日曜日の 夕方、 真希は いつものように 常備菜を 作り始めた。
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来週は 仕事も締切日を 迎え 忙しくなるから、
副菜が あると とても助かる。
メインは 仕事帰りに なにか 買ってくればいい。
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結婚して 1年。
結婚を 後悔しているわけでは、ないけれど、
独身の時は、 こんなめんどうなことは しなくて、よかった。
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「共働きだから 全然 俺 手伝うよ」
と言ってた 旦那の 親は 共働きでした。
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父が、ゴミだしするのも、母が 仕事で遅いのも 日常でした。
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でも 旦那は 2人の その姿しか 見ていませんでした。
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「俺、ゴミだししとくから」
「週末は 一緒に外食しようね」
を 免罪符のように 言い、
結局 料理も掃除も 私まかせ。
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「作れなかったから、買って帰るね」 とか
「今日も 帰り遅くなる~」
の 私の言葉には
「いいよ~いいよ~」
と 優しさ ふるまうけれど、 それ以上は なにもしない。
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専業主婦の母のもとで 育った真希には
納得がいかないことが 多かった。
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せめて
「仕事 大変そうだけど 無理するなよ」
「仕事大変だったら やめていいんだぞ」
という 言葉が 欲しかった。
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「明日から ちょっと忙しいから
先に帰ったら これ食べててね」
と テレビを 見ている旦那に言いながら、
作り終えた常備菜の 蓋を しめた。
♪ 常備菜♪
☆なすとトマトとバジルの 常備菜
☆しそと きゅうりと みょうが
☆ペンネサラダ
☆かぼちゃ煮
☆人参と水菜の ナムル風
常備菜が 残った夜
真希が 夜食に食べた
ペンネサラダと 豚しゃぶサラダ
「仕事 やめようかな」と つぶやいた真希に
「え~ そりゃ 困るよ」 と言った旦那に、
こんなはずじゃ なかったのに・・・と 思ったそうです。