MOBU'S MUSIC MAZE

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5月3日生まれのジャズマン ジョン・ルイス

2024-05-03 19:50:25 | 音楽夜話(ジャズ)
John Lewis (Piano, Arranger) was born in LaGrange, IL, 1920–2001.生誕104年没後23年


MJQで長年活動したからその前後があまり知られてない感じもある。
パーカーなどとも共演があったりするものの、それ以降のMJQが長かった
ために、MJQ=ジョン・ルイスになってしまっている。
後年、バッハとかにも取り組んでいたけれど、クラシックと
JAZZの融合のようなところも研究されているようで、もしかしたら
学者肌のところもあったのかもしれない。
今日はミルト・ジャクソン抜きのMJQのような、ピアノトリオ。
60年代の録音で、『瞑想と逸脱の世界』という邦題がついている。
ちょっと題意とちがう音楽でよかったけれど、
この次のソロはミルトだろうと思っているとベースが出てくるという
なかなか面白い感覚が迫ってくるアルバム。ルイスのイエスタデイズ
なども情緒があっていいと思う。6枚目のリーダー作でピアノトリオに
取り組んでいるというアルバム。


Bass – George Duvivier (tracks: A1 to A3, B3),
Percy Heath (tracks: A4 to B2)
Drums – Connie Kay
Piano – John Lewis (2)
Improvised Meditations & Excursions
https://www.youtube.com/watch?v=2G7QiNncjoA&list=OLAK5uy_n7FVS5uM76a3RlMrUhI9Xf1u5LlEqV1Uk



フジコ・ヘミング女史 永眠。

2024-05-03 13:23:53 | 音楽夜話(クラシック)
5・2


フジコ・ヘミング女史 永眠。


ネットのニュースで見た。膵臓がんだったという。
なかなか見つかりにくい臓器のがんだというが、
天寿だったのかもしれない。


この方のピアノ演奏は、そういえば聴いたことがなかった。
90年代に話題になった時も、そういう演奏家がいるんだ
というくらいの認識だった。


改めてその演奏を聴いてみた。ベスト盤だったけれど、
その情感が伝わる演奏に、ファンが多かったことも
頷けた。


これは本物だと思った。そのピアニストでなければ出せない音がある。
それをお持ちだった。だからこれだけ訴えるものがあり、聴き手に
感動を与えるものがある。これは稀有な才能で、誰しも与えられた
ものではなくオンリー・ワンだろう。ご冥福をお祈りする。 合掌。


永遠のカンパネラ~ザ・ベスト・オブ・イングリット・フジコ・ヘミング
https://www.youtube.com/watch?v=l2m0eEjfc4s&list=OLAK5uy_mdtk441pbeDmx0PMBsnJrPUruSI0bX36Y


4日11時からはNHK BSで『フジコ・ヘミング ショパンの面影を探して~
スペイン・マヨルカ島への旅~』が放送。
番組では、2022年に念願だったマヨルカを旅し、
ショパンの面影を探すフジコさんの旅に密着している。
また、4日22時からはEテレで、『おとなのEテレタイムマシン ETV特集
「フジコ~あるピアニストの軌跡~」』が放送予定。


デヴィット・フレイ(P)ヨハネス・フリッチュ指揮オークランド・フィルハーモニア管弦楽団 バッハ&ブルックナー

2024-05-03 12:21:41 | 音楽夜話(クラシック)
5月2日


オークランド・フィルハーモニー・プレミア・シリーズ4
 バッハ&ブルックナー


バッハ:ピアノ協奏曲第5番へ短調 BWV1056 ヴァイオリン協奏曲 ト短調
バッハ:ピアノ協奏曲第4番イ長調 BWV1055 オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調


ソリスト・アンコール 
シューベルト:4つの即興曲 D899 Op90:第3番変ト長調


ブルックナー:交響曲第9番


デヴィット・フレイ(P)ヨハネス・フリッチュ指揮オークランド・フィルハーモニア管弦楽団
2024年5月2日オークランド、オークランド・タウン・ホールより生中継


バッハの5番はVn協奏曲が原曲らしく、バッハの作品かも疑問視されている。
「第2楽章はカンタータ第156番『わが片足すでに墓穴に入りぬ』のシンフォニアと
同一の音楽で、「バッハのアリオーソ」として親しまれており、映画「恋するガリア」の中でも使われた。」WIKI
この楽章を聴くだけでも楽しめる


バッハの4番はオーボエダモーレの協奏曲が原曲
イ長調の調性が生きてる。楽章の歌い方はバッハ独特の歌い方が
あって曲調もバッハそのもの。




9番。


ニュージーランドのオーケストラ。1980年頃から活動している。
ヨハネス・フリッチュは1960年旧東ドイツ・マイセンの生まれ。
現在はオーストラリア在住。
指揮では若手になるか。クィーンズランド交響楽団の首席指揮者に
任命されているという。今回のオークランドは客演か。

この曲は譜面通りに演奏してなんぼのような気がする。
特に何もしなくても鳴るようにできてるような気もする。
そういう流れの曲なのではないかと思う。
聴き続けてそう思うようになった。
会場も沸いていた。


ユリア・ハーゲン(チェロ) ミルガ・グラジニーテ=ティーラ指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団

2024-05-03 08:13:33 | 音楽夜話(クラシック)
5/1






03:00-05:00 20.00-22.00 FranceMusique


チュルリョーニス:交響詩「海」
シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 op.129
ソリスト・アンコール 現代曲 曲目不明




同:交響曲第2番 ハ長調 op.61
ユリア・ハーゲン(チェロ)
ミルガ・グラジニーテ=ティーラ指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団
2024年4月30日 パリ、フランス放送オーディトリアムから生中継


チュルリョーニス:交響詩「海」は1875年リトアニア生まれの画家・作曲家の作品。
あまり演奏される機会も無いのか、知る人ぞの曲になっている。
後期ロマン派の範疇にある曲とされているようだ。30分弱の単一楽章の曲。
聴くだけで、海のそばにいて海の何たるかを感じられるような作りになっている。
ドビュッシーの海とも違うけれど、美しい旋律と厚いハーモニーがロマン派的な
イメージを醸し出す。


シューマンのチェロ協奏曲は、短調だけれど、旋律が染みる曲。
ハーゲンSQよりチェリストのユリアの演奏。安定している。
緩徐楽章から終楽章は短調に戻り長調で盛り上げて終わる。
途中のカデンツァもきれいにこなしていた。


プログラムは長短長と組まれていてバランスもよかった。


後半は、シューマンの2番。彼の曲の中では1番多く聴いているかも。
このそこはかとない響きがすきだったりする。好きに理屈は
いらないとも思わせるような曲。


ミルガ・グラジニーテ=ティーラはリトアニア生まれの女流指揮者。
チュルリョーニスはお国ものだった。シューマンは、少し遅めの
テンポで歌う要素が強めにあった。それが功を奏していた。
聴かせるシューマン。
1楽章が終わって拍手が起こる。普通この曲で
それがあったのは初めてだった。2楽章は少し早めにメリハリをつけ、
走り抜けた。ここでも拍手が起こる。
3楽章。
色々振り分けているようなところがあり、単調ではない作り、
ここでも拍手が起こった。


後半まで、単一楽章だったり、チェロ協もつながって演奏されて
いるので、楽章間のポーズがないので、拍手の間がなかったのだろう。
終楽章は曲中でもフライングの拍手が起こるのはなぜ・・・。
弦がよく鳴っている。いい仕上がりの予感。
終演後は声が上がる。反応もよかったのだろう。


こういう一見地味なプログラムでも、納得いくような回はある。
改めて演奏者の力量を再認識した。