荒代掻(あらじろかき)が始まっています。
今日の松本市は穏やかな一日となり、農作業もはかどったとおもいます。
荒代を掻いた後、本代(ほんじろ)を掻いて、暫くおいてからいよいよ田植えになります。
※本代掻(ほんじろ)は植代掻(うえじろがき)とも言われます。
連休後半になれば、これらの田圃も田植えが済み、青田になります。
2005/5/4、blogに掲載した場所のカタオカザクラ(片丘桜)が満開になっていました。
ピンク色の強い桜です。
「カタオカザクラ保存会」の皆さんの努力で苗が増やされ、見る事の出来る場所が増えてきました。
長野県木曽郡木祖村薮原に「三十六屋お六櫛工房(みどりやおろくぐしこうぼう)」はあります。
「花桃観賞の旅」の帰りにこの「三十六屋お六櫛工房」に寄らせていただきました。
工房の主は「青柳和邦さんと奥さん」で、青柳和邦さんはお六櫛づくりの第一人者です。
その卓越した技術から、長野県卓越技能者として「信州の名工」に認定、国卓越技能者「現代の名工」に認定されています。
どうして「三十六屋(みどりや)」なのか疑問に思いましたが、調べてみると「薮原・鳥居峠硯清水(やぶはら・とりいとうげすずりしみず)」は中山道の第三十六宿という事からつけられたのではないかと想像しました。
応接室兼展示室兼販売所で青柳和邦様からいろいろ興味深いお話しをお聞きする事が出来ました。
販売されていた「お六櫛」です。
「現代の名工」が作られたものとしては格安のように感じました。
雅子妃殿下御婚儀に使用されたものと同じ「額櫛(ひたいぐし・がくし)」です。
菊の御紋が彫られています。
蒔絵は深山美峰師になるものです。
秋篠宮妃殿下御婚儀額櫛と同じ櫛です。
菊の御紋が彫られています。
工房での作業の一部を拝見させていただきました。
「手づくりこそ本物であり、最後に生き残れるもの」という信念をお持ちになって「お六櫛」を作られています。
TVドラマ「水戸黄門」をはじめ多くの時代劇かつら用の櫛も作られていて、櫛型も見せていただく事が出来ました。