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冥王星の観測は問題なし! ニューホライズンズは7日に完全復旧

2015年07月07日 | 冥王星の探査
NASAの発表によると、
科学観測を停止していた冥王星探査機“ニューホライズンズ”の、
セーフモードに入った原因が特定できたようです。

また、探査機に損傷なども無いので、
科学観測を再開し、通常の運用に戻るそうです。

これにより、7月14日に予定されている冥王星への最接近時の観測は、
「問題なく実施できる目処が付いた」ということになりますねー
冥王星探査機“ニューホライズンズ”


セーフモードの解除

“ニューホライズンズ”は7月4日に何らかの問題が発生し、
通信ができない状態に陥っていました。

この障害は1時間21分続き、その後回復しています。

でも、異常を検知した探査機自身の判断で、
メインのコンピュータから、バックアップのコンピュータに切り替わり、
必要最小限の機能のみを動かす「セーフモード」に移行することに…

ただ、セーフモードに入った状態では、
科学観測に必要な機器が動かせないんですねー

なぜ通信に障害が起きたのかを突き止め、
その原因を取り除かないと、セーフモードは解除できないので、
地上の運用チームが対応に当たっていました。

さらに、探査機が冥王星に最接近する14日が迫っていて、
時間に余裕もない状態でした。


原因はコマンド送信のタイミング

NASAの発表によると、
今回の問題の原因は、探査機へのコマンド(指令)にあったんだとか。

冥王星への再接近に備えた準備を行う運用中に、
地球から探査機へコマンド(指令)を連続して発信します。
その際のタイミングが良くなかったみたいです。

再発の心配もあるのですが、
同様のコマンド操作は、今後予定されていないので、
心配は無いようです。

今後“ニューホライズンズ”は、
停止していた科学観測の再開と、冥王星最接近に備えた準備を行うことになります。


こちらの記事もどうぞ ⇒ 問題発生! 冥王星探査機“ニューホライズンズ”がセーフモード


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