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建築を旅する

ランドスケープデザイン誌

2012-08-31 11:35:07 | Weblog

マルモ出版社から出ている、LANDSCAPE DESIGN誌に『ヤギの遊びの庭』が掲載されています!



北海道ガーデンショーの記事に合わせ、招待作家、コンペティション作家の作品の写真と記事が掲載されました。


みすず的表現

2012-08-16 19:00:52 | Weblog

みすず書房より出版された

『ペーター・ツムトア 建築を考える』

ペーター・ツムトアときたか。
ツムトア。

別に日本語の発音はそれでもいいかもしれないけど、あえて流布している読み方を無視するあたり、みすず書房的だなあ。

購入し、仕事机に置いて、ちょっとづつ読み出した。





今朝のJ waveを聞いていると、宮崎駿の言葉があった。

『才能とは、情熱を持続させる能力のこと』

なるほど、そう実感する。


情熱が無くなった時、物づくりは単なる作業になってしまうだろう。
人の心をとらえ、動かす事はできないだろうし、もう一歩踏み込んで創作することは、止めてしまうだろうな。

たまらない喜びや楽しみが人を突き動かすんだろう。

その、ものづくり、設計や情熱について、ズントー、いやツムトアはこう書いている。


『肝要なのは、洞察、理解、そしてなによりも真実』

『設計のプロセスは、理性と感性の絶えざる相互作用にもとづいている。感情や嗜好、憧れや欲望など、浮かびあがっては形を取ろうとするそれらのものは、批判的な理性によって吟味されなければならない。抽象的な思量が本当に正しいかは、感性が教えてくれる。』

『設計するとは、大筋においては理解することであり、秩序立てることである。しかし、求めている建築の本当の核のところにあるものは、情動と直感から生まれてくる、とわたしは思う。』

『ひらめきの稀有な瞬間は、辛抱づよく作品に向きあっているときにやってくる。』

『脳裡に忽然として現れるイメージ、描画の上の一本の新しい線によって、設計中の建物が一瞬にして変貌し、新しい形を取る。摩訶不思議な麻薬がいきなり効きだしたような感覚。造るべき作品についていましがたまで自分が知っていた一切が、明るい新しい光のもとに現れる。歓喜と情熱が湧きあがる。そして、私の中で、なにかが「この家を私は建てたい!」と言っているような気がするのだ。』


すてき
ああ、この人はやはりアーティストだなと思った。
物づくりの人間は、こうでないと。

脳内麻薬。

やむにやまれぬ情熱。

ズントーの言葉は、一言一句、噛み締められる文章だと思った。

まだ、途中だけど、これは、座右の書になるだろう。

ズントー様に最敬礼。



富良野2

2012-08-13 16:40:48 | Weblog
風のガーデンは、もともとゴルフ場だったところの芝生を剥いでつくったとのこと。



倉本さんの提案で、剥がした芝を裏返して積み、土塀をつくったそう。

その土塀。いい感じに朽ちて、草が生えている。


芝生の土塀から生えてきた木。桂かな?


これもドラマに出て来たらしい、倉庫?
草屋根になっている。


風のガーデンは、プリンスホテルから徒歩で20分ほどかかるのだけど、車の送迎がある。
行きは、車で行って、帰りは歩いてみた。

そこここに、野草のガーデンがあって、こちらが面白い。

ほっておくとどしどし生える、いわゆる『雑草』でつくったガーデン。
蕾が下を向いているから、ハルジオン?と、増えまくって困るオオハンゴンソウ。
ハルジオンはよく見ると奇麗な花だなあ。


バーベナボナリエンシス

広いゴルフ場を歩くのも結構たのしい。


おもしろいかかしが


これなんだっけ?


それをながめる?かかしくん。

富良野1

2012-08-13 15:28:41 | Weblog
北海道ガーデンショーがオープンして、一ヶ月ほど経った七月後半に家族で北海道へ。

レンタカーで富良野~十勝の帯広まで行くコース。

初日は両親の希望もあり、富良野へ。

プリンスホテルにある、上野さんの風のガーデンを見学する。

『北の国から』の倉本聰さんの脚本でテレビドラマ化されていた『風のガーデン』の舞台。
ガーデナーの上野砂由紀さんがデザインした庭園。

昨年も一度夏の終わりに訪れていて、そのときは暑すぎたのか、花が元気無かった。

でも、今年はまだ七月半ば過ぎだったのもあり、数日涼しい日が続いたからか、花が元気に咲き誇っていた。

一番、風のガーデンっぽい時期に来たのかも。


ミソハギなどなど


エリンジウム プラヌム


紫のモナルダ


白いトラノオ フィソステギア クラウンスノー


あわい紫のマツムシソウ


奥にある、撮影用に作られた家


上野さんのガーデンは、数年前に友人が入院中のお見舞いにくれた一冊の本で詳しく知ったのだけど、この風のガーデンが世に出るきっかけだったみたい。

花が満載で、こういうのもリッチで、たまにはいいもんだと思った。