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建築を旅する

完成

2006-06-29 10:09:41 | Weblog
取り敢えず、サインも入り、広島完成。
あとは、売れてくれる事を祈るのみ。
商売だからなあ。
安くて旨いが信条だから、近くの方は是非。

今回は、サインにアルミの叩きを持って来たので、風情があった。











ベルリンの伊東

2006-06-24 17:03:50 | Weblog
ベルリンの新ナショナルギャラリーで行われる"Berlin-Tokyo/Tokyo-Berlin"展の会場で伊東豊雄が行っているインスタレーション"Emerging Grid"っていうのがあるらしい。
ホームページからの写真だけども、見てみると、床が最近の伊東氏の公園の様にくねくねとうねっている。
しかし、このインスタレーションの意図は判らないけど、フンデルトバッサーとか、荒川修作とかが、それぞれの意思に基づいて、既に何年も前に提唱している仕事と似ているので、感動はそれほどない。
まあ、あるなあと言った感じ。今っぽいなというくらい。
キョロロもそうだけど、インスピレーションというものにオリジナリティを感じないです。
ちょっと、穿った見方をしすぎかな。
テクスチャーは綺麗な感じだけど。

金かかってる。







現場

2006-06-19 03:20:41 | Weblog
広島の現場へ。
新しいブッフェのお店。
広島ってお城があったんだなどと思いつつ。

なかなか施工が良く、特にSUS.H.L.が厚めの仕様になっているので、きっちりとした元卓になっている。
ピンとした感じで、まとまりが上手くいった。

バイアスの壁も、中央のモアレの光、奥のアートペイントなど、迫力もあり。








完成間近。

三鷹天命反転住宅

2006-06-14 09:30:46 | Weblog
ひときわ目立ってる、あの話題の三鷹天命反転住宅。
いきなり?ってくらい意外な感じの立地で、東八道路沿いにあります。
車で走ってるとよく目につくんだけど、とにかく幼稚園の様な派手派手な色彩。

雑誌とかでも取り上げられているように、床がうねる、壁がうねる。
いわゆる巣という感じ。竹中工務店がんばったなあ。

あの奇跡と言われる天命反転地が今度は住宅として提案される訳だけれど、これは思った以上に刺激が強い。
住むんだからね。
荒川修作って人は昔から人間に必要なのは最後は住居だけであると言った事を言ってる。
アートとかは吹き飛んでしまって、根源的に必要な物を残していくと、結局住居しか残らないらしい。
そこは判らなくは無い。

第一次の入居希望者募集中らしいから内覧できます。
分譲中!

三鷹だけじゃなくて、名古屋でも『志段味循環型モデル住宅』って計画があるらしい。
こちらのほうが、家っぽい感じはあります。

アースワークの地平と90年代初頭

2006-06-09 10:11:30 | Weblog
学生時代は結構ランドスケープアートを志した時期があった。
いわゆるアースワークと言われるような70年代初頭に世界中に広がったアートの分野。
クリストが日本でアンブレラプロジェクトを行った91年、ちょうど大学一年生で、学校にクリストが来て講演をしてくれたりして、急速にその興味が深まった。
イサムノグチの大回顧展もその頃あったのも大きくて、初めてイサムの庭を知り、草月に憧れた時期もこの頃。
はあ、思い出すだにトキめく時代だったなあ。
91年は荒川修作の回顧展もあって、これまた凄かった。天井からゴムの幕がデローーーンと落ちてたりして。
荒川修作も学校で何度か講演会してくれた(といっても、小さい教室でこじんまりと)ので、受講してた。
途中まではものすごくいい事を言うし、「わかるわかる!その通り!」ってなるんだけど、最後の結論が難解というか、訳の分からない不条理なものであった。
だって、「結局トイレまで苦労して何時間もかかる身体性が重要で云々…」ってなるのがね、本当に意味をなすのか。
アーティストのエゴイスティックな面が前面に出過ぎている感じが共感できなかったな。
作品は非常に面白いものだったけど。

ともかく、90年代初頭は日本でアートが熱い時期であった。特に、空間を使ったアート、映像などもちらほら出て来て、インスタレーションが盛んであった。
時代はさかのぼるけど、その頃執心だったヨーゼフボイスとか、いまだに胸きゅんですよ。

で、アースワーク。
自分が知って学んだのは90年代初頭であったけれど、70年代の彼らに共鳴して、建築(ポストモダンとかバブリーな建築業界自体とか)が当時大嫌いだった自分の突破口を開いてくれた。庭に興味を持ったのもアースワークがあったからだなと思う。

何が言いたいかというと、その当時のそんな自分にど真ん中直球な書籍が鹿島出版から出た。
ある意味自分の原点の本ですんで紹介したいなと。

その名も『アースワークの地平』
これは、凄くて、大好きなデビッドナッシュ、リチャードロング、イサム、タレル、ワルターデマリア!
表紙はワルターデマリアの「稲妻の平原」


はあ、これに尽きる。

是非一読されたし。ありそうで、無い本です。写真見るだけでも感動する。
稲妻の平原、本物みたいなああああ。