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もく窓

~良い映画と究極の手抜き料理を探して~  

ライフ・オブ・パイ

2013年02月10日 | 映画館

お気に入り度:銀            原題:Life of Pi アン・リー監督 2012年

いつもは千円デーにしか行かないのですが
少し奮発して3Dで観てきました。
生きてるようなCGのトラに驚きましたョ。
映像がとても美しく迫力があって
2Dでも十分にこの映画を楽しめると思います。
2Dで観る場合も吹き替えのほうが映像をじっくり楽しめて良いかと思います。
本木君の吹き替えはとても自然で良かったです。

 

 

≪ 以下、ネタバレバレです ≫
不思議で美しい映像を堪能したあとに、パイのもう一つの告白を聞いて驚きました。
リチャード・パーカーはパイの中の葛藤するもう一人の自分だったのですネ。
振り返ってみると暗示がありました。
リチャード・パーカーは最初は隠れていて、時々突然に出てきましたし
水に映ったパイの顔はリチャード・パーカーになっていました。
極限状況に置かれた人間の欲求との戦い、本能との戦いを
こんなに綺麗なファンタジーにしちゃったんですね。

ヒンドゥー教のことを全く知らなかったので、映画の後で調べたら
ヴィシュヌ神は10の化身となって姿を現すそうで、そういえば
魚、亀、猪、斧を持つラーマ、ブッダ、闇、時間などに関係する映像がありました。
クリシュナ(闇)神の口の中に宇宙が広がっている絵や
草しか食べてない牛の肉、と言うドパルデュー演じるコックさんの言葉
そして生き物を溶かして育つ植物の島など
食物連鎖による生命の維持や輪廻転生を思わせるエピソードによって
anthropophagyを嫌悪感が少なく考えられるように出来ていたと思います。
でも良く考えてみるととても怖ろしいお話でした。
パイが事実をそのまま口に出すことが出来ず
寓話のようにしてしか語れない体験だったことが理解できます。
封印したいような体験をかかえながらも妻と子供に恵まれて
普通の生活をしているラストに救われました。

Piには信心ぶったという意味もあるんだそうですョ。

 

 

(追記) 極限状態でのanthropophagyについては棚上げしておきまして
私の欲求をトラに例えて振り返ってみるとナルホドと思いました。
お正月、私はトラを野放しにしたために2kgも肥えました。
お出かけの日までには元の体重に戻したかったのですが
一度味をしめたトラを檻に戻すことは出来ませんでした。
只今、トラの調教中ですの。

 

 

 


 

 


東京家族

2013年02月08日 | 映画館

お気に入り度:鉄      山田洋次監督 2012年

東京物語のリメイクというので期待と不安で
ドキドキしながら観に行ってきました。
結果、
名作と台詞や構図が同じでも美しさを感じませんでした。
スカイツリーや震災のことが出てきましたが今を感じられず
かといって普遍的なものも感じられず
三十年くらい前の雰囲気のホームドラマという感じでした。

ワンちゃんを飼ってて良かったね~と最後で少し安心しました。

ユキちゃん、ワンコとお父さんをよろしくネ。
昔から遠くの親せきより近くの他人といいますから。
あら、ここに普遍性が。
山田監督はこれを言いたかったのかしらん。
HPの山田監督のメッセージの中で『震災後の東京、この国を描く』とありましたが
それには、東京物語の枠に入れたのは無理があったのではないかと思いました。



 

 



山田監督には「息子」というすばらしい作品があり
設定は違いますがこの作品のほうが
「東京物語」の心を受け継いでいると思います。

                               小津安二郎監督「東京物語」1953年





レ・ミゼラブル

2013年02月05日 | 映画館

お気に入り度:銅        トム・フーパー監督 2012年

大々的にしつこく宣伝しているので、とうとう乗せられて観てきちゃいました。
なかなかの娯楽大作でした。
作り手側が何か伝えたいものがあって作った作品ではなく
観客に観て楽しんでもらうための映画でした。
多くの名作映画を彷彿させるシーンあり
俳優さんの体当たり熱唱ありで
見どころ満載でした。泣きどころも山盛りでした。
舞台に忠実に映画化されたそうですが
映画よりも舞台に向いている作品のように思いました。
先に舞台で観ていたら、とても上手く映画化したと思って
もっと評価を高くしたかもなどと勝手なことを思いました。

ミュージカルですが、歌だけでダンスはありません。
全編2時間40分の間、歌漬けになるので映画館を出るときは
Look down
I dreamed a dream
Do you hear the people sing?
3つのうちのどれかを口ずさんでると思います。 ♪ ~~

中盤で、たくさんの人がそれぞれの思いを込めて歌うtomorrowの歌は
映画ウエストサイドストーリーでそれぞれが決意を込めて歌う五重唱の
tonight : quintetにはおよびませんですネ。






≪追記≫ 小学生のころに子供向けの「ああ無情」を読んだだけでしたので
レ・ミゼラブルの背景をちょこっとネットで調べてみました。
ヴィクトル・ユーゴーは激動の時代を生きた作家であり政治家だったのですネ~。
小さな偶然を見つけましたョ。
ジャン・バルジャンがコゼットを引き取ったのは1823年、
ユーゴーが初めての子を授かり、そして亡くした年でした。
もう一つ、ジャンバルジャンが投獄されていたのが19年、
ユーゴーが亡命してパリを離れていたのも19年でした。
レ・ミゼラブルの解説は
早大、川崎研究室の『ヨーロッパ文化講義録vol.6』が面白かったです。

 ヒュー・ジャックマンは市長になってからのビシッと決めた服のときよりも
最初の囚人の時のほうが素敵でしたヮ。

 


 


ホビット 思いがけない冒険

2013年01月01日 | 映画館

原題: THE HOBBIT  AN UNEXPECTED JOURNEY  ピーター・ジャクソン監督 2012年
お気に入り度:鉄

戦いが多いし、ドワーフも敵の怪獣みたいのも汚らしくてイヤでした。
元旦に3Dで観ちゃったヮ
3年ぶりに映画館へ行ったのに、 、
あぁ、フラン犬ウィニーにしとけば良かったなぁ。

 

 


仲間のドワーフが13人もいてそれぞれの個性が描ききれてないので
戦闘シーンが余計につまらなかったです。
ロードオブザリングの旅の仲間は9人でしたが、それくらいが限度かしらん。

 

 


カラフル

2010年09月15日 | 映画館
 お気に入り度:鉄    原恵一監督 2010年
河童のクゥの原監督作品というので映画館へ足を運びました。
ウ~~ン、この作品には惹かれませんでした。
一番の原因は、プラプラのキャラクターと声にあったと思います。
狂言回し役のプラプラは、可愛くて、少し憎らしくて、謎めいていて、ラストでは哀れを感じさせる重要な役回りかと思いますが、うるさいだけでした。(原作は未読ですが、、 )
音楽のmiwaさんの声も、ど~も、、 。


カラフルというと、色とりどりで鮮やかなイメージを持ちますが
映画の台詞の、きれいな色も汚い色もたくさんの色がある
という意味の題名でした。


Disney'sクリスマス・キャロル

2009年11月14日 | 映画館
ディズニ―のスクルージ爺さんというので期待に胸膨らませ、3Dで字幕版上映の映画館を探して観に行って来ました。
3Dってこの程度なの~?
3Dでなくとも、もっと臨場感のある映画は沢山あるのでわざわざ遠い映画館まで出掛けてガッカリです。降る雪はちょっと良かったですョ。

映像はともかく映画は中身なのですが、登場人物に厚みがないので映画に共感できません。ケチンボ爺さんが脅迫されて改心して普通にお金を使うようになったとさ。めでたしメデタシ!?
わざわざ子供に見せたくない映画ベスト10というのがあったら、是非入れたい作品でした。


 お気に入り度:石    ロバート・ゼメキス監督 2009年


HACHI 約束の犬

2009年09月01日 | 映画館
      原題 Hachiko: A Dog's Story   ラッセ・ハルストレム監督 2008年

 お気に入り度:銅
秋田犬がとてもとても可愛いです。リチャード・ギアがハチィ!ハチィ!と何度も呼んで思いっきり可愛がってくれます。それを見るだけで大満足でした~。

仲代達矢と八千草薫のオリジナルも静かで淡々とした映画でしたが、リメイク版がオリジナルの持ち味を尊重した作品で嬉しかったです。犬目線の映像もハチの気持が読めて良かったと思います。映画としてはオリジナルの方が良いと思いますが、犬の可愛さはリメイク版でした。
                



剱岳 点の記

2009年07月01日 | 映画館
 お気に入り度:銅
映画の日千円デーで観てきました。
原作には及びませんでしたが、なかなかの力作でした。
原作を読んでから映画を見ると脚本の粗さが気になってしまうので、映画を観てから本を読むのをお薦めします。

主役の浅野忠信さん、香川照之さん、良かったです~。
小島烏水は著作や経歴から知的でダンディなイメージを持っていましたので、仲村トオルは、、、最後まで馴染めませんでした。
もう一つ、ヴィヴァルディやバッハの曲が使われていましたが、音が大き過ぎるせいか、多用し過ぎのせいか煩く感じました。
映像はCGを使わず頑張って撮影したことが伝わってくる画面でしたので、もう一度観たいです。


政府から派遣された地図製作の隊長と地元ガイドというと、黒澤監督の「デルス・ウザーラ」を思い起こします。
「デルス~」は二人の交流や自然への畏敬を描き人と自然への讃歌になっていましたが、「点の記」は他に軍内部での軋轢、そして日本山岳会や山案内の地元の村や山岳信仰やはたまたマスコミとの軋轢まで描いているので、山の映像が美しくても浅野忠信演ずる柴崎芳太郎を思って心が重くなるんです。軋轢の部分は映画では説明不足で残念でした。

浅野忠信は「母べえ」のときの山ちゃんもステキでしたが、今回、髪が短いのも素敵でしたョ

  





  

藤原正彦氏の奥さんと三人の息子さんたちが映画に出ていたそうです。観る前に知っていれば注意して見たのに、、、



グラン・トリノ

2009年05月10日 | 映画館
 お気に入り度:銀  クリント・イーストウッド監督・主演  2008年

久しぶりに良い映画を観ました。
「ミリオンダラーベイビー」と同じく人間の清らかで強い一面を見ることが出来、映画館で観て本当に良かったです。
プロットはシンプルで少々都合良く進みすぎるのですが、そんなことは吹き飛ばしてしまうほどクリント・イーストウッドは存在感がありました。またアーニー・ハー演ずるモン族のスーちゃんは、明るくて、賢くて、とてもとてもチャーミングでした
後半のスーへの暴行に、救いのないラスト救いのないアメリカを描いた映画なのではと危惧しましたが、ウォルトの考え抜いた選択によって、スーちゃんが気持ちを持ち直し、モン族の正装をして葬儀に出る姿に未来への希望を感じました。すべての罪を背負って十字架に架かったイエス様のようなクリント・イーストウッド、カッコ良すぎますョ~

題名の「グラン・トリノ」、何かと思っていたらフォード社のマスタングでした。
映画「最高の人生の見つけ方」でも主役二人がマスタングに乗る場面がありましたが、アメリカの黄金期を象徴する憧れの車だったのですね。時代は変わりウォルトの息子はトヨタ車に乗り、ウォルトの思いの詰まったグラントリノは隣人のモン族の男の子に託されました。「硫黄島二部作」と同様に、イーストウッド監督の次世代へ伝え残したい思いが強く感じられました。ウォルトの従軍した朝鮮戦争、スーちゃんの父親を奪い一家をアメリカ移住させたベトナム戦争、フォードからトヨタへ変わる一因となったオイルショックを引き起こした第四次中東戦争、ウォルトという自動車工だった一市民の半生はアメリカという国抜きでは語ることが出来ないものでした。
ところで、ウォルトはポーランド系で床屋さんはイタリア系で建設屋はアイルランド系で、あのカソリックの神父さんはどこ系だったのでしょうか?


西の魔女が死んだ

2008年07月02日 | 映画館
 お気に入り度:銅   長崎俊一監督 2008年
出演:サチ・パーカー、高橋真悠、りょう

梨木香歩の原作は読んでませんが、もっともっと良い作品に出来たのにと、凄~くもったいない感じがした映画でした。
かもめ食堂が、清潔なキッチンやカップやブラウス、エプロンに至るまでのこだわりの品々抜きに語れないように、この作品も生活用品やお部屋の内装、家具、庭の草花、手作りクッキーなど全てがおばあちゃんの一部なのだから、もっともっと映像にこだわって欲しかったです。
ターシャ・テューダーもどきと感じてしまいました。

ホントにホントに些細なことですが、
映画が始まって早々に、まいちゃんが落としたダンボール箱とスーツケースをキャリーに積みなおす場面で、ダンボールとスーツケースが軽そうで中身が空っぽなのが見え見えでした。
子供で演技が未熟ならば、重い物を詰めておけばいいのにと思いました。
気が利かないスタッフと気にしない監督とツマラナイことに気づいた自分が腹立たしかったです。
このあとも微細なことが目に付いて、癒されるどころかストレスを感じてしまいました
たとえば温室のきゅうり草、、、植えかえたばかりに見えました。
たとえばまいちゃんのヒザカケ、たかがヒザカケ一枚ですが、、毛糸の手編みかまたはキルトに、、、確かにフリースは洗濯は楽ですが、、、
たとえばお庭の蛇口、、、いくらなんでも、もう少しクラシックな、レトロな、、絵になるものを、、、
どうして私はつまらない小さなところばかり気にしてしまうんでしょう。
映画の大筋はとても良く、そしてサチ・パーカーさんはとても素敵で適役でしたので、だからこそ余計に残念に感じた作品でした。

市川コルトンプラザはプレミアスクリーンも水曜千円でした。これは大満足 *^。^*)

アフタースクール

2008年06月29日 | 映画館
          内田けんじ監督
 お気に入り度:銅   内田けんじ監督 2008年
出演:大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、常盤貴子、田畑智子
おもしろかったです。
前作の「運命じゃない人」と同じく、非常に良く練られた脚本でした。
トリックアートかオセロゲームを観ているような感覚を覚えました。
前半のこちらの思い込みが中盤から全部見事にひっくり返されます。お見事でした
ちょっといいセリフもありました。「学校がつまらないんじゃない!お前がつまらないんだよ。つまらないのはお前なんだ!」
一つ残念だったのは、主演男優三人が軽い感じで少し物足りなさを感じたことです。この映画はどんどん逆転していく軽さを楽しむ作品なのかもしれませんが、もう少し演技の上手い俳優さんならば逆転するたびに人物に厚みが出て、上記のセリフももっと深みが出たことと思いました。
女優陣の常盤貴子さんと田畑智子さんはどちらもそれぞれの魅力に溢れて美しく適役でした。

イトシアプラザ4階の有楽町シネカノン2丁目は小さい映画館でしたが新しくて座席がゆったりしていてお気に入りになりました。

ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛

2008年06月01日 | 映画館
 お気に入り度:銅  アンドリュー・アダムソン監督 2008年

第1章は、ロンドン空襲で始まり、子供たちだけでの疎開、疎開先のお屋敷にあった古い衣装箪笥、衣装箪笥の奥に広がる冬のナルニア国、雪降る森の中のガス灯、半身獣のタムナスさん、言葉をしゃべるビーバー夫妻、エドマンドを幻惑したお菓子ターキッシュディライト、白い女王の乗り物シロクマ等々、これぞファンタジーと思いました。映画館で観なかったことを深く悔やみましたので、第2章はファーストデイ1000円で映画館で観てまいりました。
第2章、、、。 第1章のほうが良かったです。
戦いのシーンが多かったです。一対一の対決で済むのかと思ったらアララ、、
戦闘シーンがお好きな方は良いと思いますが、私は好きでないのでどっちが勝つのか早く決めてほしいとばかり思って観ていました。少年少女向けのファンタジーに戦闘シーンを多く盛り込む最近の傾向はいかがなものかと思います。第1章のように子供たちの心の動きを丁寧に描いたものが好きです。
王位継承争いですが、カスピアン王子に魅力がないので応援する気持ちになれませんでした。見た目が悪くても聡明で信念を持った王子にしたほうが良かったのではないでしょうか。
大鷲に乗る、水が生き物のように変化する、樹木が動く等々の映像はロードオブザリングと比べてしまい、早い者勝ちだと思いました。後から映像化する方は相当趣向を凝らして頂かないと文句屋のオバサンを満足させることは出来ません(笑)
しかし、ルーシーちゃんとエドモンドの成長ぶりは嬉しくなりました。
このご~く普通の顔をした四人兄弟が大好きです♪ 地下鉄がナルニアの出入り口になるところと、学校帰りの制服のままナルニアの海岸へ移動しているところはお気に入りです

幕張シネプレックス9番シアターは、音はとても良かったですが映像がイマイチでした。吹き替え版を上映していた10番シアターのほうが映像は良いかもしれません。
白い魔女の手下ハングリーとサースティ、出番は少しでしたが、このサースティの声はINTO THE WOODSで魔女を演じたBERNADETTE PETERS(バーナデット・ピータース)の声だと思い、エンドクレジットを注視していたのですが見逃しました。DVDになったら確認しましょう。特徴がある声なので多分そうだと思いますが。

ラ・ボエーム

2008年04月21日 | 映画館
         (写真)ニコラ・ルイゾッティ

METライブビューイング 品川プリンスシネマ・シアターZERO 12:00~15:10 3500円
 [指揮]ニコラ・ルイゾッティ
 [演出]フランコ・ゼッフィレッリ
 [出演]ロドルフォ:ラモン・ヴァルガス
    ミミ:アンジェラ・ゲオルギウ
    ムゼッタ:アインホア・アルテタ
    マルチェッロ:ルドビィク・テツィエール

1982年、ジェームズ・レヴァイン指揮、フランコ・ゼッフィレッリ演出、ホセ・カレーラスとテレサ・ストラータスのボエームをLDで持っています。数あるボエームの中でも名演と言われるこのボエームはホセ・カレーラスが清々しく正に嵌り役でした。テレサ・ストラータスの清純なのに粘っこい性格のようなミミも素晴らしいものでした。
今回、ゼッフィレッリのあの同じ舞台でニコラ・ルイゾッティが指揮するというので、ちょっとドキドキしながら出かけてきました。
まず、主役ロドルフォが繊細な詩人のイメージとは掛け離れた陽気な太めのメキシコ人のテノールで驚きました。最初のほうは良い声が出なかったのですが、最期は良かったです。第一幕はコメディの要素を取り入れた設定になっていて何度も笑いが起きていました。ロドルフォのみならずミミもロウソクを吹き消していました。今回のミミは、清純で控えめなイメージではなく積極的な感じでした。歌はとても上手で今まで聴いたミミの中で一番かなと思いました。
お目当てだった指揮者ニコラ・ルイゾッティも素晴らしかったです。
情感のこもったメリハリのある良い演奏で、こちらも今まで聴いた中で一番でした~。ホントに。ひいき目じゃないですよ~

でも、この公演は半年か一年後にNHKhiで放映されると思うので品川までわざわざ観にいくことはなかったです。映画で3500円もするんだからMETの中にいるような臨場感が味わえるのかと思ったら、品川プリンスシネマのシアターZEROは音響は特に良くはなかったです。六本木でも上映していたのでそちらに行けば良かったかもしれません。


2007年マイベスト3

2007年12月07日 | 映画館
早々と今年のマイベスト3です。
映画を観た直後の評価と変わって、ホリディが今年のマイベスト1になりました。
この映画は思い出すだけでも気持ちがホンワカしてきます。これからも時々繰り返し観たくなる映画だと思います。

  1位ホリディ
  2位 硫黄島からの手紙
  3位 パンズ・ラビリンス
  次点  めがね


年末にマイベスト10を発表するのが今年のささやかな目標でした。
十二月に入ったので今年映画館で観た映画を数えてみたら、、、11本だけでした
でも去年に比べると倍増してるんですョ~
倍増って言葉は嬉しい響きがありますネ。ボーナス倍増、所得倍増、資産倍増、体力倍増、、、今まで無縁の言葉だったので、嬉しさ倍増です(笑)

今年観た映画は鑑賞順に、硫黄島からの手紙、ディパーテッド、ナイト・ミュージアム、ホリディ、ブラッド・ダイアモンド、パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールドエンド、ダイ・ハード4.0、ミス・ポター、めがね、パンズ・ラビリンス、グッド・シェパード、以上でした。
この中からベスト10を選ぶと一つだけ選外になってしまい、それでは漏れた一本が可哀そうなので、ベスト3にしました。
振り返ってみるとどの映画も映画館へ観に行って良かったぁ~とつくづく思います。
来年も月に一度くらいは映画館で新しい作品に出会いたいと思います。




グッド・シェパード

2007年11月04日 | 映画館
 お気に入り度:銅
情報を漏らしたのは誰か。これを軸に時代を前後させながら、エドワードという孤独な男の半生を描いていました。
父親が残した最後の言葉「嘘をつくな」にもかかわらず、幼いエドワードはとっさに事故だと言い遺書を隠してしまいます。自分とは違う生き方をして欲しいという父親の遺志を知らぬままに父親と同じような道を辿り同じような岐路に立たされます。そして封印していた遺書を開封し父の遺志を知ります。もっと早くに読むべきだった遺書、一読すると火をつけて燃やしてしまいます。灰皿の中で瞬く間に燃えて黒い小さな燃えカスになってしまうシーンは胸が痛くなりました。
最後の、国と家族を守るためのエドワードの已む得ない選択は(まさか突き落とすとは!)息子と妻から許してもらえることはないでしょう。この映画、やはりゴッドファーザーと比べてしまいますネ。
アル・パチーノ演じるマイケルもマット・デイモン演じるエドワードも重いものを背負って寡黙に生きる姿が素敵です~。なのに、どちらの奥さんも彼らを支えるどころか不満を口にし、去って行ってしまうんですね。
エドワードの奥さんを演じたアンジェリーナ・ジョリー、出番は少ないですが最初の大胆で魅力的な若い時から、少しずつ人生に疲れ枯れていく様子がきめ細かく上手いです。意外に適役でした~。それに比べるとエドワードを演じたマットは万年青年でしたネ。マット君のせいでなく、メイクさんが下手なんだと思います~。
脇役陣は錚々たるメンバーで楽しめましたが、髪がさらに薄くなった方あり、年取って変わり果ててる方あり、前に見た映画での印象と全く異なる方あり等々に気を取られて、いくつかのキーワードを見逃してしまいました。

 君はいつも肝心なところを見てないね。
  、、、でもそのセリフ、ほんとに言ってた?
 言ってたじゃないか~。
 全く記憶にないんですけど、、ほんとに言ってた?
 ほんとに言ってたじゃないか。どこ見てたんだー?
  、、、( マット君の顔です )

映画ゴッドファーザーでは誰が裏切ったのか何故なのか敵なのか味方なのかがハッキリしていましたが、こちらグッドシェパードはストーリーはハッキリしていますが人物設定がビミョ~で分からない部分があり、見終えてから相方の講釈を聞いて納得しました。もう一度観たらお気に入り度:銀に代わりそうな予感。あ、でもやはりスカルボーンクラブの場面はなんとなく好きになれないので銅のままかな。