萌え本図書館

世界に広がる萌え本の輪

(日本海軍)「艦これ」公式作戦記録(TJMOOK)

2014年02月26日 | ★★★★☆
『(日本海軍)「艦これ」公式作戦記録(艦娘とともに振り返る連合艦隊 戦いの記録)(TJMOOK) 』


宝島社 (発行)
A4判、ソフトカバー、160頁
2014/02/25 発行
ISBN-13 978-4-8002-2332-6
NDC分類: 797.9


定価 :1,890円(税込み)


 内容(下記出版社の紹介ページより)
艦娘とともに振り返る連合艦隊【戦いの記録】
大ヒットゲーム「艦これ」の艦娘とともに振り返る日本海軍の戦いの記録。
艦娘たちと日本海軍の48作戦
真珠湾攻撃、珊瑚海海戦、ミッドウェー海戦、ソロモン海戦、キスカ撤収作戦、マリアナ沖海戦、レイテ沖海戦…
131隻の艦娘 激闘秘話
戦艦「大和」、航空戦艦「伊勢」、航空母艦「赤城」、重巡洋艦「愛宕」、航空巡洋艦「最上」、重雷装艦「大井」、駆逐艦「雪風」、潜水艦「伊401」…
(カバーのアオリ記事を転載)


(巻頭グラビア:総天然色映画「ラバウルで朝食を」横版ポスター) p.02
鎮守府画報 壱 敵泊地へ突入せよ!! 敵部隊基地へ空母艦隊殴り込み! p.04
鎮守府画報 弐 決戦!鉄底海峡を抜けて!ヘンダーソン飛行場を砲撃せよ!! p.06
太平洋戦争の流れ p.08
海戦当時の連合艦隊展開状況 p.10
連合艦隊主要交戦記録 p.12
目次 p.14
第一章 連合艦隊の進撃 p.16
(作戦解説の見方) p.17
 真珠湾攻撃 p.18
Column-01 初戦の大戦果!南方作戦 p.23
 ウェーク島沖海戦 p.24
 ラバウル攻略 p.26
(中略)
 セイロン島沖海戦 p.42
 ツラギ島沖海戦 p.46
Column-03 大戦時の各国の新鋭戦艦と 幻の戦艦建造計画 p.48
第二章 連合艦隊の激闘 p.49
 珊瑚海海戦 p.50
 ミッドウェー海戦 p.54
 第一次ソロモン海戦 p.60
(中略)
 ビアク島沖海戦 p.108
Column-05 「大和」と「武蔵」幻の出撃 p.110
 海上護衛戦 p.112
Column-06 「航空機」~新たなる戦場の主役~ p.114
第三章 連合艦隊の壮絶 p.115
 マリアナ沖海戦 p.116
 レイテ沖海戦<概説> p.122
(中略)
 陸軍船舶の戦い p.152
 最後の作戦 p.154
 戦後の連合艦隊艦艇 p.156
連合艦隊主要艦艇一覧 p.158
奥付け p.159

付録: B3版両面ポスター(描き下ろし『金剛 改二』、『衣笠 改二:総天然色映画「ラバウルで朝食を」』 )


萌え本分類:解説書型。
ナビゲーター:角川ゲームズ開発、DMM.com配信のWebアプリ「艦隊コレクション」(以下「艦これ」)の登場キャラクター「艦娘」多数。

カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は白縁つきの赤、黒。ポスターと同柄(トリミング)の「金剛 改二」イラスト。
中表紙:メインタイトルとカバ―と同柄のイラスト(ポスター版)。
折込ポスター:(B3版の両面ポスターが付属)
本文: 本文は縦書き、3~4段組みが基本。解説文の大部分は横書き。
構成・設定:  全頁カラー印刷。章ごとのテーマカラーあり。海軍艦から見た太平洋戦争の主要海戦の解説書である。
巻頭の特集は見開きで「真珠湾攻撃」「ソロモン海戦」の紹介、「太平洋戦争の概説」「開戦時の主要艦艇配置」「主要海戦地図」を置く。本文では、「真珠湾攻撃」から終戦時の最終作戦「ウルシー攻撃」、「戦後の艦艇史」まで、太平洋戦争における大日本帝国海軍連合艦隊の主要な海戦・作戦48項目を取り上げ、図解と文書で解説する。
章扉は「艦娘」1名のイラストと艦艇図面および序文。章内の各項目は2~6頁で見開き2頁構成が基本。右側(奇数頁)にタイトル、参加艦艇の彩色写真、作戦目的と結果(S,A,~Eのランク評価つき)、参加「艦娘」2名による掛け合い形式の作戦紹介などを配し、左側(偶数頁)に両軍の編成と損害、(航路図による)作戦経過解説、参加艦艇2~4艦のイラスト・図面つき紹介、作戦の解説文などを置く。
前記の「艦娘掛け合いの作戦紹介」コーナー以外にも、作戦図の欄外や艦隊編成・損害艦艇の項目に艦娘のアイコンが付属。艦艇解説は艦娘イラストとゲーム内の音声台詞つきと「艦これ」成分てんこ盛りな内容。
巻末の「主要艦艇一覧」は、太平洋戦争中に行動した連合艦隊所属艦艇のリスト(艦これ登場艦艇を別色刷り)。スタッフリストおよび参考文献は巻頭の目次頁に記載される。索引は付属しない。


評価:
萌え絵度:  描きおろしポスターを除き、イラストは「艦これ」ゲーム内よりの転載。カバーイラスト(付属ポスター)はコニシさんが担当。「艦これ」自体が「軍艦萌え擬人化ゲーム」なので萌え度は高い。元ゲームのせいで、絵柄の統一感はやや薄い。
テーマ萌え度: 「艦娘」の海戦まとめ部分は内田弘樹さん。実物艦の彩色写真は澤田俊晴さんが担当。彩色写真と作戦評価を導入部とし、ナビゲーターによる掛け合いの台詞から始まるという構成がよい。解説部分では限られた紙面のなかでも要領を得た解説がなされており、作戦参加艦、損害艦のアイコン表示があるのも高得点。また130艦以上の艦艇紹介について、これらすべてを図面・台詞・艦艇データつきで作戦別の頁に重複なく収録した編集の努力には恐れ入るばかりで、総合的にみても秀作といえる。
萌え本的意義:  宝島社発行の萌え本としては、
別冊宝島版として『 まんがで哲学しよう(1743) 』(11/03)、『 -ドラッカー(1710) 』(10/11)から最新刊の『 -統計学(2066) 』(13/09)までの「まんがと図解でわかる- 」シリーズ16冊、
上記の文庫化、宝島SUGOI文庫版として、『(まんがで学ぶ)哲学入門 』(12/12)、『 -ドラッカー 』(12/03)から最新刊の『 -空海と密教 』(13/04)までの「 まんがと図解でわかる- 」シリーズ5冊のほかに、
コミック部分を主体とした『(ぜんぶマンガで簡単にわかる)ドラッカー超入門(別冊宝島1840) 』(11/12)と、
その書籍版『 まんが 元自衛官みのり ドラッカー理論で会社を立て直す 』(11/12)、
SUGOI文庫版『 まんがでわかる! ドラッカー 』(13/01)3冊、
B6判の『(まんがでわかる)7つの習慣 』(13/10)の3系統のほか、
B6版・500円台の価格設定などコンビニ本の体裁を取る、『(戦国武将)甲冑絵巻〔よろい★カブト〕(戦国武将20人を美麗イラストで再現) 』(09/10)などが存在する。
大判のビジュアル図解としては同社初のであり、関連本として『(ビジュアル図解)連合艦隊全作戦記録 (別冊宝島 2042) 』(13/07) があげられる。
「艦これ本」としての類書は、
「艦これ」(海軍連合艦隊 艦艇の真実)(SUN-MAGAGINE MOOK) 』(マガジン・マガジン刊、14/02)、
(艦隊総覧)艦娘の真実(あの「娘」たちの設定を徹底研究!)(EIWA MOOK) 』(英和出版社刊、13/02)
などがあるが、ボリューム、内容・ビジュアルの充実度、小技の利かせかた等々において本書の水準は段ちがいに高い。角川マガジンズ発行の公式ガイド本『艦これ白書(艦隊これくしょん オフィシャルブック)』(13/10)より上、との意見もみられる。^^;)
軍艦関連の類書としては『萌える戦艦(MOE-SEN) 』(一迅社刊、07/08)が、
日本海軍関連では『 戦艦大和 3000人の仕事 』(アスペクト刊、10/03)、『日本の軍艦これくしょん』(同社刊、13/11)などがあげられる。
内容を詰め込みすぎて煩雑な印象をうけるのが難点といえば難点か。


総合萌え度 :★★★★★


紹介ブログ記事:
アキバBlog  2014年02月26日づけ記事、
日本海軍"艦これ"公式作戦記録 131隻の艦娘激闘秘話 「かなり容赦ないガチ特集」
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51429227.html
 カバー写真のほか、内容写真16枚を掲載。

艦これ速報 艦隊これくしょんまとめ  2014年02月25日づけ記事、
【艦これ】この1冊を待っていた!日本海軍「艦これ」公式作戦記録レビュー
http://kancolle.doorblog.jp/archives/37317212.html
 カバーの表裏面、ポスター両面、目次、コーナー別のアップなど資料写真多数。
執筆担当の内田氏の関連Tweet記事2件を転載。
25日現在、amazonではプレミア価格なども付いている(=在庫なし)との記述あり。

真夜中人形館  2014年02月26日づけ記事、
「艦これ」公式作戦記録
http://yaplog.jp/dolleye/archive/1311
「 ・・・ガチの史実記録本じゃないですかやだー
ぶっちゃけ艦娘のイラストと台詞が有るだけで
「史実ではこういう事があったので、ゲーム内ではこうなってます」といった
「艦これ」というゲームの事は何も載ってません、マジで
しかしこれが一番正しい「艦これ」の設定資料集の形なんじゃないでしょうか
艦娘の台詞の由来、任務や遠征の名前の元になった作戦
各ステージのMAP名の意味がこれを読めば殆どわかります。 」


宝島社紹介ページ
http://tkj.jp/book/?cd=12712801
ほぼ基本情報のみ。


Amazon.co.jp         の紹介頁
honto(旧bk1)         の紹介頁
楽天ブックス         の紹介頁
セブンネットショッピング   の紹介頁
紀伊国屋書店        の紹介頁


付記:
Amazon、honto、公式サイト上の発売日は02月25日、その他の発売日は02月との記述が主。
02月25日、郊外型書店の店頭で購入。


コメントを投稿