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モバライダー mobarider

地球より住みやすい惑星は見つかるのか?

2014年04月24日 | 地球外生命っているの? 第2の地球は?
プラネットハンターたちが地球に似た惑星を探すのに躍起になっている中、
地球より生命に適した“スーパーハビタブル惑星”が存在する、という新たな説が発表されました。

もしこの説が正しければ、
地球外生命他を見つけるには、“スーパーハビタブル惑星”を探す方がいいということになるんですねー
ケンタウルス座アルファ星Bの周りを公転する惑星(イメージ図)
太陽型恒星の周りを公転する惑星としては、
これまで発見された中でも最も明るいもの。

1995年、太陽系の近くにある恒星の周囲を回る惑星(系外惑星)の存在が報告され始め、
これまでに発見された系外惑星の数は1000個を超えています。

そして、海があり、大気中に十分な量の酸素が含まれる地球にそっくりな惑星を見つけようと、熾烈な競争が繰り広げられてきました。

でもこれらは地球中心的な見方だそうで、
多種多様な生命居住可能環境の中では、地球は辛うじて住めるというレベルかもしれないんだとか…
生命中心の観点からすれば、地球は極めて特異な環境ということもあり得るそうです。

なので、地球より生命に適した条件を備えた環境(スーパーハビタブル)が存在する可能性があり、
それらに焦点を絞って惑星の探索を行うほうがいいようです。


では、スーパーハビタブル環境を特徴付けるものとは何なのでしょうか?

水は、生命が居住できる環境かどうかを決める要因のひとつです。
でもそれ以外にも、地質や大気に関する複数の要因も居住可能性に影響を及ぼすんですねー

例えば、誕生から時間が経った惑星のほうが、生命が進化する機会が多く存在すると考えられます。
また、大きな星(最大で地球の3倍ほど)の場合、火山活動が活発でガスが放出されることから、大気が存在する可能性が高くなります。

地球自体はハビタブルゾーンの端に位置しているので、ハビタブルゾーンの中心付近に位置する惑星は、生命が存在する環境としてより適している可能性もあります。


一方で、スーパーハビタブル説に対して懐疑的な見方もあります。
表面温度が高すぎず低すぎず、水が液体で存在できる範囲を惑星が公転している場合、その惑星は生命が生存可能な環境ということになります。

でも実際には、ハビタブルゾーン内にある星の多くが生命の存在に適していないと見られる一方で、
地下に広大な海を持つ土星の衛星エンケラドスと、木星の衛星エウロパのように、
ハビタブルゾーンに含まれていなくても、生命が居住できそうな星も存在するんですねー


2018年にNASAのジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が打ち上げられれば、
惑星の大気を近くで観測できるほか、海があるかどうかも分かり、組成分析を行えると期待されています。

スーパーハビタブル惑星が存在するとして、それを見つける手段が開発されれば、地球に似た惑星よりも数が多いことが分かるかもしれません。

いまのところ、巨大地球型惑星“スーパーアース”と呼ばれる惑星が、地球サイズの惑星の数を上回っているので、
スーパーハビタブル説によって、生命が生存できる条件を備えたスーパーアース惑星が見つかるかもしれませんね。


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