MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

カール・セントクレア指揮パシフィック交響楽団 合唱団 モーツァルト・モーツァルト演奏会 

2022-08-17 09:41:39 | 音楽夜話(クラシック)


8月15日


11:00-13:00 19.00-21.00 KUSC


モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 K.527~序曲
サリエリ:交響曲 ニ長調「ラ・ヴェネツィアーナ」~Andantino grazioso
モーツァルト:セレナード第10番 変ロ長調 K.361「グラン・パルティータ」~Adagio
同:交響曲第29番 イ長調 K.201~Allegro moderato
同:歌劇「魔笛」 K.620~なんという不思議な笛の音だ! Wie stark ist nicht dein Zauberton
同:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364~Andante
同:フリーメイソンのための葬送音楽 ハ短調 K.477(抜粋)
同:レクイエム ニ短調 K.626
セレーナ・シェーファー(ソプラノ)
ミレーナ・キティッチ(メゾソプラノ)
ジョン・ピックル(テノール)
マイケル・ディーン(バリトン)
パシフィック・コラール


カール・セントクレア指揮パシフィック交響楽団
2022年5月19-21日 コスタメサ、ルネ&ヘンリー・シーガーストロム・パフォーミング・アーツ・センター(カリフォルニア州)


サリエリの曲の前に寸劇のようなものが入る。モーツァルトの映画を見ている様だ。多分色々モーツァルトの
事が語られ、サリエリ~セレナーデからフリーメイソンまで語りの裏で流れた曲を含めて、モーツァルト・モーツァルトと
いうプログラムタイトルになぞらえたものだったのだろう。休憩をはさんで、後半はレクイエム。
レガートで語られるレクイエム。これはこれでゆったりっとして、ある意味聴きやすいし、魂を落ち着かせることができる。


ラクリモサの後で、フーガのコーラスが入る。これは誰の編曲版を使ったのかわからないけれど、ちょっと
変わったものだった。最後までたっぷり歌わせ、終曲も最後の1音を伸ばせるだけ伸ばすような配慮がなされ終演。
アンコールはアヴェ・ヴェルム・コルプスK618。なかなか演出のきいた面白いプログラムだった。



8月16日生まれのジャズマン ビル・エヴァンス マル・ウォルドロン カール・パーキンス

2022-08-17 07:04:00 | 音楽夜話(ジャズ)
8月16日生まれのジャズマン ビル・エヴァンス マル・ウォルドロン カール・パーキンス


Bill Evans (Piano) in 1929ー1980 生誕93周年 没後42年


私が就職して社会に出て働き始めた秋に訃報を聞いた。
エヴァンス派と言われる流れを作った。エヴァンスは達者にクラシックの
ピアノ曲も弾いたという話を聞く。印象派の影響もあり、ある意味独特な
和音やフレーズがあるものの、昇華されスタンダードまでになっている。
沢山の名盤があり、その都度いいなぁと思って聴いてしまう。
晩年のこのアルバムも私的名盤の1枚。


You Must Believe In Spring (Remastered 2022)
https://www.youtube.com/watch?v=9dLwbiQCHhA&list=OLAK5uy_mOwcK1A7VVQjCpOXhMUGtCu9uCYVlpO2M&index=1


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Mal Waldron (Piano) in 1926‐2002  生誕96周年 没後20年


マルといえば、レフト・アローンという時代もあった。フリーの傾向のあるアルバムも
あるらしいが、聴いたことはない。80年代日本のレーベルにアルバムを残している。2人目
の奥さんは日本人とか。親日家でもあったらしい。
このジャケットはよく見かけた。
2曲目はエヴァンスも上記のアルバムで入れていたマッシュのテーマ。
よく聴くとエヴァンスとは違う文脈。マルのサウンドだ。
ポピュラーの名曲も入れている。マイケル、スティービー。
当時の日本のプロデューサーは何を考え選曲していたのか。
マルがこれらを入れたいとは個人的に思わないから、何かの力が
働いたのかもしれない。詳細はわからないけれど、マルのジャズに
仕上がっている。終曲はフリー系の曲で、水を得た魚の様ですね。


Breaking New Ground
https://www.youtube.com/watch?v=DOupZ--UYzA&list=OLAK5uy_lYXNL4bnWwYcqadqq_6r0iobL1hNDulz4&index=1


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Carl Perkins (Piano) in 1928‐1958 生誕94周年 没後44年
31歳で交通事故にあい逝去という。ピアノは独学で・・・。
私が知ってるのは、2年前にもブログで紹介した、「イントロデューシング」です。
この小気味よいピアノサウンド。左手に麻痺があるために、独自の奏法を編み出し、
プレイしていたという。彼を知るにはいいアルバムだと思います。


Carl Perkins - Introducing (Full Album)
https://www.youtube.com/watch?v=MguWpH5rhnE


秋山紗穂(ピアノ)小林研一郎指揮MAV交響楽団演奏会

2022-08-17 07:00:31 | 音楽夜話(クラシック)
8月16日


03:39-05:00 20.39-22.00 BartokRadio


モーツァルト: ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466
(アンコール)シューマン(リスト編): 献呈


ドヴォルザーク: 交響曲第8番 ト長調 op.88
秋山紗穂(ピアノ)小林研一郎指揮MAV交響楽団
2022年5月20日 ブダペスト、ヴィガドー・コンサート・ホール


秋山紗穂さん(25)、ベルリン芸術大学修士課程に留学中。国内外のコンクールなどの
入賞等あり実績を積んでいる。今回は、ハンガリー・ブタペスト交響楽団との共演で、
5月はベルリンからブタペストに移動している。指揮の小林研一郎氏はハンガリーでは
定評のある音楽家として君臨しており、コンサートは完売だったようだ。


そんな中、芸大の先輩後輩ということでの引き合いなのか、ソリストとして
モーツァルトを弾いている。温度感のある20番。伝わる。炎のコバケン。
モーツァルトも温度感を持ってトレースしていく。いい感じの温度感だと思う。
音楽してますね。


ソリストアンコールは、久々聴いたシューマンの「献呈」名曲ですね。
よくアンコールで使われるので、聴く機会もありましたが、本当に久々です。
秋山紗穂 Twitter。
https://twitter.com/Saho0929


渋い7番有名な9番に挟まって、長調の伸びやかな8番。「どぼっぱち」は
ドヴォルザークの8番だからか。という愛称までいただいている。
ハンガリーはコバケンさんにしても第二の故郷的なところがあるのか、
ある意味相性がいい。温度を感じる演奏ができる。国内の楽団も
そのような傾向はあるものの、あちら本場はそれが自然というかあたりまえ
の様にできるところが本場だと思う。これはまねできない代物だ。
血筋と言ってはそれまでだけれど、クラシック音楽の国境は存在しない
という人もいるが、このような形では存在していると思う。
しかしながら、音楽しているいい演奏だった。