経営技法を究める: システム, デザイン, データ,機械学習

経営技法に関する雑感,エンジニアリングとマネジメントの融合
クオリティとリスクの考究,システムズ・データとAIの構成

フィードバックと因果の問題

2016-05-08 09:07:25 | 雑感
不規則な現象下におけるフィードバックと因果の関係だけど,この問題の数理と応用は何しろ難問でしょうよ.ウィーナー先生の先見と基礎の理論,そしてこの後に発展した方法論の全体を見渡してみても,まだまだ非線形問題の課題が多い,というアタリマエの結論に至るの.

だけど,実践に挑むには,理論と取組の歴史的な背景とその過程をしっかり頭に入れて置く,という学問的なやり口って大切でもあるの.それに,このココイラの構成そのものをお仕事にするのって,決して悪いことをしているわけじゃないでしょうよ.

要は,数理哲学,解析学,数論,統計物理,工学,そして人間という極めて大きな領域を扱った,というのがウィーナー先生で,特に不規則の現象の解明を確率論と一般調和解析,そしてスペクトル分解による予測の構成に繋げて,さらにフィードバックと因果推論にまで展開して,その上で非線形の問題を提起している,という格調高い学問の形成を行っているの.

だけど,線形に絞ったとしても,1950年代からの様々な展開を理解するだけでも厄介なんだけど,カルマン・フィルタ,時系列解析,情報量統計学,それに確率解析などをしっかりお勉強するのって大切でしょうよ.で,この延長線を意識しながら非線形に取り組む,ということに.

個人的には,リスク解析を通じてココイラをしっかりお勉強しながら,遅々でノラリクラリ取り組んでいるけど,商大の自由な空間がまずは必要で・・・.それに,社会科学の持つ非線形のテーマは極めて困難なものでもあるし・・・.そもそもココイラがウチ?の伝統の一つでもあるし.

表面的な実践にだけ夢中になるのではなく,実学という伝統的な学派を意識するのも大切でしょうよ.

頑張りましょう.






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