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萌え萌え特殊銃器事典

2012年02月25日 | ★★★☆☆
『萌え萌え特殊銃器事典 』
特殊銃器事典制作委員会 (編),


イーグルパブリシング (発行)
B6判、ソフトカバー、176ページ
2008/01/01発行
ISBN-13 978-4-81646-133-0 
NDC分類: 559.1

定価 :1,575円(税込み)


 内容(「BOOK」データベースより)
Gizmoなメカと少女を愛する23人の絵師が集結! ただマイナーなだけじゃない!普通の銃とはちょ~っと違う個性豊かな銃火器を、美少女といっしょに徹底解説。


目次 p.02
How to use p.04
第一章 奇妙なメカニズム p.05
 column 普通の銃の変なメカニズム p.24
第二章 実用のための珍銃 p.29
 column サバイバルガンの系譜 p.50
第三章 合体・変形、あるいは擬態 p.55
 column 擬態銃器の系譜 p.72
第四章 さまざまな威力をもとめて p.77
 column 格闘用銃器の系譜 p.94
第五章 特殊目的銃器 p.99
 column 特殊目的銃の系譜 p.122
イラストレーター紹介 p.127
第六章 はじめての特殊銃器講座 p.129
 概論・変り種銃器 p.130
 弾丸の基本とへんなたま p.136
(後略)
付録1:未確認銃器&ジョーク銃器コレクション p.166
付録2:参考文献リスト 不完全版&特殊銃器の資料ガイド p.172
奥付け p.176


萌え本分類: 図鑑型。
ナビゲーター:各章の扉に、無名の少女とネコっぽい動物のカットが付属。

カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は黒白の縁取り付き赤~黄系と金属光沢系のグラデュエーション。無地の背景にブラックホークっぽいリボルバーと拳銃弾を持ったメイド姿の少女2名のイラスト。
中表紙:表紙と同柄(タイトルのサイズがやや異なる)のイラスト。
折込ポスター:なし。
本文:横書き、一段組み。
構成・設定: 第5章までは図鑑型の構成。一種類につき見開き2頁を当て、左側(奇数頁)にリアル風な銃器のイラスト、基本的なデータ、実銃の解説文、右側(偶数頁)に銃と美少女イラストをページ大で配する。第5章あとのイラストレーター紹介までがカラー印刷。第6章はモノクロ印刷で「特殊銃器」に関する全6編+付録2編の解説集。この部分にも取り上げた実銃やメカニズムのイラストがほぼ全項目に掲載されており、萌え絵のカットイラスト4枚が付属。
イラストレーター紹介はカラーページ内に配置。カットのアイコンとリンク集が付属。銃器図版の担当イラストレーターも掲載されている。

評価:
萌え絵度:  イラストレーターの総数は23名。水準は年度相当でばらつきは少ないが、絵柄の統一性はあまり考慮されていない。また、銃器の詳細や人体とのサイズバランス等も合致しているとはいいがたい。
テーマ萌え度:本文項目で紹介されている特殊銃器は46種類、更に各章末のcolumn及び6章の解説中で多数の特殊銃器や付属のメカニズムを取り上げている。対象は「キャリコM100」や「PPS43」、「バックルガン」、「ブラックホーク357」の様にメジャーなものから、「36連銃身から毎分100万発の発射速度が可能な銃器システム」や「19世紀フランス製のチェーン式40連ハンドガン」、「オートマティックの皮を被ったレボルバー」など心底珍なる変態銃器まで多彩。
巻末付録の参考文献リスト・特殊銃器の資料ガイドは、定期刊行の雑誌から専門書、洋書、パーツカタログに致るまで特殊銃器の参考文献を簡潔に紹介。Wiki情報などの信頼性についても触れられており良心的といえよう。


萌え本的意義: 萌え萌えシリーズの第16巻目、『萌え萌え銃器事典(2006/06) 』『萌え萌え銃器事典Ⅱ(2007/05) 』の続刊にあたるが、解説の充実度やしょーもない「萌え萌え銃器占い」が無くなってる点など、書籍としての水準はアップしている。前後の刊行は『 ‐妖精事典(2007/11) 』および『 ‐防具事典(2008/01) 』。
銃器事典のなかでも類書があまり見られない点は、長期シリーズ本の得点として評価できる。


総合萌え度 :★★★☆☆


紹介ブログ記事:
たまごまごごはん 2008年2月22日づけ記事:
変り種銃器(と女の子)大集合。「萌え萌え特殊銃器事典」
http://d.hatena.ne.jp/makaronisan/20080222/1203614002
「さて、「萌え資料本」に関してはかなり好き嫌いがあるのが現状だと思います。が、おしなべて全体のレベルは高くなりつつある、というのが自分の見てきた印象です。
とにかく資料価値がいかに高いか、普通の読み物としていかに面白いかが問われる、なにげに競争率が高くて腕の問われるジャンルに変化しつつあります。萌え絵だけだと思ったら大間違いなのですよ。オタクの鋭く厳しい目に耐えうるだけの資料性が問われる過酷なジャンルともいえます。
いかに興味を引くか。いかに他にない資料集になるか。そしていかに女の子キャラと融合させて、ネタとしても面白くするか。
「んじゃ萌え絵いらないじゃん」といわれたら、そうなんですが。その分もっと資料が欲しい人は、そういう本を買いましょう。
しかし、自分は「面白い資料」と「かわいい女の子」が好きなので、ならどっちも入って二倍お得なほうがいいです。だから萌えミリタリ本が好きです。という極めて単純思考。 」


 イラスト担当のうち、鈴木玖さんの公式サイト:
少女ドロップ 2007年12月19日づけ記事。
特殊銃器事典
http://kokono.sblo.jp/article/8619888.html
 12/19発売、との記述あり。
イラスト5点書き下ろしのうち、ダートガン(p.109)を転載。
「 実は今回描いた女の子達は『萌え萌え武器事典』(2006/6発行)で描いた子達を流用してみました。武器事典では斧持ってた娘に斧になってる銃(戦斧ピストル)を持たせてみたり、中国の武器持ってたチャイナ娘に中国の銃(87式ナイフピストル)持たせてみたりしつつリメイクです。なので武器事典持ってる方は比べてみると面白いかもしれない。」
 イラストレーターの方でもネタ振りはしてるんだ、という話題。


イーグルパブリシング
2011年の公式サイトリニューアルにより、紹介頁は消失 →(Web魚拓
>萌え萌え特殊銃器事典
参加イラストレーターのリンク集あり(リンク切れ状態)。


Amazon.co.jp        の紹介頁
オンライン書店bk1     の紹介頁
楽天ブックス         の紹介頁
セブンネットショッピング  の紹介頁
紀伊国屋書店BOOK WEB紹介頁


付記:
上記公式サイト上での発売日は12月18日、Amazonの発売日は同19日で、上記ブログの内容からしても、こちらの方が実勢に近いと思われる。


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