ad

建築を旅する

IFLA Japan

2011-10-13 17:06:41 | Weblog
一昨日、IFLA Japan主催の『Ariya 'Narm Aruninta 講演会+パーティー』にお招き頂き、参加した。

IFLAとは、International Federation of Landscape Architects 国際造園家連盟(略称イフラ)の事で、世界のランドスケープアーキテクトを代表する組織で、UNESCO(ユネスコ)からの認定を受けた唯一の世界規模の団体だそう。

http://www.ifla-japan.net/

ホームページによると、
『IFLAの目的は、IFLAに加盟する各国のランドスケープに関わる
グローバルな課題への提案、および私たちを取り巻く環境の計画、
デザインや、その運営、管理に持続的に関わり、人類にとって快適で、心地良い環境の創造、
育成に貢献するランドスケープアーキテクトの専門性を発展させることにあります。』

とのこと。


当日は、ランドスケープに携わる方や、造園、建築、インテリア等々、様々な職種や年齢の方が集まる、有意義な会合となった。

今回の講演会の登壇者であるAriya 'Narm Aruninta さんは、IFLAタイの代表の女性。
タイのランドスケープというと、バンコクなどの公共空間を思い浮かべるとちょっとピンとはこなかった。
ただ色々考えると、そういえば、プーケットのアマンプリなどがイメージできる。

実際に、タイでは、都市計画的なものよりも個人的な空間や、リゾートホテルなどの環境デザインが盛んらしい。
また、講演の中で、水上マーケットなどでも有名な水上生活の話が出ていた。
タイはこの夏、過去50年で最悪の深刻な洪水被害にみまわれている。

チャオプラヤ川の流域が大変な被害のようで、アユタヤは被害甚大とのこと。

15年ほど前、タイに一人旅をした事があったけれど、ボートでチャオプラヤ川(昔はメナム川って言った)やその支流を登って行くと、水面すれすれに建つ民家や、ボートハウスも沢山あり、バナナの木などが美しく、豊かな暮らしが見て取れた。
しかし、アジア特有の自然に開かれた生活環境で、もろく影響を受けやすい建築群だけに、今回の洪水は非常に心配である。


水上生活に関しては、ランドスケープアーキテクトの視点からも様々論じられているようで、タイの文化として残しながらも、水質を含む衛生面、また安全面等は改善していく必要があると。




近年、都市環境を見直す動きのなかで、建築の分野でも緑化の推進などランドスケープ的な要素を重視する人が増えて来た。

ただ建築というスケールでは、大きな都市環境を変えて行くのはなかなか難しい。
都市計画として考えて行くには、行政が動く事と、それを統括するランドスケープアーキテクトの存在が必要になってくる。
いわゆる道路沿いの環境を改善していく取り組みを本気で行って行く必要もあるだろう。








最新の画像もっと見る

コメントを投稿