MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

閉店

2019-07-04 08:41:05 | 音楽が流れる喫茶&BAR
閉店

JAZZ喫茶の老舗がまた1店閉店するらしい。
時代も変わり、そこに行かなくてもJAZZが
聴けるようになって久しい。

情報もそこに行かなくても得られる昨今。
オリジナル盤でそこでしか聴けないというような
特殊な状況を好む方は別だけれど、マスターとの
ジャズ談義、常連さんとの会話を楽しむなど、
以前と変わらぬお付き合いを望む方には至極残念な話。

大きなシステムで、空気を震わせて音楽を聴きたい
と思う時にはとてもいい空間なのだが、そういう店は
とっくに無かったりする。

ノスタルジーだけでは生きていけない。日々の糧を
得るための工夫は怠らないにしても、お客さんが
来ないのではある意味話にならないか。

後継者を募っても先の事を考えると、ボランティアでは
引き受けられないし難しいところ。

今まで続けていただいてありがとうございました。

藤田真央 56’52” Semi Final

2019-07-04 07:56:23 | 音楽夜話(クラシック)
藤田真央 56’52” Semi Final

Alexander Scriabin,
Sonata-Fantasy No. 2 in G-sharp Minor, Op. 19  (11’)
スクリャービンて、ほとんど聴いたことがなかった。
まとまっているソナタとして聴く。安定した弾き振り。
導入としてはいいのではないかと思う。

Frederic Chopin,
Piano Sonata No. 3 in B Minor, Op. 58  (27’)
スクリャービンのくぐもったような心情は置いておいて、
ショパンの華を弾く。明るいところに出てきたピアノは、
その心情を吐露していく。ショパンはやはり当たり前だが
スクリャービンとは違うのだ。そのところを弾き分けている。
きらきらした音。聴いていて、音色の違いが音楽の違いを
より際立たせてる。プロはやはり違うのだ。そのように
持って行けるようにそれに向いたピアノを選び打鍵していく。
舞台裏のピアノチューナー(調律師)もすごく大変で
気を使うだろう。

Sergei Prokofiev,
Piano Sonata No. 7 in B-flat Major, Op. 83

「戦争ソナタ」と呼ばれるうちの1曲。18分くらいの中に、
当時の作曲家の色々なメッセージを含んで、成立している。
それを戦争を知らない世代が、どう弾きこなしていくのか。
プロコフィエフの時代背景なり、イメージしながら作品作りを
したと思うが、急・緩・急、圧倒的な集中と技巧でそれは表現された。

音大ピアノ科で野島氏にも師事されている。
どの位の頻度でのレッスンなのかわからないけれど、
なにか野島氏のエッセンスが感じ取れる気がした。
個人的な感想だけれども・・・。


レイ・ブラウン(b)つながりで・・・

2019-07-04 00:04:52 | 音楽夜話(ジャズ)
レイ・ブラウン(b)つながりで・・・

Lester Young - Lester Young & Oscar Peterson Trio (Full Album)
https://www.youtube.com/watch?v=CMGS82H_TII&list=RDCMGS82H_TII&start_radio=1

レスター・ヤング(ts)というJAZZジャイアンツがいた。
ヴァーブ・レーベルから、オスカー・ピーターソン(p)トリオ
と共演したアルバムが出ていた。

なかなかリラックスした演奏で、ヴァーブのコンセプトをよく
飲みこんだアルバムだった。

レスターのサックスは申し分ないし、2曲目の「言い出しかねて」の
ギターのイントロは、ハーブ・エリスでは出せない口ぶりを、バーニー・
ケッセルが引き出し、レスター・ヤングがそれにかぶせていく様は、
ジャズだなぁと思う。インディアナのイントロもしかり、ピアノでは出せない
カラーを出している。

良く歌うレスター・ヤングはどこを切っても申し分ない。ピーターソンも
出しゃばることなく伴奏付けてるし、なんか、相当いい感じのアルバムに
仕上がっている。肩の凝らないJAZZアルバムとしては、聴きごたえが
ある。

ピーターソンと付き合ったベーシストに、御大レイ・ブラウンがいた。
この方は、骨太の音をひっさげ、ウォーキング・ベースを弾かせたら
もう、参ってしまう。ベーシストの鏡みたいなジャイアンツだ。
その、レイブラウンは、幾多のセッションに付き合い、アベレージを超える
演奏をしてきた。そんな1枚。

レーベルを移っても、その、カラーは変わりなく、聴きやすい溶け込める作品を
提供し続けている。

Herb Ellis & Ray Brown's - Soft Shoe ( Full Album )
https://www.youtube.com/watch?v=rCpGmtdxT3A

もう1枚は、キーボードがジョージ・デュークというもの。
ジョージ・デュークって、ピアノじゃなくて・・・。70年代フュージョンの、
やはりエレピの人だろうと思っていたけど、このアルバムの1曲目で目うろこだった。

たしかにこのような黒系の曲はお得意だし、喧嘩することはないので、エレピでも
ピアノでもどんと来いなのだろうけど、先入観というのはあるもので、何で
彼がピアノなの?というのはあったけど、スタジオ収録なので、きっとなんでも
有りで、プロデューサーがピアノで行ってみようといえば、彼はきっとピアノで
演奏したのだろうし。そんな目うろこな1枚だった。フュージョンじゃない、
メインストリームの彼の演奏も、若いといえどもしっかり先輩の中にとけこんでいる。

ここでは、レスターではなく、トランペットのハリー「スィーツ」エディソン。
これがまた、味のある演奏を繰り広げていて楽しい。

ベースのレイとドラムのハナは屋台骨を支える。コンコードは先代ヴァーブの意図を汲んで
聴きやすく楽しい演奏主体のアルバム制作に従事した。
こういうアルバムがあっていい。これもジャズの楽しみの1枚。理屈いらない(笑)。