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萌え萌え妖精事典

2014年05月21日 | ★★★★☆
『萌え萌え妖精事典 』
妖精事典制作委員会 (著)

 
イーグルパブリシング (発行)
B6判、ソフトカバー、192ページ
2007/11/30 発行
ISBN-13 978-4-86146-131-6
NDC分類: 388

定価 :1,620円(税込み)


 内容(「BOOK」データベースより)
屋根裏?湖?森の中?さがして、妖精たちが待ってるよ ―作家陣36名による幻想的でカワイイ妖精いっぱい。

 内容(下記出版社の紹介ページより)
作家陣36名による幻想的でかわいいイラストがいっぱい!
46組57種の萌え萌え妖精さんを集めてみました!


妖精 Index p.02
はじめに/凡例と注意点 p.04
ブリテン島、アイルランド島紹介 p.05
プロローグ/案内役の御紹介 p.06
目次 p.08
ケルト神話の妖精 p.09
 ヌァザ p.10
 クー・フー・リン p.12
 フィン・マックール p.16
(中略)
 ディーナ・シー p.24
Column 妖精から身を守る方法 p.26
アイルランドの妖精 p.27
 プーカ p.28
Column 妖精の輪 p.31
 レプラホーン&クルーラホン p.32
 カリヤッハ・ヴェーラ p.34
 リャナン・シー p.36
 デュラハン p.38
Column スポーツの世界の妖精 p.40
スコットランドの妖精 p.41
 ケルピー p.42
 ケット・シー&クー&クー・シー p.44
Column 実在する? 妖精たち p.47
 バーヴァン・シー p.48
 ブラウニー p.50
Column 妖精と魔女 p.53
(中略)
 グルア・ガッハ p.62
Column 樹木と妖精たち p.64
ウェールズ・コーンウォールの妖精 p.65
 マブ p.66
 スプリガン p.70
 ノッカー p.72
(中略)
 ムリアン p.78
Column コティングリー妖精事件 p.80
その他のイギリス妖精 p.81
 ジャック・オ・ランタン p.82
 アーサー王 p.86
 親指トム p.88
 ピクシー p.90
(中略)
 黒妖犬 p.98
Column 妖精が鉄を嫌うわけ p.100
ヨーロッパの妖精 p.101
 マーメイド&セイレーン&ローレライ p.102
 エアリアル p.106
 トロール p.108
 レーシー&スクーグズヌフラ p.110
 ヴァンニク p.112
Column 妖精の引越し p.114
創作の世界の妖精 p.115
 ボロワーズ p.116
 オベロン&ティターニア p.118
 ピーター・パン&ティンカー・ベル p.120
 エインセル p.122
 グレムリン p.124
 サミアロッド p.126
Column スクリーンに映る「永遠の妖精」 p.128
妖精資料編 p.129
 ケルトの神話と宗教 p.130
 妖精とはなにか p.140
ファンタジーの妖精たち p.152
 ゴブリン p.153
 エルフ p.154
 ドワーフ p.156
(中略) 
 オーク p.161
 ドライアド p.162
妖精精霊怪物小事典 p.163
イラストレーター紹介 p.179
エピローグ/あとがき p.186
妖精索引 p.188
参考資料 p.190
既刊案内 p.191
奥付け p.192



萌え本分類: 解説書型。
ナビゲーター: 妖精界の姫様ティタニア、使用人のディーナ、ティタニアの乳姉妹のマブ、の3名。

カバー表紙:タイトルは縦書き、一部変形配置。タイトルの字色は縁取りつきの黄色、緑系のグラデュエーション。花や果実を背景にしたエルフ&フェアリーのイラスト。
中表紙:カバーと同柄のイラスト(タイトルの位置に小変更あり)。
折込ポスター:なし。



本文: 横書き、一段組みが基本。巻末の「小事典」および「イラストレーター紹介」の一部に二段組みの部分あり。
構成・設定:  巻頭から128頁(創作の世界の妖精、の最終頁)まではカラー、「妖精資料編」以降、巻末まではモノクロ印刷。カラー印刷の妖精事典には章別に7色のテーマカラーがある。 「妖精王オベロンのお后を目指すティタニアとマブの二人が、召使のディーナの指導で妖精のことを学ぶ」というサブストーリーが存在。ナビゲーター3名は巻頭のキャラクター紹介以外はアイコン付き噴出し形式での登場が主体で、プロローグ、エピローグ各1頁のほか、本文中のコラム内各所や各項目の下側欄外にしばしば現れる。
巻頭からの7章は「妖精」事典で、ケルト神話からイギリス各地方、ヨーロッパ大陸、伝説や創作世界の妖精46項57種を図鑑形式で解説。巻頭のindexおよび各章の扉には、ナビゲーターとは別のチビキャライラストが付属。各項目は見開き2頁が基本(一部3~4頁)構成で、左側(偶数)頁に表題、解説文を置き、右側(奇数)頁は頁大のイラストを配する。3頁の項目では見開きのあとに文書解説1頁が加わり、4頁のでは解説2頁と見開きのイラストからなる。イラストは背景つきが基本。10か所に挿入されるColumnは1頁の囲み記事で、追加情報や関連記事などが紹介される。後半の「妖精資料編」は、妖精の歴史的背景や分類、博物学(4コマ漫画が付属)、近世の文学ゲーム世界の妖精事典(リアル風イラストあり)、76項目の「幻想生物小事典(ちびキャライラストつき)」などで構成される。
 索引は妖精名&人物で50音順の配置。参考資料は充実している。

評価:
萌え絵度:  イラストレーターの総数は36名。カバーイラスト担当は「美和美和」さん。ナビキャラの担当はC-SHOWさん。章扉・小事典のキャラ担当はミズタマさん。4コマ漫画の担当はさくもさん。絵柄はわりと違いが大きいが萌え度や全体的な水準は高く、統一感もよく保たれている。 イラスト内に担当イラストレーター名の記載あり。
テーマ萌え度: イラストが基本的に「女体化」「萌え」を基本に描かれているのに対して解説の内容はかなりガチ。項目あたりの文書量の関係で基本的な事柄の紹介レベルであるが、余分なお遊びなどを入れない解説には好感がもてる。掲載イラストとの関連は薄いが、欄外のナビゲーターコラムが両者を繋ぐ役割をはたしている。後半の資料編でも、ハードな内容と挿入されるカット・4コマ漫画のバランスが良好でめりはりがある。
 巻頭の「凡例と注意点」内や巻末のイラストレータ紹介のカット取り違えなど誤植がめだつ点、妖精名の原語表記がない点、索引で妖精名と人物が分かれていない点などが気になるが、こういう注文がつけられるのも本書の水準が高いから。

萌え本的意義:  イーグルパブリシング発行の「萌え萌え- 」シリーズとしては、「 -制服図鑑 」(07/11/01)と同月発売の15冊目(発売は同月末)で、「 -特殊銃器事典 」(08/01)が続刊。
シリーズ前半の作品で、TEAS事務所の編集担当書としては、「 -女神事典 」(07/01)、「 -悪魔事典(Side黒) 」(07/05)、「 -天使事典(Side白) 」(07/06)に続く4冊目。
 「妖精事典」系の類書としては、
妖精・精霊がよくわかる本 』(PHP研究所刊、10/12)、
ケルト神話全書(Celtic mythology) 』(日本文芸社刊、13/01)などがあげられ、
ホビージャパン刊行の「萌える!事典- 」シリーズ第6冊目『 -妖精事典 』(13/01)は、本書の改定増補版的位置づけにあたる。
 萌えイラスト付きではない妖精事典は、洋書・和書を含め数限りなく存在する。


総合萌え度 :★★★★☆


紹介ブログ記事:
爆睡なる日々  2008年09月20日づけ記事、
『萌え萌え妖精辞典』
http://bakusui.blog.eonet.jp/default/2008/09/post-3911.html
 概要目次を掲載。
「 なんかようからんけど、妖精さんはヨーロッパにしかおらんのかいの~ (^▽^) 」


イラスト・章扉キャラ担当、みずたまさん のブログ:
A wild tulip
はじめに  2009年03月14日づけ記事、
http://tinam1zu.blog35.fc2.com/blog-category-1.html
お仕事履歴、 <2007>中に、本書の記載あり。

イラスト・四コマ担当、さくもさん のブログ:
KARATAMA  2007年11月26日づけ記事、
萌え萌え妖精事典
http://karatama.blog.shinobi.jp/Date/20071126/
「 カラーイラスト1枚・4コマ漫画3点描かさせて頂きました。
カラーの方はブラウニーを担当させて頂きましたので
よろしければ見てやって頂けるとありがたく。 」

イラスト担当、あみみさんのブログ:
え む で ん  2007年11月20日づけ記事、
萌え萌え妖精辞典
http://mden.blog32.fc2.com/blog-entry-17.html
 イラスト1枚を掲載。
「 今日発売だそうです。
天使&悪魔辞典ビジュアルファンブックの次回予告のところにこの絵がちっちゃく
載っていたのでもうご存知の方もいらっしゃると思いますが
この絵ともう一枚描かせていただきました。 」

編集担当、TEAS事務所の公式サイト:
おたべや  2007年11月21日づけ記事、
萌え萌え妖精事典 出ました!
http://www.otabeya.com/php/index.php/view/104
「 豪華イラストレーター陣の美しいイラストと、読みごた えのあるテキストで詳しく解説していきます。そんなわけで、今回紹介するのは、アイルランド、ウェールズほかヨーロッパ各地から46組57種の妖精たち。 妖精の生態、生まれた経緯、妖精を生み出したケルト文化などの解説パートも収録した充実の1冊です! 」


イーグルパブリシング
2011年の公式サイトリニューアルにより、紹介頁は消失 →(Web魚拓
 11月20日発売、との記載あり。見開き4頁分の内容見本とイ参加ラストレーター一覧(リンク集つき)を掲載。


Amazon.co.jp         の紹介頁 (中古品のみ)
honto(旧bk1)         の紹介頁 (購入不可)
楽天ブックス          の紹介頁
セブンネットショッピング   の紹介頁 (絶版重版未定)
紀伊国屋書店         の紹介頁 (注文不可)


付記:
Amazonの発売日は11月21日、上記の公式各サイト上での発売日は20日。その他の発売日は11月との記載が主。
上記書店サイトのなかで、楽天商店のみ品切れの表記がない。