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建築を旅する

きょろろ

2006-05-30 04:04:40 | Weblog
そういえば、キョロロの外部の鋼材と同じ厚みの、同じ素材で作られた、キョロロのミニチュアみたいなのを持ってる。
いまや、なかなか生産が追い付かない人気商品で、貴重らしい。


マイキョロロ。錆びるとそれが皮膜となって、それ以上は腐食しないとか。キョロロ。
台座っぽいのは、テキトーなライムストーン。

越後妻有アートトリエンナーレ2006

2006-05-29 12:21:28 | Weblog
今年も越後妻有アートトリエンナーレが開催される。
三年前(もう三年も経つの?!)に行った時は、キョロロやMVRDVのまつだい雪国農耕文化センターとか竣工で盛り上がった。
今回は、そういったでっかいのはあまり無いようである。
新潟はこの数年、非常に苦労された。
震災あり、洪水あり、大雪あり。
すべて記録的な被害で、いまだにその傷跡が残っているだろう。

イベント開催自体、どうなるんだろうと思っていたけれど、無事に3回目を迎えられるようだ。
これを復興の更なるエネルギーにしてほしい。

前回行った時は、『次回は絶対タレルの家に泊まりたい!』と思っていたけど、あれよあれよと言う間に会期が近づき、既に会期中は予約で満室らしい…。がっくし。マリーナ・アブラモヴィッチの夢の棺桶に泊まるかな…。

先日fu do kiでお世話になったF/styleのショールームも新潟なので、ついでに寄れたらいいなあ。
橋が落っこちた朱鷺メッセも気になるし。足を伸ばして新潟市内まで行くかな。


是非泊まりたかったジェームズタレルの家。写真は3年前に訪れた時のもの。


回廊状の軒下(というか、床下)。和の意匠、心地いい建築空間。


タレルの真骨頂。空が切り取られて。ウィーーーンンっと天井が移動して開く。家のカブリオレ?


風呂。さっきの軒下を眺めつつ。これいいなあ。夜はライトアップされて癒しの洞窟風呂。


ああ、やっぱり泊まりたくなってきた。取り敢えず、夜に行ってみよう。

http://www.echigo-tsumari.jp/
http://www.noubutai.com/
http://kinare.jp/

枯淡

2006-05-28 14:56:37 | Weblog
fu do kiで思い出したのだけれど、ミニマムな和のイメージを持ったお店を以前デザインさせてもらった。
著名な建築家の方がディレクションではあったけれど、まだまだ新米の時期に貴重な仕事であった。
数年前改装して、その時もやらせて頂いた。
いい想い出になっている。
代官山などにも出店して、展開する意気込みもあったのだけど、様々な事情で実現せず。
今は福岡のお店も既に閉店していて、ネットショップで商品のみ残っている状態のようである。

床はライムストーン、壁面は珪藻土、及び和紙。
木の什器や突き出しの棚は桐材で出来ている。
桐は、こだわって簡単なオイルフィニッシュだけで、クリアーはかけず、風合いを出す工夫をした。
ポイントで入っている竹の格子は、その道の職人さんにお願いして、籠目で編んで頂いたものである。
乾燥が中途半端だと反って来てしまい苦労した。改装後の店舗ではガラスに挟み込む状態にしてもらった。


できるだけシンプルにあげたエントランス。把手はステンレスの加工品。


棚が飛び出す形。入れ子式の納まり。棚と地袋は全て桐材オイルフィニッシュ。


改装した時のガラスに入った竹の籠目編み。


オリジナルの桐箱のジュエリーケース。ぱかっとフタを取る形。


オリジナルの箸置き。これも桐製。


商品。作家物が多く、これはたしか四国の作家さん。画像の急須は数十万する高級品だったと思う。銀箔かな。


これも作家物のテーブルセットの椅子。錆びた鉄のフレームがいい味をだしている。

fu do kiもそうだけど、和のモダンはやはり廃れる事はなく。
枯淡COTANも今見ても全然新鮮。やはりシンプルモダンが一番である。



fu do ki

2006-05-28 08:21:34 | Weblog
昨日は一度行ってみたかったgallery fudokiにお邪魔した。
当日はあいにくの雨であったけれど、fudokiはしっとりとした風情が似合う。
場所は板橋の住宅街。黒い木のファサードはシンプルで、周りに馴染みながらも、フッと空気を変えるセンスを放っていた。
建物は中村好文氏。今、旬の、自分も大好きな建築家。

入口からちょっと感動。
綺麗なノンサッシュのガラス、ギャラリーらしく開放的なエントランスには、小さな敷石の様にスチール枠の洗い出し床が浮く。
テンパーガラス扉の把手は木製で、感触も形もいい感じ。
入ると、一階、二階共ギャラリーで、二階へは白い華奢な螺旋階段が続く。
これまた、細い白パイプの手すりには茶色の革がまかれていて、踏面もオークのオイルステン仕上。
そうだ、手や足の直接触れる所にはなるべく天然素材を使おうという事なんだろうな。

ああ、いい感じ。壁面の白い壁は自分も好きなテクスチャーがあり、ギャラリーだけど、単純なホワイトボックスではなく、落ち着いた雰囲気。

その日は、今開催中の『ZIBA+DESIGN』展ーF/styleの提案ーというのをやっていた。
ZIBAとは地場のこと。
日本の生活を支えて来た優秀な「地場産業」。
自然回帰というか、そんな、天然素材を使った伝統ある職人方とコラボレートして新たなデザイン提案をしていた。

せっかく優秀な技術をもっているのに、時代の波に押されコストなどの面もあると思うが、産業として成り立ちづらくなっている為に、やむなく消えそうになっている地場産業を復興させるという素晴らしい思いもあるようである。

F/styleは二人の若い女性のユニットで、当日はじっくりお話を伺えた。

お茶を頂きつつ話しながら、彼女たちが意図しているとおり、いろんなものがちょうどいい風に繋がって行く感じがして好ましかった。
女性らしい生活にちなんだ目線と、良い物を守り育て拡げたいという母性にも似たものに学ぶ所が多かった。

作品は非常に健康的でアーティスティックな感じ。女性なら誰もが好きになりそうな可愛らしいものであった。


色々あるうちの、犬の柄が入った、『月山緞通の麻とウールのマット(山形)』というのを購入。


あと、はき心地のいいゴムの入っていない靴下も。
帰りには更に一足プレゼントも頂きありがたかった。

ともかく、中村好文氏の空間もあいまって、癒され、刺激的なひとときであった。
http://www.fudoki.co.jp/gallery/index.html

ギャラリーのオーナーの方も実は先日MINIを購入されたらしく、見せてもらった。
なんと、パークレーン!。はあ、素敵。目の毒だなあ。
二台欲しくなってしまった。
まあ、自分のは男仕様のボーイズレーサーってことで。

ゆくゆくはパークレーンみたいに革張りにしたいって結末。



平壌のコルビジェ

2006-05-27 07:13:51 | Weblog
なんと、北朝鮮の平壌(ピョンヤン)にコルビジェの建築が実現している。


といっても、本人のスケッチを基に再現されたものだと思われる。

たまたまネットで巡っていたら、平壌の紹介ページにぶつかった。


平壌市内

コルブのスケッチ

以下紹介文
Above: Le Corbusier's Dream realized. This drawing is from his 1923 book "Towards a New Architecture". The gritty reality is downtown Pyongyang, where half the apartments are vacant and the rest only marginally habitable amid chronic power shortages.

現在半分が空いていて、電力供給もままならない状態らしい。

それにしても、コルブの影響力は彼の意図したとおり、普遍性を帯びていたということだろう。


リアルな平壌を覗いた気分である。