MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

高橋 眞知子(fl)

2019-07-03 12:27:59 | 音楽夜話(クラシック)
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ

バッハの子だくさん。
著名な作曲家も輩出している。
たまたま、バイエルン放送協会のネットラジオを聴いていたら、
プログラムに、CPEバッハの作品で、高橋眞知子さんという
フルート奏者が彼のオーボエ協奏曲のフルート編曲版というのを
録音していてそれが、放送に乗った。

録音は80~90年代くらいのものらしいが、廉価盤の組み物の中に
入ってしまっていて、原盤のレーベルはわからない。
それでも聴いたプログラムは別の演奏者なら聴くことも出来る。
高橋さんは現在は沖縄の大学で教鞭をとられていて、後進の
指導に当たられているようだ。

ノン・ビブラートで合奏もそのような古楽的な演奏方式をとっている。
音が端正に聞こえる。音の強弱もそれほど激しくつけていない。
何事もほどほどに。それが、耳に届くけれど、決して不足はない
感じがするところが音楽の面白味かもしれない。

高橋さんは個人的には逆輸入された演奏家だったりする。
日本人演奏家も現地で活動されてる方も結構いらっしゃるのかも
しれない。

C.P.E.バッハ:フルート協奏曲集
変ロ長調Wq.164(原曲:オーボエ協奏曲)
高橋真知子(Flu)
ローランド・キーフト指揮、
コンセルトヘボウ室内管弦楽団

藤田真央 45'24" 1stRound

2019-07-03 11:52:03 | 音楽夜話(クラシック)

ナクソスジャパン ミュージック・ノート より。
https://note.mu/naxosjapan/n/n57619b89d41c

チヤイコフスキー国際コンクール

藤田真央 45'24" 1stRound

Johann Sebastian Bach,
WTC 1, Prelude and Fugue No. 20 in A Minor, BWV 865

イ短調の曲。彼自身は弾き切っていた。ニコラーエワが
好きとはある意味意外だったが、バッハの大家。
たぶん掛け値なく好きなのかもしれない。
演奏がダブった。今時のそれでないような気がしたのは、
昔どこかで聴いたバッハ演奏が耳に残っているのかもしれないが
彼の演奏にそれがダブった。ニコラーエワか・・・。
全く個人的妄想だけれど(笑)。

Wolfgang Amadeus Mozart,
Piano Sonata No.10 in C Major, K. 330

終演。ブラボー起こる。聴衆にはつたわる。生き生きとした
モーツァルト。改めて曲への集中の凄さがわかる。
表情を変えてくるところが、聴衆にわかるのだろう。
バッハとモーツァルトは違う。掴みは取った。

Pyotr Ilyich Tchaikovsky,"Dumka", Op. 59

ロシアもの。ロマン派。古典とは違う。どう、もってくるのか。
本作はピアノのためのコンサートピースで、チャイコフスキーの
ピアノ作品の中で成功した有名曲となっている。

チャイコフスキーの作品はピアノは協奏曲以外ほとんど聴いたことがない。
彼の身上的な部分が、風景と相まって語られる。重い作品に聞こえる
部分は短調の調性が効いているからか。農民の踊りの様な舞曲的扱いも
表現の核心部分をしっかり握っている感じがした。落ち着いている雰囲気がある。

Frederic Chopin,
Etude No. 11 in A Minor, Op. 25

練習曲11番イ短調。ブラヴォー起こる。
難しい練習曲だなと思うのは私だけではないと思うが、
気分を変えてきた。チャイコフスキーの憂鬱を飛ばすかの
ような演奏だったように思う。
彼の特質の音色を壊すことなく弾き切っている。

Sergei Rachmaninov,
Etudes-tableaux No. 5 in E-flat Minor, Op. 39
練習曲『音の絵』作品39

しずかに終わって、聴衆の拍手を引き出すところは
ある意味場慣れしているのかもしれない。
これも練習曲だ。素人が聞くと、どこが練習曲なのか・・・。と
思うくらい音数が多い。そういう練習曲なのかもしれないが・・・。

Franz Liszt,
Douze Etudes d'execution transcendante, S. 139
10. Allegro Agitato

リストも華がある。聴衆の心をつかんでいるような感じがする。
超絶技巧練習曲だから聞きとるのもひどく難しい。すごいなぁ。
プロの世界ではそれが当たり前なのかもしれないけど。

確かにバッハやモーツァルトとチャイコフスキー以降の作曲家の
作品は弾き分けられていると思うし、場慣れもしている感じもするし、
ご本人が、大家の演奏している場所で自分も演奏してみたかった
という目的で、賞に入ることが第一目的でないことが、本当で
あったという事が実証されたのかもしれないし、それが幸いして
いるのかもしれない。