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ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡がとらえた宇宙空間に浮かぶ“はてな(?)マーク”の正体は何か 2つの銀河の相互作用が原因かも

2023年08月23日 | 銀河・銀河団
NASAのジェームズウェッブ宇宙望遠鏡が、宇宙空間で光輝く“はてな(?)マーク”形の物体をとらえました。
“はてな(?)マーク”は2つの銀河の相互作用によるものの可能性がある。(Credit: NASA/ESA/CSA/Joseph DePasquale (STScI))
“はてな(?)マーク”は2つの銀河の相互作用によるものの可能性がある。(Credit: NASA/ESA/CSA/Joseph DePasquale (STScI))
7月26日に公開された近赤外線分光画像に写っているのは、“ハービック・ハロー天体46/47”と命名された2つの若い恒星。
この天体は銀河系の“ほ座”から1470光年離れていて、まだ形成期にあり、互いの周りを回っていました。

この2つの恒星は、1950年代から地上の望遠鏡や宇宙望遠鏡で観測されていたもの。
でも、その画像の背後にある“はてな(?)マーク”形については、まだ詳しい観測や研究が行われていませんでした。

どうやら、その形状や位置から“はてな(?)マーク”は恒星ではないことは明らかなようです。

おそらく、この現象は“ハービック・ハロー天体46/47”よりもはるかに遠く… 数十億光年離れた場所で、2つの銀河が融合してできたもの。

宇宙には数多くの銀河が存在していて、時間の経過とともに成長して進化する過程で近くの銀河と衝突することがあります。
その衝突で、銀河は歪んで様々な形になり、“はてな(?)マーク”が出来たのかもしれません。

こうした現象は、からす座にあるアンテナ銀河の逆向き“はてな(?)マーク”などを含め、過去にも観測されています。

ほとんどの銀河は、それぞれの歴史の中でこうした相互作用を何度も繰り返します。

私たちの天の川銀河も、およそ40億年以内にアンドロメダ銀河と合体すると予想されています。
でも、どんな形になるのかは分からないんですねー

2つの銀河が合体して相互の重力が作用しあっている姿が“はてな(?)マーク”だとしたら。
上部のかぎの部分は、恒星とガスの流れが引きちぎられて宇宙空間に流れ出す“潮汐(ちょうせき)尾”のように見えますね。


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