もく窓

~良い映画と究極の手抜き料理を探して~  

長い散歩

2009年10月30日 | 映画 TV・DVD
 お気に入り度:鉄   奥田瑛二監督 2006年
 出演:緒形拳、高岡早紀、杉浦花菜、松田翔太

身体にアザが出来ていて、着ている服は薄汚れ、靴もはいていない少女の姿は余りに悲惨で痛々しく映画を観ているのが苦痛でした。少女が背中に羽を付けているので少し現実味が薄らぎ、象徴的存在として捉えるようにして最後まで観ました。長い散歩に出る設定が弱いと思いました。女の子を救うもっと良い他の手段があるだろうと思いました。また、緒方拳演じる元校長はどう見ても、仕事に誠実なあまり家庭を少々顧みなかったと思われるだけで、娘から人殺し呼ばわりされる経緯が分かりません。母親がアル中になったのは父親一人の責任と思っている娘との和解の兆しも最後まで見られず、途中で出会った青年の自殺も止められず、主人公が自分の人生を追体験しただけの長い散歩でした。見終えて気分の悪い映画でした。ただ、緒方拳の演技に座布団一枚。



ワグナー千代さんの講演会

2009年10月25日 | 雑記
和久奈千代さんの「ワグナー・ナンドール その生き方と作品を語る」という講演をさくら市ミュージアムで聴いてまいりました。
     





右側のシルバーグレイの髪の女性が千代さんです。左は聞き手の志賀かう子氏です。ハンガリーでは日本や韓国と同じく姓が先で名が後だそうですので、ワグナーが姓で、名がナンドールだそうです。千代さんはワグナー千代というわけです。
目上の方をこう言ってよいのか分かりませんが、千代さんはたいへん清楚で可憐な感じのする方でした。
     
ナンドール氏は亡くなる数日前に、千代さんに「メリーウィドウ」になって欲しいと言ったそうです。また、アトリエや自宅、庭の設計は全てナンドール氏自身でされたそうで、まだ若く健康な時でしたが、自分の方が八つ年上なので早く亡くなるだろうから、そのとき千代も若くないだろうから、寒くないようにと窓は全て二重窓にしたそうです。また、千代が一人で室内から外を見たときに寂しくないように花の咲く木を選んで植えたそうです。ナンドール氏の千代さんを想う気持に心打たれました
生前にナンドール氏は芸術家はスターではなく社会のservantであるべきと言っていたそうです。ハンガリー革命の経験から世界の平和を願い「人は相違点に目が行ってしまうが、私は共通点を探したい」と、宗教も民族も違う五人の偉人が一点を見据えている哲学の庭を制作したそうです。また、自分の作品を売りこむことを極度に嫌ったそうですが、千代さんはナンドール氏が亡くなり12年が過ぎご自分の先も考えられて、これからはナンドール氏の作品の紹介に周りの方々と共に尽力してゆきたいと述べていました。千代夫人はナンドール氏が亡くなって10キロ以上体重が減り落ち込んでしまったのですが、周りの方々の支えで立ち直られたそうです。

     





美術館があまり好きではない相方を、高速道路休日千円だから宇都宮へ餃子を食べに行こうと騙してお出かけしました。明日は検査の日なのに、騙された振りをして一日付き合ってくれてありがとさんでした。宇都宮で正嗣というお店に行く予定でしたが閉まっていて、みんみんというお店に行ったらすご~い行列で諦めて、鵜の木という小さなお店で食べました。餃子は具の野菜がしっかりして皮ももちもちで美味しかったです。宇都宮では餃子を食べるときはご飯のおかずとしてではなく、餃子だけメインで食べるんだそうです。ひたすら餃子だけ頂くのだそうです。餃子は皮は小麦粉で具は野菜たっぷりでお肉も少々入っているので栄養バランスはとても良さそうです。お土産用の冷凍餃子も買いましたョ。 の手前、今日は餃子目当てのドライブですので。


自宅10:15発→東北道→北関東道→壬生ハイウェーパーク(チタケという珍しいキノコが入ったお蕎麦を昼食に頂きました)→宇都宮三川IC→13:30着さくら市ミュージアム(講演会)→宇都宮(餃子で夕食~)→宇都宮IC18:50→東北道→真央ちゃんがジャンプを失敗したショックで道を間違えて三郷南というところで高速を降りてしまったので市川ICから再び高速へ→幕張パーキング→自宅22:20着

幕張Pでちょっとコーヒータイムしたのですが、自販機でコーヒーを買うことが今までほとんどなかったので、自販機の進化に驚いてしまいました。コーヒー豆を選ぶと、ミルで挽いてドリップしてカップに注いで蓋をして出来上がりまでを自販機内に取り付けられたカメラで生中継してくれます。コーヒールンバの曲に乗せて♪。you tubeにこの自販機にハマってしまった人の投稿がありましたので貼っておきますネ。これは自宅に一台欲しいです
        


     


ワグナー・ナンドール秋季展

2009年10月21日 | 雑記
再び、益子に行ってまいりました。また益子参考館でお茶してから、pain de musha mushaというパン屋さんへ行きました。
シンプルなこの看板に注意しないと気付かずに通り過ぎてしまいそうな小さなカワイイお店でした。
そしてお昼はSTARNETでランチしました。
写真撮影お断りと聞いていたので写真はありません。写真がないので、口下手の私は素晴らしさを表現できなくて残念です。パンの盛り合わせプレートもかぼちゃのスープも、また同行者が注文した玄米のプレートもとても美味しかったです。
デザートはシフォンケーキを選びました。今までシフォンケーキは栗原はるみさんのレシピで手作りして、お店のものより絶対美味しいと天狗になっていたのですが、STARNETさんのシフォンケーキに完敗ですわ。今までのシフォンケーキの中で一番でした。ほんのり甘い、甘さを感じられる、というくらいとても甘さ控えめでした。でも、もの足りなくないんです。きめが細かくふんわりと柔らかいのにシッカリした存在感があって大満足です。
それに、ケーキ皿が粉引きの味のあるお皿で、運ばれてきたときに思わず「すてきなお皿~!ステキなお皿~!素敵なお皿~!!」と3回叫んでしまいました。そのあと心の中でも百回は叫んでましたョ。vocabulary極貧です
STARNETさんの革の椅子は参考館に置いてあったもののレプリカでしょうか。シンプルで軽くて、とてもいい感じでした。
益子が初めての同行者は参考館とSTARNETで大満足し、今日の目的の美術展を忘れて帰っちゃうところでした。



午後は、いよいよ本日のメインであるワグナー・ナンドールアートギャラリーへ行きました。
          
そして、故ナンドール氏の奥様でいらっしゃる千代さんにお目にかかり、サインを頂き、図々しくも一緒に写真も撮らせていただきました
まさかお目にかかれるとは思ってませんでしたので、、あぁ~、未だ夢を見ているようです
千代さん、○○才のはずですが、二十才くらい若く見えます。来館者全てに明るく優しく声をかけ説明されていました。
私達にもお茶を勧めてくださったのですが、同行者の一人が帰りの時間を気にしていたのでご接待に与かれず残念でした。でもアートギャラリーは哲学の庭はもちろん、お茶室も、お二人で建てたというアトリエも、NHKエデュケーショナルが制作したDVDも全て素晴らしく、感動を胸に帰路につきました。
今回、千代さんにお会いできて、嬉しさのあまりずっとボ~~ッとしたままギャラリーを廻ったので夢の中で観てきたような感じなので、もう一度ゆっくりと観に行きたいです。
ボ~~ッとした状態の中でも特に印象に残った作品は、高さ40㎝くらいの立像のピエタ、マリア様が足をしっかりと踏ん張ってイエス様の小さな亡き骸を抱いていました。マリアにとってイエスはキリストではなくただの我が子なのでしょう。母親にとっていつまで経っても子供は子供です。
もう一つ印象深かったのは、山の尾根の一部を描いた水彩画です。朦朧としてよく分かりませんが、枯れ草に雪が積もり、霧がかかっているのでしょうか。山頂は見えません。荒涼として寂しい感じですが、観ていたら、この尾根も季節が変われば、青空の下、緑に覆われ、鳥も囀るだろうと思いました。




自宅6:20発→同行者を拾う→常磐道→北関東道→桜川筑西IC→益子参考館→ムシャムシャパン→STARNET→ワグナー・ナンドールアートギャラリー→桜川筑西IC→守谷パーキング→三郷IC→同行者を降ろす→自宅20:00着


フロマージュ・コマガタ

2009年10月10日 | 千葉あっちこっち
アシタ葉入りの白カビチーズです。
きれいな翡翠色はおもてなしにピッタリですネ。

ネットで見つけた夷隅市にあるフロマージュ・コマガタまでドライブして来ました。
里山の中腹に可愛いチーズ工房があり、仲代達矢さんに良く似たオーナーの駒形さんが迎えてくれました。マイルドなタイプのものを5種類試食させて頂きました。最初にフレッシュなモッツァレラ、次にカマンベール、そしてアシタ葉入りとニンジン入り、最後にブルーチーズ。あさっりしたものから徐々にまろやかなものへ、頂くたびに思わず美味しいわ~と唸ってしまいます。試食させていただいた5種類全部買ってきました。もっと試食していたら、もっと買っていたと思います。しばらく朝に晩に美味しいチーズが待っていると思うと幸せです。カロリー過多に気をつけなちゃ。
          




コマガタさんへは、ナビに住所を打ち込んで簡単に着けると思っていたら、、、
ナビが案内を終了したところは、山と、田んぼと、山と、田んぼと、、、
民家もありましたが、誰も歩いてなくて、、道を聞くことも出来ず、、
遠くにお寺の屋根を見つけて、そこまで車を走らせて尋ねました。
お寺に居た方が「行ったことはないけど、あの山の下辺りです。」と指さして教えてくれた所はナビが案内終了した辺りでした。再びナビ終了地点へ戻って、近くにあった防火用水の脇を入る細い道を山際へ向かい、突き当たりを右へ、道なりに左へ左へと進むと左側に木製の看板(↓下の写真)が見えました。防火用水の所から車一台がやっと通れる細い道を200mくらい進んだところです。防火用水の所からチーズ工房は見えません。買いに行かれる方は電話連絡してからどうぞ~。ゴルフ好きのオーナーはゴルフで居ないこともしばしばだそうです。
          

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

2009年10月03日 | 映画 TV・DVD
 お気に入り度:銅
原題:CATCH ME IF YOU CAN    スティーヴン・スピルバーグ監督  2002年
出演:レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス、クリストファー・ウォーケン

DVDのパッケージの写真↓とタイトルから、軽~いアイドル映画なのかと思いこんでいました。
TV放映で観ました。実話を元にした楽しくて温かくてしみじみとした作品で、ふざけてるのかと思っていたタイトルも、見終えてみるとナルホド~♪となり、今まで観たスピルバーグ監督作品の中で一番のお気に入りになりました。
写真↑は、レオ「~~誓えるか?」、トム・ハンクス「誓う」と言って手錠を出すシーンです。この後二転三転して楽しませてくれますが、映画を見終えた後にこのシーンを思い出すと、トム・ハンクスが演じた捜査官の親心を思ってジ~~ンとしてしまいます。

ディカプリオは、傷つきやすい少年の心を持った役が合いますネ~。
クリストファー・ウォーケンもなぜかコミカルな感じがして、役にぴったりハマってました♪