先日、雪の降る中、日ノ出町にある
浜中材木店に行って来た。
多摩でとれる木を加工、販売し、自らも住宅設計などに積極的に取り組まれている材木店である。
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樹皮を剥いだ丸太を製材する工程。
木は生きているので、切った後も動きがあって、その動きを想定して、製材しまっすぐにしていく。
まっすぐな材を作るのは、とても難しいことなのだ。
近年、戦後植えられた杉林のある山の荒廃が問題になっているけれど、浜中さんでは、森を守るため、杣人(そまうど=きこり)の技を継承する山仕事もされている。
数年前に一度だけお邪魔した時は、管理されている山を見せてもらった。
植林など積極的に手入れもされている。
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切り出された立派な杉材。
杉林は、戦後すぐは植えれば植えるだけ儲かる状態だったので、全国的にどしどしと植えられたけれど、安価な外来種が入ってくる様になってからは、手間がかかり儲けの出ない杉林は放置されてしまった。
針葉樹は根を深く張らないので、剪定をされず生育不良となった杉林の斜面はさらに軟弱な地盤となって、地滑りを起こしやすいそうだ。
昨年の記録的な豪雨などで、地滑りが多発したけれど、そういうのもあるみたい。
国産の杉も今は非常に安価で、40年くらい経ってる杉も一本で数千円程度とのこと。
とても、もったいない。そして、手間を考えると、これは儲からないなあと思った。
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源平が奇麗。木目の流れで反りを見て、梁などに使用する材の向きなども決めて行くそうだ。
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割れを止める鎹。
何か、産業に結びつかないと、日本の山は荒廃する一方だし、どうにか出来ればと思う。
住宅に木を積極的に使用するっていうのもひとつだとは思う。
それから、林間放牧というのがある。
山地酪農といて、山間地で酪農をするものだ。
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ネットで見つけた山地酪農の牛。
猶原恭爾氏が創始者で、土地の狭い日本での酪農としてはある意味理想的な方法かもしれない。
今まで、雑草やブッシュで入る事も難しかった斜面にある放置林の中を、牛たちが食べる事で、刈り取り作業などが不要となり、手入れに入りやすくなったりするメリットもあるようだ。
また、野シバが安定的に大地を覆う事で、土壌の流出などの防止にもなるそうだ。
それから、山地酪農は、牛の乳などの収入があり、杉を刈り取るまでの助けにもなる。
そういうのも盛んになってほしいものだなあ。