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建築を旅する

穴堀り

2010-01-25 23:40:38 | Weblog
昨日、また国立天文台の中にある、絵本の家の庭造りに参加してきました。

今回は、一人での参加でした。

池を作る作業なんですが、まずは雨水タンクを埋める穴を掘る作業をやりました。
自分は、午前中の2時間程度しか参加できませんでしたが、4メートル×2メートル×2メートルという、巨大な穴を掘る作業は、なかなかの肉体労働でした。

詳細は、今日の読売新聞に掲載されました!

以下、記事の写真です。

一日で掘り上げた穴に、入ってます。


因に、残念ながら、自分は用事があり最後まで居れなかったので、写ってません。次回は穴に入りたいと思います。


久しぶりの天文台

2010-01-19 12:20:29 | Weblog
絵本の家に行った帰りに、久しぶりに国立天文台を見学する。

国立天文台は、今は結構大学のような施設となっているけれど、昔は何もなくって、ぽつんと観測用の施設があった。


随分と変わった感じに思えたけど、観測施設は変わらずに。


第一赤道儀室

これは、カール・ツァイス社が1921年に作ったものらしく、木造のドーム。
今は遺跡の様になっているけれど、登録有形文化財。
こういう、機能を追った形状の施設は、どれも興味深い。
なんとも愛嬌のある形。

太陽の黒点観測に利用されていたとのこと。



大赤道儀室

こちらも、木造で、カール・ツァイス社。
やはり、レンズはカール・ツァイスなんだなあ。
これは、東洋最大の屈折望遠鏡らしく、焦点距離が長いため、観測天体の高度により、床全体がエレベータ式に昇降するらしい。
それから、第二次世界大戦中にはレンズを疎開(!)させ、また、ドームは銀色から迷彩色へと塗り替えられたと。

東京女子大学のレーモンド作のチャペルもそうだけど、戦時下では、黒く塗られたり、迷彩色になった建物って結構ある。
破壊されるよりは、いいけれど、建築にとってもつらい歴史。




太陽塔望遠鏡 通称、アインシュタイン塔。

ドイツのポツダムにある本物の「アインシュタイン塔」と同様の構造らしい。
本物は、非常にかっこいい形で、エーリヒ・メンデルゾーンの処女作なのだけれど、こちらは、どちらかというと無骨な印象。
物理学者アインシュタインが提唱した「相対性理論」を実測検証する為に建設された施設という意味で同じらしい。

しかし、このすっと立ち上がった姿は、ちょっとぞくっとする様な迫力がある。
歴史の重みを感じる建築である。
暗い森の中にある感じが、日本ではない別の國にきてしまった感がある。

現在は老朽化のために補修中であった。

因に、ドームは張り替えで、銅板葺きのようである。

天文台がある、大沢の辺りは、森がまだ残っていて、不便な場所ではあるけれど、一度住んでみたい。



絵本の家の庭造り

2010-01-19 12:06:40 | Weblog
先日の土曜日に、三鷹市の、星と森と絵本の家の庭造りに参加してきました。

国立天文台の敷地内にある、小さな日本家屋を改装して、絵本の家にしてます。

http://www.city.mitaka.tokyo.jp/ehon/




当日は、参加者の顔合わせで、レクチャーがあったのですが、思った以上に参加者が多く、特にお子さん連れのお母さんの参加がありました。
多分、総勢30~40名位。

今はまだ、更地の状態ですが、すこしづつ手を入れていきます。

まずは、井戸とビオトープ作り。

井戸は既にスタッフの方の尽力で、8メートルくらい掘削されています。
ジョイント式で、10メートル以上繋げる、長い棒の先に爪のような歯が付いた掘削機をぐりぐりと人力で回して、ひたすら掘る形。


8メートルくらいとなると、結構、拳大の石が出てきて、苦戦していました。


池は、実は子供が遊びで勝手に掘った穴をベースに作るみたい。
こちらは、シャベルなどで、次回以降、掘り進めます。

池は、新聞紙にロウをしみ込ませたものを使って、池の底を固めるとのこと。自然に負荷を与えるものは、極力無くすように作ります。

水はそのままだと、汚れと蒸発などもあるので、雨水を利用し、一度、大きなドイツ製の雨水タンクに貯めます。
そこから、アメリカ京セラの太陽光発電機で、水をポンプで池に送ります。池の中には、ブイを使ったスイッチがあり、水が無くなると供給する形となっていて、常に一定の水位を保つ予定。



レクチャーしてくれた方は、シップスレインワールドって会社の方で、主に雨水利用や地下水利用などに関する機材をレクチャーしたり、輸入販売等してます。
ガーデニングで水やりを考えると、雨水利用はいい事。
手押しのポンプなどもあり、これは、なかなか面白い。

http://www.rainworld.jp/

太陽光でお湯なんかを沸かせる、ソーラークッカーも扱っていて、絵本の家にも一台設置。


焼き芋なんかも作れる!
以下、別の日のものですが、映像あり。

http://blog.goo.ne.jp/rainworld/e/00bb1f7dc612b5a96c3aad9d3c24f93b

ソーラークッカーは、アフリカなどで、柴を確保する重労働から解放する為にドイツの会社が作ったらしく、太陽光で、料理を作る事ができます。

先日は、椎名誠さんと、ソーラークッカーで料理をしたって話をされてました。


寒い中でしたが、楽しいひとときでした。

久しぶりに見た、霜柱。

次回は、穴堀。これからが本番です。

庭には、ニガクサ エビヅル アマチャヅル アケビ ホウチャクソウ ジャノヒゲ カラスビシャクが植えてあるようで、目印の名前が書いてありました。


こどもはいいですねえ。