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建築を旅する

愛のトンネル

2012-01-16 14:17:03 | Weblog
IFLAのページで紹介されていたのですが、「the Tunnel of Love(愛のトンネル)」という場所の写真。

ウクライナ北西部、「リウネ」と言う場所に実際にあるトンネルらしい。

列車が通るので、そこだけトンネルになっているんだろうか?
なんだか列車が剪定している感じ。

人と自然の共作があるとしたら、これはいい作品だなあと感動した。


行ってみたいところが世界にはいっぱいあるもんです。

芽が出て来た

2012-01-13 13:46:41 | Weblog
今年は、球根をもらったので、植えてみた。
スノードロップや、ムスカリ ボトリオイデス アルブムなど。

何種類かあったのだけど、判らないのもあって、出て来てのお楽しみ。


今日、見てみたら、すこうしだけ頭を出していた。


これは、スノードロップかな。

東京だと1月くらいから咲くのもあるみたいだけど、この調子だと2月にはかわいい花を咲かせてくれるかも。


ここ数日は、仕事ではないのだけれど、平行定規を使って、手描きで住宅の設計をしている。
やはり住宅は楽しい。
コーヒーの香りとか、窓から見える緑とか、そういうのを想像しながら立面図などを描いていると、幸せである。

いい感じの煙突が作れて、嬉しい。

庭はやっぱり、雑木と、多年草を沢山いれたいな。




現美

2012-01-06 21:01:42 | Weblog
東京都現代美術館に行く。

『建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ”』展


行こう行こうと思っていて、ようやく行く事が出来た。

ともかく、見終わって、仕事量が大事だなあと思った。
一つのことを掘り下げて行くパワーが作品として昇華するのだとつくづく感じる。

日本の建築家が半分、外国の作家が半分といったところで。
実際のお弟子さんもいるのだけれど、伊東豊雄氏が牽引する建築の方向性は時代の中心なんだなと思った。

あとは、藤本壮介氏の作品。
なかなかやらない方向に進んでいて、一見それほどの意外性は無いのだけど、よく見ると普通ではなく、これを実現させているという事実に驚愕した。
これに住もうと決めたクライアントもすごい。
やはり時代を開いている人だと思う。

妹島和世+西沢立衛/SANAAのロレックスラーニングセンター。
これは、ヴィム・ヴェンダースによる映像作品として紹介されていた。

『もし建築が話せたら...』というその作品は、ロレックスラーニングセンターが擬人化され、ゆっくりと語る。
はやりの3D眼鏡をかけてみるのだけど、非常に静謐な美しい映像だった。

妹島さんと西沢さんがセグウェイで走りながら映像にも登場していて、大きな広場のような、公園のようなロレックスラーニングセンターにはぴったりの登場だと思った。


流れるような形状は、自然であった。
同じくうねる床をもつ建築は沢山あるけれど、SANAAのそれは、自然な感じがした。
無理がないというか、心地いいというか、無邪気な伸びやかさを感じるものだった。

フンデルト・ヴァッサーが提唱したものが、時代の流れの中心になってきた。

それから、個人的には、Piet Oudolf氏のレイアウトのドローイングの展示が嬉しい驚きだった。

思いがけず、最近の自分のアイドルの作品の本物が見れたので感動した。
植生の違いや色彩、形状、成長過程、開花時期などあらゆる条件を基準にした精密な選定を行い、それをトレーシングペーパーをレイヤー状に重ねて構想を練るそうで、作品集で見慣れた植栽のプロット図が実際に目の前にあるのは感慨深いものがあった。

因に、建築を学んだ後にランドスケープデザイナーに転身したそうだ。
ランドスケープアーキテクト的な雰囲気の作品が多いなと思っていたけれど、なるほどといった所。

とても行って良かった。

刺激になりました。
















蔦屋書店代官山

2012-01-05 13:57:59 | Weblog
蔦屋書店代官山店が12月にオープンしたらしく、この前初めて行って来た。

設計はクラインダイサム。
写真で見ていた通り、白い外壁に、ガラスのファサードが絡む、低層の分棟式商業施設。
近くにヒルサイドテラスがあるけれど、その流れに繋がる雰囲気があって、スケールがとてもいい。

写真は、ツタヤホームページから。

久しぶりの代官山は、午前中だったのもあり、人がまばらで気持ちよい。

車は120台停められるそうで、この辺りではなかなか無い贅沢なつくりだ。


外装の白いのは、よく見るとツタヤのTの文字で、マットな白が陰影をはらんで奇麗だ。
パーツがたっぷりと大きいので、楽しい。

施設の案内サインがパンチングメタルでいいのだけれど、調べてみるとデザインは原研哉氏らしい、なるほど。

とにかく、蔵書が多くって、セレクトもいいので、困ったらここに行くといいな。
デザインや建築などの本が充実しているのと、哲学書や宗教に関する本も目立つところに多数置かれていた。
昨年来の混迷し災害もあった今の時代の反映なのだろう。是非本物を選んでほしいもんです。

施設中央にある、3棟を貫く導線が、『マガジンストリート』となっていて、判りやすく、良い導線計画だなと思った。

内装は『おうち』感を出すことをコンセプトにしているらしいので、非常に居心地もよく、木材なんかも割と多く使われていた。欲を言えば、壁も左官の塗り壁にしてほしかったところ。

この施設、クラインダイサム設計なのだけれど、全体には、驚くほど斬新で、キンキンにデザインコンシャスかといわれると、そうではなく、エッジーというよりは、コンフォートな感じで親しみの涌く、誤解を恐れずに言うと、あえて割と無難(もちろんオシャレだけど)な施設を目指した感じがする。
地域に開いた感じの本屋だし、ウエルカムな『おうち』コンセプト、これが正解なんだろう。

先日、ある審査会でお会いした青木淳氏にお話をうかがっていた中で、『これからは、新しさだけを追い求めるのではなく、普通の中に建築の先をみていく。』という旨の話が印象的だった。
もしかすると、なんとなく通じる物があるのかもしれないと思ってみたり。
うーん。ちょっと違うかな。

一部、二階にカフェバーの様なスペースもあり、そこはちょっと大人な雰囲気。
なんと、ハンスJ.ウェグナーの名作“ベアチェア”なんかも置かれていて、これは驚いた。
自分の好きな椅子だけど、買うと200万以上するらしいからなあ。
こんなのに座らせてもらっていいんですか。
今度、せめてそこでお茶でも飲んでみたい。

あとは、アバンギャルドのスピーカー。

これも、700万近い品らしい。
学生時代バイトしてたジャズ喫茶もアバンギャルドのスピーカーだったけど、めちゃめちゃいい音がする。
バイト先のは紫ピンクのメタリックで、横から見ると、もっとホーンがうねうねしていて、その名の通り、アバンギャルド(ちょっときもちわるい)なデザインだった。さぞ売れなかったんだろうなあ。

バイト先。

蔦屋のはモダンでオシャレな感じ。アバンギャルドは、最近はこういうデザインのもあるんだなあ。


蔦屋書店代官山は、蔵書は充実しているし、ゆっくり落ち着けるし、車を停めれるし、行ける人は、毎日行ってもいいんじゃないでしょうか。
代官山に住みたくなりました。

ひとつ残念なのは、外につくられた植栽が今いち、というか、へなへなで残念な感じだった~。
せっかくの空間だし、是非とも、今後は力を入れてほしい。