高田郁著 2013年
あいって、関寛斎の奥さんの名前なのよ、
史実とは少し違うかもしれないけど
妻の目から見て書かれているので面白いの。
と、知人に薦められお借りした一冊。
関寛斎って、 、 名前は聞きますが、どちらさまでしょう?
知らないのか?! 佐倉の順天堂で学んだ医者だョ。オランダ医学を学んでどこかの藩の御典医にまでなったのに、北海道へ開拓に渡って最期は自殺したのさ。
、 、 そうなのネ 、 。 ちょっと気が重くなったけど読んでみますヮ。
〇〇子さん、貸していただきありがとう♪
とても良かったです。
信念を貫き徹す夫をしっかりと支える妻、
愛に溢れた綺麗で清々しい作品でした。
妻のあいは寛斎よりも先に亡くなるので
寛斎の最期は書かれていませんでした。
図書館で探したら
寛斎関連の本、色々ありました。
☆◎ 奥山秀峰「伝記関寛斎物語」
作者が小学校の教員をされていたので
とても読みやすく分かりやすいです。
あいさんの写真も載っています。
◎ 司馬遼太郎 胡蝶の夢」
関寛斎と陸別の項あり。
〇 城山三郎「人生余熱あり」
七十過ぎの身でなぜ~突然の終止符の項。
◎ 乾浩「斗満の河-関寛斎伝」
晩年、北海道に渡ってからのことも
詳しく書いてあります。
◎ 徳富蘆花(健次郎)「みみずのたはごと」
関寛翁 一~四の項。
ネットの青空文庫で読めます。
☆◎ 関寛「命の鍛錬」
こちらも青空文庫で読めます。
本人が灌水浴を薦めている文章を
ぜひ読んで
驚いていただきたい。
http://www.aozora.gr.jp/cards/001026/files/46834_27498.html
最初に読んだ時、余りの凄さに
ワハハ、、と笑ってしまった。
そして二度目に読んで
高潔の極みの美しさに
泣いてしまった。
冬の朝、お湯で顔を洗ってましたが
この冬からは水にします。
「命の鍛錬」は何度読んでも落涙するくらい惹き込まれてしまいますが
凡人の、否、凡人にもなれない私が出来るのはこの程度ですヮ。