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建築を旅する

与論続き

2007-10-14 16:54:52 | Weblog
随分、久方ぶりにアップ。
与論続き。

与論と言えば、『めがね』。
夏に行ったとき、結構ポスターが貼ってあった。
『かもめ食堂』も好きで、DVDを買ってみてたので、それなりには楽しみであったけど、秋になって公開されるや、すごい反響みたいですね。もしかしたら、来年与論に行ったら、かなり人が増えているかも。

『めがね』効果でしょう。

ともかく、与論の日記途中だったので続き。


雨ばっかりの与論であったけれど、ちょっとだけ海にも行ってみる。
与論は珊瑚に守られ、リーフ内は静かで綺麗なシュノーケリングスポット。
ちょっとだけ潜ってみたけれど、映画のニモに出てくる隠れクマノミなんかもいたりして、とても楽しいシュノーケリングが出来た。これは、潜る前に浜辺で戯れるの図。やどかりなんて、何年ぶりだろう。


雨がずっと降り続いていたので、海はさけて、島内を車で観光。
サザンクロスセンターと与論城跡。
与論で一番高台にある資料館的な建物。ここでお祭りもあるようで、映像なども見れます。
建物は、多角形の箱をずらして積み上げたような、ユニークな形。中は、まあ、普通の資料館。
手前は、沖縄文化圏を感じる与論城跡のほこら。


与論民俗村
ここは、古くから続く与論の伝統的な工法で作られた貴重な住居を解放して、与論文化を伝える施設。
ここに昔から実際に住まれている方が、ご自宅を開放しているとのことで、個人で経営されている民俗村。
与論で一番古い建物らしい。
行くと、旦那さんが丁寧に与論の家屋について説明をしてくれた。
与論は、やはり沖縄の文化圏で、家屋は小さく、正方形に近い平面のものが、分棟式で建っている。
これは、台風が来たときに、風で家が飛ばされない工夫らしい。
平面が小さい方が、背の低い建物を建てられ、頑丈になり、正方形だと、さらに加重が分散して、よいらしい。
しかし、最近は台風も凶暴になり、大型化してきたので、風速70メートルとかになると、飛んで行ってしまうかもと話されてた。既に先日の台風で歪んだらしく、補強されてた。立て替え間近らしい。


高床式の納屋。ねずみ返しは、柱に鉄板を巻くアイデア。


民家の中。機織りは、女性は必ず覚えたらしい。島は、すべて自給自足。機織りが出来ないと、服がつくれない。


案内してくださったおじさんと、与論の民家。
沖縄によくあるスタイルで、沖縄にほど近い与論も同じスタイル。職人さんも沖縄本島より来ていたらしい。
台風で瓦が飛ばないように、瓦をモルタルで固めている。

しかし、第二次世界大戦で、沖縄はアメリカ支配下となり、与論は鹿児島のため、日本最南端に。
物資も、職人も与論には来れなくなる。分断の歴史。
瓦など、鹿児島からは、重くコストもかかるため、持ってこれず。
このように綺麗な沖縄スタイルの屋根は、戦後は一切作れなくなり、このように残っているのは非常に貴重らしい。
戦後は、赤い瓦から、トタン屋根に。与論の民家は、トタン屋根ばかり。こんなところにも、悲しい戦争の爪痕。


与論の古い家の柱は、木の形がそのまま。


ガジュマルは、今も昔も生えている。
不思議な生命力の発露といった形の根っこ。すっごい。

それから、義父がボーカルが与論出身のバンド、コブラツイスターズのボーカルと何故か呑み友達らしく、実家に参詣。
ご実家は、衣服を販売するお店であり、お母様より、コブラツイスターズのイカしたバンダナを頂く。
お母様お奨めは、スカル柄!

土産にTシャツを買う。『与論大好き!鼓舞螺大好き!』柄。


夜は、かりゆしバンドの居酒屋、『民謡酒場かりゆし』にて、かりゆしバンドで踊り狂う!
与論最高!有泉最高!!