あちこちでハルジオンが満開になったので、そこら中でウスバシロチョウが吸蜜しています。ただこれが見られるのは、午前中だけ。午後になるとたいてい強い東風(こち)が吹くので、ウスバシロチョウは、樹上の葉の裏に隠れてしまいます。気温が上昇して、朝露が蒸発した頃から昼ごろまでが撮影のチャンス。
ハルジオンの蜜はひとつの蜜腺が小さいので、ウスバシロチョウは、激しく頭を前後させて吸いながら口吻を差し替えて吸蜜して行きます。ひとつの花が終わると別の花へどんどん移っていくのです。
この様に翅を閉じて吸蜜している時は、手で簡単に捕獲できます。めったにしませんが、ウスバシロチョウのメスは、交尾するとオスに、他のオスと交尾できない様に交尾板(受胎嚢)を付けられます。それを確認する時に手で捕まえます。
別名を太陽蝶というように、太陽が昇り気温が上昇すると活発に吸蜜し始めます。朝露で湿っている時は、高い樹冠にいて、気温が上昇すると滑空してきて吸蜜を始めるのです。氷河期の生き残りという呼び名が示す通り、かなり毛深いです。
ハルジオンの花と比べても分かるように、小さな小さなハナアブ。体長は10ミリあるかないか。ミナミヒメヒラタアブのオスの様です。これの撮影は本当に難しいです。まず小さすぎて存在に気づかない。小さいのですぐ吸蜜を止めて他の花に移ってしまう。移ったらどこに行ったか分からなくなってしまう。とカメラマン泣かせの被写体なのです。以前に比べるとハナアブは激減しました。松枯れ病の空中散布や除草剤などの農薬が原因です。蜂群崩壊症候群は、世界中で問題になっています。
◉『JA推奨!日本でバンバン使われているモンサントの除草剤ラウンドアップは諸外国で使用禁止の猛毒』:安全という嘘に騙されて安易に使う農家や庭の除草に使う人が多いのは大問題です。必ず健康被害が出ます。この記事は必読です。
オオムラサキの6齢(終齢)幼虫の食欲は旺盛です。観察していると、食べては眠り(休み)を繰り返しています。前日に3頭確認していたんのですが、1頭になってしまっていました。鳥に捕食されたのか、蛹になるために他の枝に移ったのか。そうだといいのですが。
なんだかガオーッと吠えているようですが、これは体を反転させて上に頭を向ける直前のカットです。
オオムラサキが食べるエノキには、小さなブツブツがたくさんできていました。これは虫コブ(虫えい・ゴール・GALL)といってエノキハイボフシといいます。フシダニ(ダニ目フシダニ科)の一種によって作られる不規則な形の袋状の虫えいです。体調は0.2ミリ以下のウジ虫状。また、エノキには先の尖ったエノキハトガリタマフシもできることがあります。
虫コブは、物理的刺激や植物の生長を促進する物質(植物ホルモンやアミノ酸など)により形成されます。虫コブは古くから利用されてきました。マタタビはマタタビミミタマバエの作る虫コブができて初めて価値あるマタタビ酒になります。また、ヌルデ(白膠木)の若芽や若葉などにヌルデシロアブラムシが寄生してできる虫こぶ(ヌルデミミフシ)は、お歯黒、染め物、薬、インク、占いなどに使われてきました。特に染料は、空五倍子色という伝統色で、古代より(正倉院にあり)珍重されてきました。
エノキの葉を食草とするのは、他にテングチョウやゴマダラチョウなど。テングチョウの幼虫(小さな青虫)もいました。右の写真は、ほとんど食べつくされたエノキの葉。今年は、オオムラサキがたくさん羽化しそうな予感がします。
ハルジオンで吸蜜するセスジハリバエ。他にはハナムグリの仲間が何種類か訪れていました。中は開花したヒレアザミ。陣場平にはこれの群生地があり、満開になるとウスバシロチョウなどが盛んに吸蜜に来るようになります。
夕方から雨になるというので、椎茸のホダ木の地伏せのブルーシートを外しに行きました。すると松代方面で火災が発生したようで、登る前に道路から真っ黒な煙が立ち上っているのが見えました。後で展望台へ行くと、消火が始まったようで白煙に変わっていました。消防車のサイレンの音に救急車も。結局男性一人が運ばれ、4棟が全焼したそうです。タイミング悪く雨の前で強い南風が吹いていました。最近は一人暮らしや老人だけの家も多いので、火事が多くなった様な気がします。気をつけないといけないですね。
◆
雨上がりの昨日は、ノスリ(前の記事に写真)が5羽旋回していたのですが、結局下りては来ませんでした。その代わり、カッコウが向こう隣のお宅の畑に来て初鳴きしてくれました。まるで高原にいるようでした。
そして今朝は、凄いものを見てしまいました。早朝5時半頃、ピーエー!というノスリの甲高い鳴き声で目が覚め、慌てて窓のカーテンを開けると、なんと西から50センチ位の蛇を掴んだノスリが、カラスに追われて逃げて来ました。向こう隣の畑の上で、ピーエー!ガアガア!と大バトル。最初、鳴き声は向こう隣の方で聞こえたので、蛇はその畑で捕まえたのかもしれません。近所には普通にシマヘビが生息しています。結局、蛇を掴んだままノスリが山へ逃げ切ったところで事件は終了しました。最高のシャッターチャンスでしたが、こういう時に限って手元にカメラがない。ノスリは羽を開くと140センチもあり、カラス(ハシボソガラス)よりかなり大きいのですが、カラスが気が強いのに驚かされました。
そして、もうひとつ驚いたのがその蛇。なんと真っ白な蛇だったのです。いわゆるアルビノ種で突然変異で生まれたシマヘビだと思うのです。白蛇は、弁財天の生まれ変わりで富をもたらすとか、水神とかいわれて非常に縁起のいいものです。何かいいことがあるといいのですが。しかし、この個体は、可哀想にそれが仇になり目立ってしまい捕獲されたのでしょう。いやあ、朝から興奮しました。
午後からは、台風7号の影響で、善光寺平南部は風速7m位の北東の突風が吹き荒れ、猛烈な砂嵐になりました。
ハルジオンの蜜はひとつの蜜腺が小さいので、ウスバシロチョウは、激しく頭を前後させて吸いながら口吻を差し替えて吸蜜して行きます。ひとつの花が終わると別の花へどんどん移っていくのです。
この様に翅を閉じて吸蜜している時は、手で簡単に捕獲できます。めったにしませんが、ウスバシロチョウのメスは、交尾するとオスに、他のオスと交尾できない様に交尾板(受胎嚢)を付けられます。それを確認する時に手で捕まえます。
別名を太陽蝶というように、太陽が昇り気温が上昇すると活発に吸蜜し始めます。朝露で湿っている時は、高い樹冠にいて、気温が上昇すると滑空してきて吸蜜を始めるのです。氷河期の生き残りという呼び名が示す通り、かなり毛深いです。
ハルジオンの花と比べても分かるように、小さな小さなハナアブ。体長は10ミリあるかないか。ミナミヒメヒラタアブのオスの様です。これの撮影は本当に難しいです。まず小さすぎて存在に気づかない。小さいのですぐ吸蜜を止めて他の花に移ってしまう。移ったらどこに行ったか分からなくなってしまう。とカメラマン泣かせの被写体なのです。以前に比べるとハナアブは激減しました。松枯れ病の空中散布や除草剤などの農薬が原因です。蜂群崩壊症候群は、世界中で問題になっています。
◉『JA推奨!日本でバンバン使われているモンサントの除草剤ラウンドアップは諸外国で使用禁止の猛毒』:安全という嘘に騙されて安易に使う農家や庭の除草に使う人が多いのは大問題です。必ず健康被害が出ます。この記事は必読です。
オオムラサキの6齢(終齢)幼虫の食欲は旺盛です。観察していると、食べては眠り(休み)を繰り返しています。前日に3頭確認していたんのですが、1頭になってしまっていました。鳥に捕食されたのか、蛹になるために他の枝に移ったのか。そうだといいのですが。
なんだかガオーッと吠えているようですが、これは体を反転させて上に頭を向ける直前のカットです。
オオムラサキが食べるエノキには、小さなブツブツがたくさんできていました。これは虫コブ(虫えい・ゴール・GALL)といってエノキハイボフシといいます。フシダニ(ダニ目フシダニ科)の一種によって作られる不規則な形の袋状の虫えいです。体調は0.2ミリ以下のウジ虫状。また、エノキには先の尖ったエノキハトガリタマフシもできることがあります。
虫コブは、物理的刺激や植物の生長を促進する物質(植物ホルモンやアミノ酸など)により形成されます。虫コブは古くから利用されてきました。マタタビはマタタビミミタマバエの作る虫コブができて初めて価値あるマタタビ酒になります。また、ヌルデ(白膠木)の若芽や若葉などにヌルデシロアブラムシが寄生してできる虫こぶ(ヌルデミミフシ)は、お歯黒、染め物、薬、インク、占いなどに使われてきました。特に染料は、空五倍子色という伝統色で、古代より(正倉院にあり)珍重されてきました。
エノキの葉を食草とするのは、他にテングチョウやゴマダラチョウなど。テングチョウの幼虫(小さな青虫)もいました。右の写真は、ほとんど食べつくされたエノキの葉。今年は、オオムラサキがたくさん羽化しそうな予感がします。
ハルジオンで吸蜜するセスジハリバエ。他にはハナムグリの仲間が何種類か訪れていました。中は開花したヒレアザミ。陣場平にはこれの群生地があり、満開になるとウスバシロチョウなどが盛んに吸蜜に来るようになります。
夕方から雨になるというので、椎茸のホダ木の地伏せのブルーシートを外しに行きました。すると松代方面で火災が発生したようで、登る前に道路から真っ黒な煙が立ち上っているのが見えました。後で展望台へ行くと、消火が始まったようで白煙に変わっていました。消防車のサイレンの音に救急車も。結局男性一人が運ばれ、4棟が全焼したそうです。タイミング悪く雨の前で強い南風が吹いていました。最近は一人暮らしや老人だけの家も多いので、火事が多くなった様な気がします。気をつけないといけないですね。
◆
雨上がりの昨日は、ノスリ(前の記事に写真)が5羽旋回していたのですが、結局下りては来ませんでした。その代わり、カッコウが向こう隣のお宅の畑に来て初鳴きしてくれました。まるで高原にいるようでした。
そして今朝は、凄いものを見てしまいました。早朝5時半頃、ピーエー!というノスリの甲高い鳴き声で目が覚め、慌てて窓のカーテンを開けると、なんと西から50センチ位の蛇を掴んだノスリが、カラスに追われて逃げて来ました。向こう隣の畑の上で、ピーエー!ガアガア!と大バトル。最初、鳴き声は向こう隣の方で聞こえたので、蛇はその畑で捕まえたのかもしれません。近所には普通にシマヘビが生息しています。結局、蛇を掴んだままノスリが山へ逃げ切ったところで事件は終了しました。最高のシャッターチャンスでしたが、こういう時に限って手元にカメラがない。ノスリは羽を開くと140センチもあり、カラス(ハシボソガラス)よりかなり大きいのですが、カラスが気が強いのに驚かされました。
そして、もうひとつ驚いたのがその蛇。なんと真っ白な蛇だったのです。いわゆるアルビノ種で突然変異で生まれたシマヘビだと思うのです。白蛇は、弁財天の生まれ変わりで富をもたらすとか、水神とかいわれて非常に縁起のいいものです。何かいいことがあるといいのですが。しかし、この個体は、可哀想にそれが仇になり目立ってしまい捕獲されたのでしょう。いやあ、朝から興奮しました。
午後からは、台風7号の影響で、善光寺平南部は風速7m位の北東の突風が吹き荒れ、猛烈な砂嵐になりました。