「なから」は「大体」とか「おおよそ」とか「ある程度」の意。
例文1
「
なから で いい
じ」=「おおよそで良いですよ」
「
なから の ねだん おしえ
とくりや」=「おおよその値段を教えてください」
「
なから こんな もん で いい
ずら」=「大体こんなもので良いでしょう」
「おめー の いいぶん は なから わかった」=「お前の言い分は大体分かった」
「こっから とうきょう ま
じゃー なから 200Km
だじ」=「此処から東京まではおおよそ200Kmですよ」
「あいつ の いいそうな
こん は
なから よそく できる」=「あいつの言いそうな事はある程度予測できる」
「あたらしい うち の せっけいず は
なから きまった
かい」=「新しい家の設計図は大体決まりましたか」
「この やま
にゃー なから 10000ぼん の ひのき が うわってる
じ」=「この山にはおおよそ10000本の檜が植えられていますよ」
「この ふくろ
にゃー なから 20こ の りんご が はいってる
で みんな で わけて たべ
とくりや」=「この袋にはおおよそ20個のリンゴが入っていますから皆さんで分けて食べてください」
「まつもとじょう は ぶんろく2ねん ごろ に たてられてる
で ちくじょう から
なから 430ねん に なるぞ」=「松本城は文禄2年頃に建てられているから築城からおおよそ430年になるぞ」
「
おらー の うち から おめー の うち まで くるま で どのくれー かかる か
なから の じかん おしえ
とくりや」=「俺の家からお前の家まで車でどのくらいかかるかおおよその時間を教えてください」
例文2
野沢菜を漬けている時の母娘の会話
娘 「かあちゃん しおのふりかたはこんな
もんでいい
かい。」
「ふりすぎるとしょっぱくていけ
ね で ふりすぎるなよ」
例文2の標準語訳
娘 「お母さん 塩の振り方ははこの程度でよいですか。」
母 「おおよそ その程度で よいでしょう。」
「降りすぎるとしょっぱくて駄目だから 振り過ぎないようにしなさいよ」