MOBU'S MUSIC MAZE

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藤田真央 45'24" 1stRound

2019-07-03 11:52:03 | 音楽夜話(クラシック)

ナクソスジャパン ミュージック・ノート より。
https://note.mu/naxosjapan/n/n57619b89d41c

チヤイコフスキー国際コンクール

藤田真央 45'24" 1stRound

Johann Sebastian Bach,
WTC 1, Prelude and Fugue No. 20 in A Minor, BWV 865

イ短調の曲。彼自身は弾き切っていた。ニコラーエワが
好きとはある意味意外だったが、バッハの大家。
たぶん掛け値なく好きなのかもしれない。
演奏がダブった。今時のそれでないような気がしたのは、
昔どこかで聴いたバッハ演奏が耳に残っているのかもしれないが
彼の演奏にそれがダブった。ニコラーエワか・・・。
全く個人的妄想だけれど(笑)。

Wolfgang Amadeus Mozart,
Piano Sonata No.10 in C Major, K. 330

終演。ブラボー起こる。聴衆にはつたわる。生き生きとした
モーツァルト。改めて曲への集中の凄さがわかる。
表情を変えてくるところが、聴衆にわかるのだろう。
バッハとモーツァルトは違う。掴みは取った。

Pyotr Ilyich Tchaikovsky,"Dumka", Op. 59

ロシアもの。ロマン派。古典とは違う。どう、もってくるのか。
本作はピアノのためのコンサートピースで、チャイコフスキーの
ピアノ作品の中で成功した有名曲となっている。

チャイコフスキーの作品はピアノは協奏曲以外ほとんど聴いたことがない。
彼の身上的な部分が、風景と相まって語られる。重い作品に聞こえる
部分は短調の調性が効いているからか。農民の踊りの様な舞曲的扱いも
表現の核心部分をしっかり握っている感じがした。落ち着いている雰囲気がある。

Frederic Chopin,
Etude No. 11 in A Minor, Op. 25

練習曲11番イ短調。ブラヴォー起こる。
難しい練習曲だなと思うのは私だけではないと思うが、
気分を変えてきた。チャイコフスキーの憂鬱を飛ばすかの
ような演奏だったように思う。
彼の特質の音色を壊すことなく弾き切っている。

Sergei Rachmaninov,
Etudes-tableaux No. 5 in E-flat Minor, Op. 39
練習曲『音の絵』作品39

しずかに終わって、聴衆の拍手を引き出すところは
ある意味場慣れしているのかもしれない。
これも練習曲だ。素人が聞くと、どこが練習曲なのか・・・。と
思うくらい音数が多い。そういう練習曲なのかもしれないが・・・。

Franz Liszt,
Douze Etudes d'execution transcendante, S. 139
10. Allegro Agitato

リストも華がある。聴衆の心をつかんでいるような感じがする。
超絶技巧練習曲だから聞きとるのもひどく難しい。すごいなぁ。
プロの世界ではそれが当たり前なのかもしれないけど。

確かにバッハやモーツァルトとチャイコフスキー以降の作曲家の
作品は弾き分けられていると思うし、場慣れもしている感じもするし、
ご本人が、大家の演奏している場所で自分も演奏してみたかった
という目的で、賞に入ることが第一目的でないことが、本当で
あったという事が実証されたのかもしれないし、それが幸いして
いるのかもしれない。


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