「ねえ、だれかが、大輔くんのこと、元気な子だね、って 言ってきたら 注意したほうがいいわよ」
そう、話しかけてきたのは、大輔が通う幼稚園で、クラス委員をしている 真崎さんだった。
「えっ、どういうことですか?」
里奈は、走り回っている 大輔を 気にしながら、真崎さんに、顔を 近づけた。
「あのね、年長にもなると、元気いっぱいっていうのは、褒め言葉じゃないのよ。
それはね、落ち着きがないとか、一緒にいると危なっかしいとか
そういう意味で 言ってる人が 多いから、 あなたにそう言ってきた人は、なにかあるってことなのよ」
里奈は きょとんとして、意味を理解するのに 時間がかかった。
「そうなんですか。うちの大輔、だれかと なにかあったんでしょうか?」
真崎さんは、小4と小2のお兄ちゃんがいて、この幼稚園の世界では、育児のベテランとして、絶対的権力者だった。
だから、誰かが 何か言っていたのを 聞いたのかもしれない。
「ああ~、そういう意味じゃなくって、一般論の話よ。大輔君は 元気だけど 優しい子だから大丈夫よ。
でもね、知らないのは 親ばかりって ことは 多いからね。私も いつも細心の注意を 払っててつかれるわ。
大輔くん 私は 大好きよ。子供らしくて かわいいわよね~」
真崎さんは、慈悲深い笑顔で、里奈に笑いかけ、他のお母さんのところへ 去っていきました。
里奈は 突然 走り回っている大輔が、腹立たしくなり、怖くなった。
だれが、 何を言っているんだろう。
今まで 何度も 元気な子だね と言われてきたし、
それを 褒め言葉として 受け取っていた里奈は、
自分が ひどい間違いをしていたことに 愕然としてきた。
「大輔!! 走るのやめなさい! 大輔!今日は 帰るわよ!」
今日は お弁当を持って、皆で 遊ぶ予定だったけど、里奈は 急用を 思い出したふりをして、帰ろうとした。
「ええ~~ 里奈さん、帰っちゃうの?
大輔君、今日も元気に 遊んでたのに~」
遠くから、ママ友の声に、びくっとしながら、里奈は 走り去った。
おにぎらず♪
① ハム + レタス +薄焼き卵
② 海老フライ + ブロッコリー + 卵サラダ
具を のせるときに、切ったときのイメージを 考えて、ハムの隣に薄焼き卵を のせます。
グロっこりーは あとから、くいこませました。
☆3色 使うこと。
☆ご飯は すけるぐらい 薄くすること。
で きれいな おにぎらずが できます。