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建築を旅する

映画『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』

2012-11-08 15:54:08 | Weblog
映画『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』が始まるそうだ。


『ピナバウシュ 踊り続けるいのち』という映画があったけれど、あれと同じ感じだろうか。
監督のアンドリュー・アダムソンって人は、ナルニア物語とかシュレックの監督らしいから、ファンタジー色が強い感じか。
プロデューサーはジェームズキャメロン。



ピナバウシュのヴィムヴェンダースが非常によかっただけに、この手の映画は気になる。


シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語ではラスベガスでの7つのショーをベースに新たなラブストーリーになっているらしい。

シルク・ドゥ・ソレイユを初めて見たのは、ラッキーな事に、ラスベガスでやっていた『O(オー)』ショー。
当時、予約も取れないほどのショーだったんだけど、偶然、どんな力が働いたのか、最高の席で見る事ができた。


舞台上に巨大なプールがあって、ともかく圧倒的に美しく幻想的で、浮世離れしたものだった。
あれを超える感動がまだないほどの、すごさ。本当にすごかった。

既に10年以上前だけど、これを映画で再度感じられるとしたら。
最近の3D映画は、その可能性を感じる。

絶対見に行った方がいいなあ。

Katsura imperial villa-1

2012-11-01 18:48:53 | Weblog
残暑厳しい9月の初め、長年の夢がかなって、ようやっと京都は桂にある、桂離宮に行くことができた。

友人が誘ってくれた。

学生時代から、京都に帰省するたびに、行きたいな行きたいなと思い続けていたところなので、感激もひとしお。


桂離宮は、ご存知のとおり、予約しないと入る事はできない。
しかも、こちらの都合では日程が組めず、基本的には運任せのような感じなのでついぞ行けずじまいであった。

今回は、その友人の昔からの知合いのスイス人のカップルが日本に来るので、外国人枠を使い、付き添いとして行く事になった。
その場合は、前日に予約すれば、次の日には入れてしまう。

とってもありがたし。

桂離宮と、修学院離宮、あとは西芳寺(苔寺)という、予約必須で行けなかった3施設に行く事ができた、最高。
あとは、三大閣のひとつ、西本願寺の飛雲閣。

桂離宮は、外の桂垣から始まる。



これが桂垣。桂離宮の東側に沿って250メートルにわたって続く、生きたままの淡竹(はちく)を使った生け垣。
生きたまま、竹の幹に鉈を縦に入れて、折り曲げる。ふさふさとした竹の葉が作り出すありそうで無い光景。


背伸びして中を撮ると、こんな感じ。


穂垣(ほがき)。真竹の上部をカットして、その間に淡竹の穂を横向けに。シュロ縄で編んである。
これに沿って行くと、観覧用の入口にたどり着く。

案内役の方を先頭に20名ほどのグループで歩いて行く。


まずは、簡素で印象的な御幸門。ここが天皇用の表門入口からの第一ゲート。八条宮二代智忠親王が後水尾上皇を迎える為に設けた門だそうだ。
茅葺き屋根で、棈(あべまき)の皮付き丸太で出来ている。
表門から御幸門へ向う道は、徐々に広くなる様に作られていて、実際より距離があるように感じる、遠近法が使用されている。


御幸道。
黒い小石の『霰(あられ)こぼし』山の石と川の石の間の様な、絶妙なテクスチャーで非常に魅かれた。
道の中央が盛り上がっていて、これは、水はけを良くするためらしい。
奥の土橋は、軸をすこし曲げて架ける事で、より深く奥行き感が出るとのこと。


御庭口門脇の土塀。大阪土と呼ばれる黄土色の土壁。すこし赤みがあり、これは酸化鉄を含んでいるから。
上部の茅葺きが苔むして風情がある。


御庭口門と黒文字垣。クロモジは楊枝にも使われる材で黒褐色で凛と美しい。


住吉の松が見える。西洋から影響を受けたビスタとアイストップのある、象徴的な場所。
池に突き出た亀の尾と呼ばれる芝地に住吉の松(衝立ての松)が立つ。
元々は、松の大木が立っていたそうだ。