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ユリア・ハーゲン(チェロ) ミルガ・グラジニーテ=ティーラ指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団

2024-05-03 08:13:33 | 音楽夜話(クラシック)
5/1






03:00-05:00 20.00-22.00 FranceMusique


チュルリョーニス:交響詩「海」
シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 op.129
ソリスト・アンコール 現代曲 曲目不明




同:交響曲第2番 ハ長調 op.61
ユリア・ハーゲン(チェロ)
ミルガ・グラジニーテ=ティーラ指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団
2024年4月30日 パリ、フランス放送オーディトリアムから生中継


チュルリョーニス:交響詩「海」は1875年リトアニア生まれの画家・作曲家の作品。
あまり演奏される機会も無いのか、知る人ぞの曲になっている。
後期ロマン派の範疇にある曲とされているようだ。30分弱の単一楽章の曲。
聴くだけで、海のそばにいて海の何たるかを感じられるような作りになっている。
ドビュッシーの海とも違うけれど、美しい旋律と厚いハーモニーがロマン派的な
イメージを醸し出す。


シューマンのチェロ協奏曲は、短調だけれど、旋律が染みる曲。
ハーゲンSQよりチェリストのユリアの演奏。安定している。
緩徐楽章から終楽章は短調に戻り長調で盛り上げて終わる。
途中のカデンツァもきれいにこなしていた。


プログラムは長短長と組まれていてバランスもよかった。


後半は、シューマンの2番。彼の曲の中では1番多く聴いているかも。
このそこはかとない響きがすきだったりする。好きに理屈は
いらないとも思わせるような曲。


ミルガ・グラジニーテ=ティーラはリトアニア生まれの女流指揮者。
チュルリョーニスはお国ものだった。シューマンは、少し遅めの
テンポで歌う要素が強めにあった。それが功を奏していた。
聴かせるシューマン。
1楽章が終わって拍手が起こる。普通この曲で
それがあったのは初めてだった。2楽章は少し早めにメリハリをつけ、
走り抜けた。ここでも拍手が起こる。
3楽章。
色々振り分けているようなところがあり、単調ではない作り、
ここでも拍手が起こった。


後半まで、単一楽章だったり、チェロ協もつながって演奏されて
いるので、楽章間のポーズがないので、拍手の間がなかったのだろう。
終楽章は曲中でもフライングの拍手が起こるのはなぜ・・・。
弦がよく鳴っている。いい仕上がりの予感。
終演後は声が上がる。反応もよかったのだろう。


こういう一見地味なプログラムでも、納得いくような回はある。
改めて演奏者の力量を再認識した。



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