もく窓

~良い映画と究極の手抜き料理を探して~  

幸せのちから

2008年04月15日 | 映画 TV・DVD
      原題: THE PURSUIT OF HAPPYNESS
 お気に入り度:銀  ガブリエレ・ムッチーノ監督  2006年
良い映画でした。親子愛を絡めたベタなサクセスストーリーかと思っていたら、全く違いました。
主役のウィル・スミスは「私に近い6人の他人」でシドニー・ポワチエの息子と名乗る青年を演じ、若くてスタイルが良くて洗練されていてとても魅力的でした。インデペンデンス・デイでは宇宙人を引きずっていてカッコ良かったです(笑)。しかし、この映画では演技に魅せられてしまいました。
ラストで採用を告げられたときのウィル・スミス演じるクリスの表情は、いかに彼が今まで空元気を出して頑張っていたか、そしてどん底の生活の中でどんなにか不安だったかを物語っていて秀逸だったと思います。
ウィル・スミスの演技だけでなく、この映画は本当に良く出来ていました。観終えて色々と考えてしまいました。映画の最初にクリスが言います『ジェファーソンは独立宣言の中で、われわれには生命・自由・幸福の追求の権利があると書いている。なぜ幸福のところに「追求」という言葉を入れたのだろう。誰も本当には幸せを持てないかのように。』と。

とても気に入った映画なのですが、一つだけツッコミを。
父親を知らずに育ったクリスは、そのことがトラウマとなっているかのように息子に愛情を注ぐのに、息子が母親無しで育つことに対して何も懸念してないようです。それに、奥さんに対して冷た過ぎますヨ~。奥さん、生活に疲れ果てていて可哀そうでした。出番が少なかったけど奥さんに一番共感しちゃいました。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コメントありがとうございます。 (アスカパパ)
2008-04-16 10:00:56
 とても佳い映画には違いないのですが、確かに、何か突っ込みを入れたくなるところが多い映画でしたね。(笑)
 ウィル・スミスの直向きさには感動するものがあります。が、ちょっとそれが過激気味だったからでしょうか?。

 序でながら、この映画とは無関係のお話ですが、N響アワーのアシスタントが代わりましたね。池部晋一郎さんも活き活きとお喋りされ始めました。ホッとしています。(笑)
 例えば、ベートーヴェンの「運命」の出だし部分が、指揮者によってこんなに変わると、解説されていましたが、たいへん勉強になりました。

 なお、プラハ公演を無事終えた地元大学フィルの、帰国報告コンサートが今月末にあるので楽しみにしています。また報告します。
返信する
>アスカパパさんへ (もく)
2008-04-16 20:47:37
確かにクリスの行動は貧すれば鈍すると言われちゃうような部分がありましたね。しかしタクシーの運ちゃんもしつこかった~(笑)

N響アワーのアシスタトさんは交代されたんですか。
池辺先生が活き活きし始めたならば、これから楽しみです。
『運命』の回のN響アワーは見逃してしまい残念です。
以前、運命の出だしの部分を小沢征爾氏は圧倒的な力で押し寄せる感じで「ダ、ダ、ダ、ダーン」と声に出して解説していましたが、オスモ・ヴァンスカ氏は「パァ、パ、パ、パァ~ン」と発音して天国の門のファンファーレと解説していました。本当に指揮者によって違うんですね~。

お~、アスカパパさんが一緒に付いて行きたかった奈良女フィルの凱旋公演があるのですか。
海外公演で成功を収めひと回りもふた回りも大きくなって帰ってきたことでしょう。
アスカパパさんの報告、楽しみにしてます♪
返信する

コメントを投稿