MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

NHK交響楽団  第1966回定期公演 ヘルベルト・ブロムシュテット指揮

2022-11-05 19:24:27 | 音楽夜話(クラシック)
10・21


19:00-21:10 NHK-FM 第1966回定期公演


シューベルト:交響曲第1番 ハ長調 D82


同:交響曲第6番 ハ長調 D589


ヘルベルト・ブロムシュテット指揮NHK交響楽団
2022年10月21日 渋谷、NHKホールから生中継




シューベルトは5番7番8番は聴くことはあるけれど、
1番6番は初めて。若いころの作品で、なんとなく古典派的なアプローチが
16歳のシューベルトを思うけれど、この年齢でこのようなシンフォニーが
作曲出来ることの驚き。それをブロムシュテット氏は再現して見せる。
溌溂とした流れが気持ちよい。こんな風な音楽なんだよこの曲はと言いたげな
流れ。これがのちに未完成につながるのかと思うと、音楽の不思議さを思う。


6番も古典派的な流れを感じるけれど、1番よりは凝った作りなのかもしれない。
アンサンブルも難しそうだ。発想も複雑に聞こえるけれど、音楽は颯爽と
していたり、ひょいとユーモアを入れてみたり、聴いてて面白かった。


ブロムシュテット氏の指揮振りももしかしたら楷書なのかもしれないし、
彼のスタイルかもしれないけれど、このプロにはあっている気がする。
音楽をよく掘り下げて演奏しているように思われた。


カリーナ・カネラキス指揮オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団演奏会

2022-11-05 19:10:59 | 音楽夜話(クラシック)
11・5


04:00-06:30 20.00-22.30 NL_Radio4


ペイペル:6つの交響的エピグラム
チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 イ長調 op.33
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調  12535
エッラ・ファン・ポウケ Ella van Poucke(チェロ)
カリーナ・カネラキス指揮オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
2022年11月4日 ユトレヒト、ティヴォリ・フレデンブルフから生中継


カリーナ・カネラキス女史はここのシェフ。ブルックナー9番を聴いた。
端正な演奏に思う。メンバーも真剣に向き合っているのかもしれない。
小細工していないし、知らないうちに引き込まれる。
こういう9番もなかなかいい感じだった。



2022ジュネーヴ国際音楽コンクール ピアノ部門 五十嵐 薫子 進藤 実優

2022-11-05 19:05:36 | 音楽夜話(クラシック)
ジュネーヴ国際音楽コンクール ピアノ部門(セミファイナル)10月27日




10・27




76e Concours de Genève - Piano Semi-Final: Solo Recital (Session 1)
https://www.youtube.com/watch?v=gFevo7RmYgI&t=14s


Session 1 : Thursday 27 Oct, 2.30 PM
Conservatoire de Genève, Switzerland


Ms Miyu Shindo, 20 years old, Japan, 2.30 PM


F. Chopin: Sonata n°3 in B minor, Op.58
L.v. Beethoven: Sonata n°24 in F-sharp Major, Op.78 "For Therese"
A. Scriabin: Sonata n°2 in G-sharp minor, Op.19
F. Liszt: Réminiscences de Don Juan, S. 418


進藤実優さんはショパン・コンクールでももう少し上に行くのかと
思っていたが、年齢的なものもあるのか次にということになってしまった。
小林愛美さんとはまた違うキャラで買っていたのだけれど、やはり、
ピアノを聴かせて惹きこまれるところは、必要十分にすごい。
良く歌い技術もある意味完璧に近いのではないだろうか。上には上が
るのだろうけれど、聴かせていただくには十分だ。各曲の弾き分けも
出来ているように感じられた。


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10.27
Kaoruko Igarashi | 76th Concours de Genève: Piano Semi-Final 2022 (Solo Recital)
https://www.youtube.com/watch?v=ld-deuwxYV4


76e CONCOURS GENÈVE - INTERNATIONAL MUSIC COMPETITION
PIANO 2022 - SEMI-FINAL SOLO RECITAL


Thursday 27 Oct, 6.30 PM, Conservatoire de Genève, Switzerland


Kaoruko Igarashi, 28 years old, Japan,


F. Schubert/Liszt
Auf dem wasser zu singen,(水に寄せて歌う)
Du bist die Ruhe,(君こそわが憩い)
Gretchen am Spinnrade,(糸をつむぐグレートヒェン)
Erlkönig (魔王)


L.v. Beethoven
Sonata n°29 "Hammerklavier", Op.106


五十嵐 薫子さんはショパンコンクールにも出場されていたが、
その時は、余り印象に残らなかった。しかし今回の演奏では
聴き方が変わった。


進藤さんには胸ぐらつかまれたけれど、五十嵐さんは胸ぐら深く
掴まれた。これならファイナルに行けるだろう。


周到な準備があったのではないかと思う。気迫十分の演奏だった。
リサイタルプログラムを構成して、聴衆に聴かせるという本番。
それで競うわけだから、心中穏やかではないが、それが仕事となると
常に評価は下されるわけで、その道に進もうとしている方の試練は
容赦ない。


歌詞の聞こえない歌曲の演奏。リスト編曲とはいえ、難しいところは
随所にあり、それらを聴かせるとなると、机上の説明だけでは納得できる
ものではないだろう。証明して何ぼのものだけに、全神経を集中して
それに取り組む。しかしながら、ピアノの奥深さを聴いた気がした。
シューベルトの歌曲をピアノ1台で聴かせる。大したものだ。


ベートーヴェンのハンマークラヴィーアも集中が切れるどころか、
どんどん展開し集中は増していった。こういう機会もめずらしい。
コンクールだから起こる奇跡。


他のコンテスタントの演奏はどれほどのものなのだろう。あとで
時間のある時に聴いてみることにする。


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ジュネーヴ国際音楽コンクール ピアノ部門(ファイナル)11月3日




11・3


76e CONCOURS DE GENÈVE - INTERNATIONAL MUSIC COMPETITION
PIANO FINAL ROUND 2022


Kaoruko Igarashi (28 years old, Japan), 3rd Prize ex aequo


S. Prokofiev: Concerto n°3 in C Major, Op.26
1. Andante – Allegro
2. Tema con variazioni
3. Allegro, ma non troppo


Orchestre de la Suisse Romande
Direction : Maržena Diakun
3 NOV. VICTORIA HALL, SWITZERLAND




プロコフィエフの3番のコンチェルトは部分的にCMに使われてたり
するので、どこかで聴いてた曲ということになる。
それをどう聴かせるかが勝負の分かれ目。気力は十分。
弾きこなしている感があった。


S. Prokofiev: Concerto n°3 in C Major, Op.26
https://www.youtube.com/watch?v=IBKpWH2Gb58


結果ファイナリスト4人中 第3位に。おめでとうございます。



ジャナンドレア・ノセダ指揮ワシントン・ナショナル交響楽団演奏会 (ショーケース編)

2022-11-05 19:01:10 | 音楽夜話(クラシック)
11・3


ジャナンドレア・ノセダ指揮ワシントン・ナショナル交響楽団演奏会 (ショーケース編)


10:00-13:00 21.00-24.00 WETA  ショーケース


バーバー:管弦楽のためのエッセイ第1番 op.12      1910-1981  アメリカ        
コールリッジ=テイラー:4つのノヴェレット op.52    1875-1912  イギリス -アメリカ  2021年3月収録
バーンスタイン:管弦楽のためのディヴェルティメント  1918-1990  アメリカ  8曲の1‐3分位の小品      
ガーシュウィン:交響詩「パリのアメリカ人」      1898-1937 アメリカ
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 op.95「新世界より」1848-1904  チェコ      




ジャナンドレア・ノセダ指揮ワシントン・ナショナル交響楽団
ケネディーセンター収録




バーバーは、弦楽のためのアダージョ路線の曲調を持つような曲。


コールリッジ=テイラーはイギリス生まれ、アメリカ育ちの作曲家で
「黒いマーラー」(黒人だったためか)と呼ばれた。演奏された曲は
落ち着いた感じのメロディー・リズム・ハーモニーを持つもので、
マーラー的な感じのするものではなかった。


バーンスタインのアメリカ的背景を感じさせる短編集。8曲の組曲風で
1‐3分程度の小品。


後半はガーシュイン。グッとクラシック感が増してくる。二流のラヴェル
と言われるより、一流のガーシュインでいるべき。正解だと思う。




ドヴォルザークは4年ほどアメリカに滞在した。汽車の走行のリズム(音)がヨーロッパと
アメリカでは違うと言っていたそうだ。今でいう鉄道オタクなのかもしれないが、
音楽家の中でも、電車のモーター音を聴き分けるミュージシャンがいたりするから
その時代でも数は少ないけど、同じ様な体験をしている方はいたようだ。


「フロム・ザ・ニューワールド」タイトルがいいよね。アメリカ大陸を当時の
ドヴォルザークは新世界とみなしていたようだ。曲調も洒脱で、その当時の
作曲家のものより斬新な感じがする。半歩先に行っているところが素晴らしいと思う。
メロディー・メーカーらしい彼の面目躍如。