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(萌えながらグングン身につく)日本の鉄道(入門編)

2012年05月09日 | ★★★☆☆
『(萌えながらグングン身につく)日本の鉄道(入門編) 』
萌えグン予備校 (編)

 
ヴィレッジブックス (発売)、ウィーヴ (出版)
B6版、ソフトカバー、144ページ
2009/04/30出版
ISBN-13 978-4-86332-147-2
NDC分類: 686.21
定価 :1,680円(税込み)


 内容(下記発売元の紹介頁より)
しゅっぱつ!進行~♪ こんな図鑑が欲しかった!
日本の列車、基本60種を萌えイラストで大紹介!
日本全国の列車の中から、基本60種を萌えイラストで大紹介!約30名の超豪華絵師が大集合! 「鉄道×美少女」のイラスト満載!萌えながら鉄道の基本知識がグングン身につきます!

 内容(「BOOK」データベースより)
SLからリニアモーターカーまでの代表的な60種を萌えイラストで大紹介。


目次 p.02
用語集 p.04
本書について p.06
北海道 p.07
コラム 「モハ」や「キハ」って? P.20
東北/関東 p.21
コラム 「新幹線」と「在来線」の違いとは? P.52
東海 p.53
コラム 鉄道趣味のディープな世界 p.70
関西/中国 p.71
コラム 鉄道旅行を楽しむ人々 p.100
四国 p.101
コラム 鉄道写真の撮り方 p.112
九州/沖縄 p.113
コラム 「鉄道員」になるには? P.128
番外 p.129
 東京駅・駅員・コインロッカー p.130
 自動改札機・自動券売機・切符 p.132
 線路・信号機・踏切 p.134
コラム 日本鉄道史 p.136
コラム 世界の高速鉄道 p.138
コラム 鉄道いろいろナンバー1 p.140
イラストレーター紹介 p.142
奥付け p.144


萌え本分類:擬人化、図解型。
ナビゲーター: 目次及び各章の扉に、鉄道員風衣装の二等身キャラが総勢6名。名前は特になく、台詞も章扉の一言づつのみ。


カバー表紙:タイトルは横書きで一部変形配置。タイトルの字色は黄色・白・黒の三重縁つき橙色系のグラデュエーションに黒、白。首都圏の鉄道路線図を背景にした新幹線擬人化少女2名(0系、500系)のイラスト。
中表紙:カバーイラストと同柄。
折込ポスター:なし
本文:横書き、一段組み。
構成・設定:全ページカラー印刷。 本編ではJR各社の分割基準に添って国内を6分割し、それぞれの地域別に代表的な鉄道車両(編成を含む)58種、および鉄道装備9種を擬人化イラストつきで解説する。見開き2ページを基本とし、左側(偶数)頁には名称、実車写真、基本スペック、解説文を配し、右側(奇数)頁にはページ大の擬人化イラストを掲載。東北から関西までの新幹線車両だけは2車種の解説と見開き2ページ分のイラストという構成。大半の擬人化イラストは背景がなく、CG合成で背景を追加している。末章の「番外」編では上記の鉄道装備3種類づつを擬人化。各章末および巻末のコラムでは、鉄道関連の各種情報がざっくり解説されている。イラストレーター紹介は掲載イラストのアイコン、リンク集つき。
 本書内では北海道から地域分割の6章に対し赤・橙・黄・緑・青・紫の6色がテーマカラーとして割り当てられているが、これはJR各社のコーポレートカラー(萌黄・緑・橙・蒼・青・赤)とは一致してない。

評価:
萌え絵度:  イラストレーターの総数は29名。カバーイラスト担当は谷口欣孝さん。擬人化本としての萌え度は上の並、イラストの絵柄にはややばらつきが見られる。個人的には学生時代に散々利用した名鉄6000系の擬人化イラストがあまりパノラマカーっぽくないのが気になるのに対し、愛知高速鉄道100系リニアの擬人化イラストは良いアイデア。
テーマ萌え度:「入門編」とのサブタイトル通り、車両を中心に鉄道システム全体の概説を主眼とした紹介内容で、内容についてもあまり思いいれを深くせず抑えた記述に徹している印象をうける。版形からしてあまり詳細な記述を掲載するスペースがないのも確か。
萌え本的意義:
版元のヴィレッジブックスは、ミステリー、洋画のノベライズ、実用書、サブカルチャー系などを手がける出版社。萌え本の刊行はおそらく本書一冊のみ(2012年05月現在)で、「入門編」のあとに「応用編」「展開編」「上級編」「専門編」「深遠編」「究極編」「至高編」などが続刊された気配はなく、「グングン身につく-」のシリーズ化もない模様。
類書としては、『(鉄道擬人化娘、集結!!)萌え鉄! 』(マイウェイ出版刊 10/06)、鉄道関連では『鉄道少女百景 』(一迅社刊、10/07)などがあげられる。「鉄道 × 萌え」のテーマでは多様なメディア展開例がみられ、同人誌なども数多く出版されているにもかかわらず、武器・銃器テーマにくらべて書籍化例は少ない。
巻末のスタッフリストによれば、スタジオハードデラックスが編集に参加していた。


総合萌え度 :★★★☆☆


紹介Blog記事:
K’s Station HATENA ver. 2009年04月15日づけ記事、
萌えて身につく日本の鉄道
http://d.hatena.ne.jp/koma-chi/20090415/1239808339
「書籍のコンセプトは、鉄道と美少女を合わせることで究極の萌えを実現するんだとか。でも…究極の萌えなんて大きく出てますが。
鉄道擬人化なんて、昔からあったよね。
それにこの本、「入門編」なんですよ。見たところ内容もそんなにマニアックなものでもなさそうで、0系「こだま」、100系「リニモ」、東京駅などが萌えイラストで紹介されてるようなのですが。
普通に新幹線とか取り上げられてもさあ…。
そもそも「しゅっぱつ!進行~♪」というオビからして、鉄道ファンの琴線に響くとは思えません。あまり知らない人が適当に付けたという感じがしてならないのですが、内容は大丈夫なんでしょうか? この手の本は基本的には面白がる僕なのですが、これに関しては不安のほうが強いですね。」

 むしろマスコミ反応の方が大きかった模様で、一般紙上などでもとりあげられていた。
アキバ経済新聞
>2009年04月28日づけ記事、
「萌えながら身につく」鉄道本発売へ-「MS少女」的アレンジで差別化
http://akiba.keizai.biz/headline/1427/
「 ウィーヴの広報担当者は、
「『エヴァンゲリオン・クロニクル』『マクロス・クロニクル』などのパートワークを出版事業の中核としてきた当社が新たな出版企画を模索する中で、いわゆる『萌え辞典』の流行を知り、参入の可能性を検討するに至った。この分野の動向を調査したところ、なぜか、マニアの王道である『鉄道』を扱ったものがないことに気付き、ならばと、今回の企画を立ち上げた」と話す。 」

マイナビニュース
>ライフ >2009年05月01日づけ記事:
60種類の列車が登場『萌えながらグングン身につく 日本の鉄道 ~入門編~』
http://news.mynavi.jp/news/2009/05/01/056/index.html
「発行元はアニメ制作や『新世紀エヴァンゲリオン』『機動戦士ガンダム』関連の分冊百科を手がけるウィーヴ。」
「表紙は人気イラストレーター谷口欣孝氏。収録作品は、れっどらーく氏の「EF81形&E26系カシオペア」、久留米生氏の「0系こだま」、焔すばる氏の「100形リニモ」、和いつき氏の「2270系いちご電車」、spaik77氏の「50000系ラピート」、空想時計師氏の「東京駅」など。」


ヴィレッジブックス紹介ページ
(基本情報のみ)


Amazon.co.jp         の紹介頁
オンライン書店bk1     の紹介頁
楽天ブックス         (検索Hitなし)
セブンネットショッピング  の紹介頁(絶版重版未定)
紀伊国屋書店BOOK WEB紹介頁(入手不可)


付記:
発売日は04月30日で一致。
上記の各書店サイト間で、サブタイトルの前後関係や表記に振れがみられる。公式サイト上での表記は「萌えながらグングン身につく 日本の鉄道 入門編 」である。
紹介文中の「車両60種」とはおそらく、本文中の58種にカバー・中表紙イラストの2種を加えた数字。確かに0系、500系についても解説されてはいるが、この「60種」 何となく釈然としない。
ヴィレッジブックスは、平成23年11月01日づけで親会社である株式会社ウィーヴに吸収合併されており、2012年05月現在、株式会社ウィーヴ ヴィレッジブックス出版部として存続。


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