、その通りでした。当日の菅平の最低気温は、なんと0.8度。用心して少し重ね着をしてきました。車はゲレンデ最下部の空き地に止めます。農道は作業車が通るので駐車不可です。

 正面に左に根子岳、右に四阿山。両山とも拙書で紹介しています。マツムシソウやマルバダケブキなど花の山。県の天然記念物、ミヤマモンキチョウも生息します。以前の記事で載せています。

(左)チャンピオンコースを登ります。誰もいません。そうなんです、このゲレンデはウドが少ないのです。皆それを知っていてここには来ないのです。ウドやワラビはどこにでもあるわけではなく、知らないとほとんど採れません。なのでリピーターがほとんどです。(右)上級者コースなので傾斜がきついです。昨年採った場所を思い出しながら、休み休みジグザグに登ります。

(左)こんな急傾斜です。森の中にもワラビが。実はコシアブラもありますが採る人はいません。(右)リフト降り場にやっと到着。小屋のあるところが山頂です。正面のゲレンデは、急過ぎていつも登りません。ここでニホンカモシカに遭遇したこともあります。

(左)回り道になりますが、林道を登ります。(右)三人の女性がもの凄い急斜面をウドを採りながら登ってきます。ここまで登ってくる人はほとんどいません。林道へ登る斜面は、四つん這いでないと登れないほど。

 山頂近くのリフト降り場からは、北アルプスと善光寺平が望めます。私が仲間と保護活動をしている貝母の群生地がある妻女山の陣場平も見えます。妻女山展望台からも、大松山の三角の山容が見えます。

(左)キジムシロ(雉蓆・雉筵)の花があちこちで見られます。(右)山頂の北側の縁にあった掌状複葉で赤い花の樹木。樹高は、5mぐらい。なんでしょう。調べたのですが不明です。

 山頂の小屋の前で手作りサンドイッチで昼食。眼下に高原野菜のマルチが光っています。カッコウ、ホトトギス、ウグイスがBGMです。例年なら、麓のグラウンドからサッカーやラグビーの練習の声が聞こえるのですが、皆無です。誰もいません。吹き上げてくる風は、少し肌寒いほど。

(左)望遠レンズで根子岳の山頂を撮影。人影が見えます。(右)四阿山の山頂。手前は、爆裂火口壁。

 山頂近くのウド。ここまで大きいと普通は食べません。山頂の方が成長が早いのです。富士山が見えたのですが、黄砂の影響でしょうか、霞んでいました。

(左)浅間山。噴煙は見えません。外輪山の黒斑山を拙書では載せています。(右)これも拙書で紹介の烏帽子岳。花の山です。

(左)有害帰化植物のハルザキヤマガラシ。あちこちの里山や堤防で見られる困った外来植物です。(右)イタドリ(虎杖)の群生地。タデ科ソバカズラ属の多年生草本。若芽は山菜です。2mぐらいになります。

 白樺の林。白樺ジュースは、土産物屋や道の駅で買えると思います。大松山も花が多く、拙書では、ズミ、ミヤマザクラ、レンゲツツジ、シシウド、ツマトリソウ、スズラン、アマドコロなどを載せています。久しぶりの急登ですが、実際は下りの方が問題です。膝に来ます。山頂まで登る人がいないのも頷けます。結局この日は、ほかの採集者とのニアミスはありませんでした。

(左)ヤグルマソウ(矢車草)の群生地があります。ユキノシタ科ヤグルマソウ属の多年草。(右)オオアマナの群生もありました。ハナアブの一種が吸蜜しています。

(左)帰りは上田方面へ。菅平ダム。前回ダムカードをいただきに来た時は、修理中でダム湖の水は抜かれていましたが、満水です。温泉で疲れを癒やして帰宅です。(右)今回の収穫。ウドはまず天ぷらで。残りはジップロックに入れて保存。ヌタやパスタでいただきます。ワラビは、熱湯に重曹とニガリを入れて、一晩置いてアク抜きをします。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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