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建築を旅する

caixa forumつづき

2011-06-25 08:38:38 | Weblog
caixa forumの中身はこんな感じ。

こういう造形は、なかなか日本にはないかも。
階段の規制とか緩いんだろうな。
写真だと洗練されている感じに見えるけれど、実際はラフな感覚の空間だったように思う。



この階段もすごかった。なんというか、古城のような、最新のたてものながら、昔から在るような感覚もあり。手作り感。


最上階あたりにある、カフェ。コールテン鋼の一部が透けている部分の中。おちつくカフェだった。


アップ。


この部分も、光の量なのか、新しいものでありつつも、存在感は古城のような…。
細かい機能みたいなものが付いていないから、この天井や床の形状が引き立つんだろう。

天井と床と壁があるだけって感覚が古城っぽいのだろうか。


照明なんかは無いんだ。
計画停電の日本は、はじめからこれくらいの光環境でもいいと思う。


それにしても、ヘルツォーク&ド•ムーロン。
やはり、育った場所の文化なのか、石造りの世界の建築だからなのか。



こう考えると、日本人の建築ってやはり特殊に見えるんだろうなと思った。

あと、日本はいろいろ規制が多すぎだ。


caixa forum

2011-06-24 15:50:33 | Weblog
四年ほど前、ユーロがめちゃくちゃ高かった頃、スペインに旅行に行った。

その時に、caixa forumって言う、ヘルツォーク&ド・ムーロンが設計した建物をマドリッドで見た。


廃屋の様な建物をリフォームしたっぽい情報があったんだけど、出会いは強烈で、この体験は行かないと判らないなあと思った。
よく見ると、古い建物がジャッキアップされたように、浮いている。


そこで、実は、ヘルツォーク&ド・ムーロンの建築以外に、驚いたものがあった。


パトリックブランの垂直植栽の作品である。

ほとんど、というか、完全に建築の外装であって、自然の植栽の力というか、インパクトはすごかった。
パトリックブランは当時、既に金沢21世紀美術館で常設の作品を発表していたので、知ってはいたけれど、このスケール感は、口をあんぐりするしかないものであった。いやあ、驚いた。


最近、ガーデンの人と話す機会が増え、随分前のショーモン国際ガーデンフェスティバルにパトリックブランが出品しており、その作品でデビューしたという話を聞いた。

写真を見せてもらったけれど、めちゃめちゃかっこいい造形だった。
やや曲線を描いて競り上がった形は、船の様にも木の葉の様にも見える、エレガントな形をしていた。

小さい頃、水槽が好きで、その水槽の植物が水を浄化している事実から、色々と実験をしているうちに、今のスタイルに行き着いたらしい。
単なるデザインやアートというだけではなく、生態系をその場所に作って行く作業が素晴らしい。
環境に合わせて、植物を選定し照明、水分補給のシステムを組み、環境に適した生物が順応するところまでが作品となっているとのこと。

その辺りは、いわゆるビオトープやナチュラルガーデンなんかの思想と同じだろう。


それが垂直になっただけなのに、そのことで、都市空間のあらゆる場所が植物の生息環境に変わって行く。
これは、単に垂直になっただけ、とは言えない、エポックメイキングな事なんだなと、あらためて感動した。

バモスT

2011-06-23 11:21:55 | Weblog
かみさんが、去年から出しているTシャツ展のイベントがあり、仕事場の一階で、ここ数日、せっせとTシャツを作っておりました。

ひとつひとつ手描きで手染めにしてるので、大変そうだけど、見てるのは楽しかった。







何人かの作家さんが集まって、展示販売するそうで、一部チャリティーで売り上げを被災した方への募金にするそうです。

http://blogs.yahoo.co.jp/minna_no_t

6/25~28まで、b:stile 舞浜美術館って、ギャラリーでやるそうです。
お近くの方は是非。




十勝千年の森

2011-06-20 17:49:33 | Weblog
週末に、北海道、『十勝千年の森』に行って来ました。

http://www.tmf.jp/



ダン ピアソンの庭、素晴らしかった…。


大地の彫刻の様な起伏。
スタッフの方の説明
「人が歩いていると、消えたり、浮かび上がったり。
太陽の動きによって、刻々と変化する丘陵。
法面の急勾配の部分、長く伸ばした植物が、風が流れると、ざあっーと揺れる。」

砂を使った模型で何度も検証して、この形になったそう。


厩構造と投影(虚と実)。実際の厩を使った浅野修氏による作品。


一番魅かれたメドウガーデン。『Sense of place』ダンピアソンの真骨頂の様なナチュラルガーデン。


自然界の複雑な生体を再現。
自生種と、原種、自生種の系統を組む園芸種で構成。99%の成功率でこの場所にあった植栽がなされたとのこと。
植え方は、コンピューターで乱数表に掛け図面化。あとは、人の手で、人の手が入っていないかの様に調整。
非常にいい管理がされているガーデンです。






ゴートファームの子山羊たち。いたずら大好き。


今年生まれた一年目の山羊。
『好物は、靴ひもです。』



授賞しました!

2011-06-15 13:02:23 | Weblog



明年、2012年6月から北海道十勝千年の森にて『北海道ガーデンショー』が開催されます。


そのコンペティションに友人と共に参加し、

『恋の庭』で奨励賞、

『山羊の遊び庭』で優秀賞を受賞しました!

http://www.hgs.co.jp/competition_02.shtml

『山羊の遊び庭』は、現地にて、実際に作品制作に取り組む事になりました。


週末から、打ち合わせの為、北海道十勝に行って参ります。