「ショパンと彼のヨーロッパ」国際音楽祭2022 小林愛美 ピアノリサイタル

8月23日


01:00- 18.00- YouTube_Chopin Institute Aimi Kobayashi | 18th International Music Festival
「ショパンと彼のヨーロッパ」国際音楽祭2022 Międzynarodowy Festiwal Muzyczny „Chopin i jego Europa” - Recital fortepianowy


シューマン：アラベスク ハ長調 op.18
シューベルト：ピアノソナタ第19番 ハ短調 D958
ショパン：24の前奏曲 op.28
アンコール　ショパン:ノクターン第37番嬰ハ短調　遺作
　　　　　　　 ワルツ 第５番 変イ長調 作品42
Pf. 小林愛実


コンクールとは違う、リサイタルの雰囲気、その中で、聴衆は
演奏者の成長を見る。
シューマンは寄り添う。シューベルトは少し眉を寄せながら難しい顔をするが
弾き手はそれを克服していく。
２４の前奏曲は、コンクール時と比べて、整理されて聴きやすくなった。
多分コンクールと違うステージでの披露なので、その点ではより彼女らしさが
出て、以前の感触より違うものが出て、それを聴衆は共感できたのだと思う。
スタンディング・オヴェーションだった。
いいリサイタルだったと思う。

「ショパンと彼のヨーロッパ」国際音楽祭2022 反田恭平 ピアノリサイタル

８月２１日

00:00- 17.00- YouTube_Chopin Institute Kyohei Sorita | 18th Chopin and his Europe International Music Festival
「ショパンと彼のヨーロッパ」国際音楽祭2022 Międzynarodowy Festiwal Muzyczny „Chopin i jego Europa” - Recital fortepianowy


J.S.バッハ(F.ブゾーニ編)：無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004〜シャコンヌ
ブラームス(F.ブゾーニ編)：コラール前奏曲「エサイの根より　Es ist ein Ros'entsprungen」op.122, Nr.8
ブラームス：6つのピアノ小品op.118


ショパン：前奏曲第25番嬰ハ短調op.45
ショパン：ピアノ・ソナタ第3番ロ短調op.58


アンコール
ショパン：ラルゴ　　　変ホ長調 B.109
　　　　　ポロネーズ　変イ長調 Op.53「英雄」


Pf. 反田恭平


2022-08-21 ワルシャワ国立フィルハーモニー内コンサート・ホール
Filharmonii Narodowej, Sala Koncertowaから生中継


バッハのシャコンヌ。ピアノ版もギター版も編曲はあるがブゾーニの物をこういう風に弾く演奏は初めて聴いた。
かなりブリリアントに響く。ヤマハのピアノの特性がスタインウェイとは違い、かなりクリーンというかクリアというか
ドライというか、ヤマハサウンドなのだ。反田氏はヤマハとエンドース関係にあるのかはわからないけれど、
今回はヤマハのピアノで挑んでいる。
そのこともあって、バッハはかなり盛り上げ気味での派手なアプローチになっている。掴みは取れたと思われる。
リサイタルなので、そのような演出というか解釈もありなのかもしれない。


ブラームスはバッハの後で、少し重めにバッハと対比させるような感じでの弾きこみだったように思う。
表現者としての（現代の）多様性のようなものを身に着けているような感じを受けた。


ショパンとなると、どうしてもコンクールの時の演奏が耳についていたりするが、それよりもスケールが
大きくなっているような感じもした。余裕というか、コンクールとは違う、アプローチの仕方があるようで、
もっと反田氏の自発性があるところを感じた。
3番のソナタの切れ味もよく引きこまれた。カッコいいショパンだった。
アンコールの「英雄ポロネーズ」はもしかすると彼の名刺代わりの1曲かもしれない。