もく窓

~良い映画と究極の手抜き料理を探して~  

「泥の河」

2006年05月29日 | 映画 TV・DVD
ランク:銀
監督 小栗康平 1981年
出演:田村高廣 、藤田弓子 、朝原靖貴 、加賀まりこ 、桜井稔

貧しいながらもきちんと大切に育てられたうどん屋の一人息子ノブちゃんと、母姉と三人で船上暮しのキッちゃんの交流を描いています。「禁じられた遊び」が少年と少女の遊びを透して戦争の悲惨さを浮き彫りにしたように、この映画は子供達の眼を透して戦後の社会の歪みや社会の底辺に生きることの悲哀を描いており、心に残る作品でした。 ↓以下はgooの『本一』さんの映画レビューより引用
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本作は出演者(特に子供達)の表情と「間」が絶妙で、言葉以上に多くのものを語りかけてくれている。近くに住む同年代二人の少年がいくら友情を深めようと、「断絶」というものは易々と解消されるわけではない…その重々しい空気が見事に表現されていた。「不安定でユラユラ」「狭くてゴチャゴチャ」おまけに自力で航行できない「舟」が、まるでどこかの島国を見ているようで暗澹たる気持ちになった。

「ミスティック・リバー」

2006年05月29日 | 映画 TV・DVD
ランク:鉄   
クリント・イーストウッド監督  2003年
出演:ショーン・ペン 、ティム・ロビンス 、ケヴィン・ベーコン 、ローレンス・フィッシュバーン
イーストウッド監督の「ミリオンダラー・ベイビー」が、とっても良かったので期待して観たら、残念
話の先が読めてしまうし、主役三人に魅力を感じられない。その上暗いよ~。

太郎みみず

2006年05月26日 | 雑記
庭で、年に2~3回見かける大ミミズです。太郎みみずと呼んでます。
今日はコンクリートの上を歩きにくそうに歩いてました、というか移動してました。
下に写っているのは30cmのプラスチック線引きです。優にこの長さを超えてます。
九州には「かんたろうみみず」という青いきれいなミミズが、
ブラジルには1m以上もある巨大ミミズがいるそうです。
うちが九州でもブラジルでもなくて良かった~ 太郎が我慢できる限界。。。

「ナイロビの蜂」

2006年05月25日 | 映画館

             
 ランク:鉄   フェルナンド・メイレレス監督作品   原題 The Constant Gardener
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  原作は冒険小説の巨匠ジョン・ル・カレの最高傑作「ナイロビの蜂」
妻の死に隠された世界的陰謀を追い、雄大なアフリカの大地を巡る主人公の心の旅路を、フェルナンド・メイレレス監督は圧倒的な映像美で描き出す。妻の死の真相を追う旅の末に、亡き妻の真実の愛にたどり着く夫を描いた本作は、覚悟に満ちた愛だけが、巨悪に立ち向かう唯一の武器だと教えてくれる。極上のサスペンスが心に染み入る“愛の傑作”に変わるとき、あなたは一生に何度出会えるかわからない映画の奇跡を目の当たりにする。
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↑上記のgoo映画解説を読んで、しっかり期待して意気込んで観に行ったら肩すかしをくらいました。
この映画はアフリカの貧困や社会の不正が主題ではなく、
それらを小道具に使って夫婦の愛を描こうとしたのだと思いました。
ですが、この夫婦の絆が見えてこないのです。
妻の事を誤解していた夫ですが、亡くなった妻に対してこれ程constantになる理由が分かりません。どうもスッキリしない映画でした。せめて映像が解説通りの圧倒的な映像美ならば映画館へ足を運んだ甲斐もあったんでしょうけど、、。


「田園に死す」

2006年05月24日 | 映画 TV・DVD
 ランク:採点不能
「大工町寺町米町仏町老母買う町あらずやつばめよ」
映画の冒頭に出てきた寺山修司の短歌です。
このあとお墓でかくれんぼする子供達の映像で始まります。
映像が怖い、ドギツイ。夜、観なくて良かったわー。

なんと言っていいかわからないが、私の守備範囲外の映画なので採点できませんでした。
実は怖くて半分以上2倍速にしてしまった、、

ヨコヅナサシガメ

2006年05月23日 | 雑記

        
庭の梅の木にいた虫です。ダンゴムシを捕まえていました。初めて目にした虫だったので新種発見かと思い、ワクワクしてネットで調べたら、珍しくない普通の虫でした。ヨコヅナサシガメ(横綱刺亀)という名で、肉食で刺されるとちょっと痛いそうです。


初夏の香り

2006年05月22日 | 庭・菜園
フクレミカンの花が咲きました。朝、窓を開けると爽やかに香ります。
正式名は分かりませんが、橘の一種でレモン色のピンポン玉くらいの大きさの実が
晩秋に熟します。
皮を剥くと、一緒に白い筋もきれいに取れて、ぷっくりとした可愛い実が出てきます。
たぶん、この形から「膨れ蜜柑」と呼ばれるのでしょう。
丸ごと口に放り込んで種を吹きだしながら食べます。
甘くなく種も多くて美味しくはないのですが、清々しい独特の香りがします。

庭に出てフクレミカンが香ると「夏は来ぬ」の3番を思わず口ずさんでしまいます。
  ♪~橘の薫る軒端の 窓近く蛍飛び交い おこたり諌(いさ)むる 夏は来ぬ~♪

↓さあ、皆さんも一緒に1番から通して唄いましょう。二木さんのWEBサイトMIDI歌声喫茶です。
http://www.duarbo.jp/songs.htm

水鏡

2006年05月21日 | 雑記
 四月末から五月の連休までの二週間で、この辺りの田植えは全て済んでしまうので
今、田んぼには早苗が列を作って、お行儀良く植えられています。
雨も風もお日様も全て吸収して大きくなろうと、小さいながらもピンとしっかり立っています。
水を張った田んぼは夜もまた素敵です。
田舎の数少ない灯りが水に映って点々と連なる様子は五月ならではの水鏡です。
六月になると苗がどんどん分蘖して大きくなり、水面を覆ってしまうので
田んぼにはお月様も外灯も映らなくなります。
夜の田んぼは蛙の大合唱です。
いったい全部で何匹くらい居るんでしょう。
鳴き声から察するに、1mおきに1匹ずつ座って啼いてるんじゃないかと思います。
あ~、この見渡す限りの田んぼの中に何匹いるんでしょう。何千?何万?。。まさか何百万??
♪かえるのうたが~きこえてくるよ~♪とありますが、歌っていると言うより、
あらん限りの声を出して念仏を唱えてるように聞こえます。

「アビエーター」

2006年05月20日 | 映画 TV・DVD
 ランク:銅
あまり期待せずに見たので、意外におもしろかったです。
ケイト・ブランシェットがキャサリン・ヘップバーンを上手く演じていました。
飛行機の映像が素晴しく映画館で観たかったです。
主役ハワード・ヒューズにディカプリオはなかなかの適役でした。18才で父親の莫大な遺産を相続し
自分の思うままに生きるが、どこか心を病んでいる感じが、童顔のディカプリオにぴったりでした。
この映画を観て、ジェームス・ディーンの「ジャイアンツ」を思い出したのは私だけかしらん。

余談ですが、この時代のアメリカを描いた映画を観るたびに、豊かさに圧倒されます。
よくもまあ、貧しくて小さな日本が米国に戦争を仕掛けたなあと思います。
盲蛇に怖じずというのか、窮鼠猫を噛むならず、獅子を噛むといったとこでしょうか。

「ミーナの行進」

2006年05月17日 | 
小川洋子著 ランク:銅
芦屋で裕福に暮らす叔母の家に預けられた女の子の1972年の一年間。
ガラスで覆われた世界を見ているような澄んだ空気を感じました。
叔父さんは白洲次郎を彷彿とさせます。
実話を基にしているのか、全くの創作なのか知りたいとこです。

はらぺこあおむし

2006年05月16日 | 雑記
              娘から貰った母の日のプレゼントです

『レモンの木を育ててアオムシ君の楽園を作ろう』というレモンの木の栽培セットです。エリック・カールさんのはらぺこあおむし君の絵の付いた鉢とレモンの種3粒、培養土、説明書が入ってました。
とっても素敵な嬉しいプレゼントです。早速、種を水に浸けて栽培の準備をしました。
「はらぺこあおむし」の原題は「The Very Hungry Caterpillar」 邦題に勝負あり~
  「The Very Busy Spider」を読んでみたいです。邦題は??


初コメント

2006年05月15日 | 雑記
今日、嬉しいことに私のブログに初めての書き込みがありました。嬉しいです
ささやかながら祝杯をあげました。
ただ、初コメントが付いたのが最後まで観なかった映画の記事だった!
頑張って最後まで観て、きちんとした感想を書いておきたかったワ~~ン

「ミリオンダラーベイビー」

2006年05月13日 | 映画 TV・DVD
 ランク:
2004年 クリント・イーストウッド監督、主演    
ボクシングは嫌い。試合なんぞ見たこともなく、映画「ロッキー」も何度見ても15分で棄権。でもこの映画は最後まで観ました。人生は結果ではなく過程であり過程そのものが人生なのだから、情熱の全てを注げるボクシングがあり信頼できるトレーナーに出会えたマギーは、不慮の事故に遭ってしまっても満足だったと思います。ボクシングという過酷なスポーツを通して、生きるということを凝縮しています。テーマは重いのですが、マギーは強く爽やかでした。