宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

打ち上げ準備中。 ヨーロッパ宇宙機関のスペースプレーン“IXV”

2015年02月09日 | スペースプレーン
ヨーロッパ宇宙機関のスペースプレーン実験機“IXV”。
2月11日に宇宙へ向けて飛び立つため、打ち上げ準備が着々と進められているんですねー
すでにヴェガロケットの頭の部分に搭載されたようです。


“IXV”はヨーロッパ宇宙機関が開発したスペースプレーンの実験機で、
将来の再使用宇宙機の開発に向けた実験を行うことを目的にしています。

見た目は巨大な革靴のような恰好をしていて、スペースシャトルのような大きな翼は持っていません。

この胴体の形状はリフティング・ボディと呼ばれ、この形によって胴体全体で揚力を発生させることが出来るんですねー


また、後部に装備された2枚の大きなフラップを使うことで、
大気圏内でもある程度飛行を制御することが可能になっています。

機体の全長は5.0メートル、全高は1.5メートル、全幅は2.2メートルで、
打ち上げ時の質量は2トンになります。

打ち上げに使用されるロケットは、
アリアンスペース社が運用する小型の固体ロケット“ヴェガ”。

打ち上げ後に、高度340キロでロケットから分離され、
単独で412キロまで飛行した後、秒速約7.5キロで大気圏に再突入します。
なので、地球を回る軌道には乗らない、
サブ・オービタル飛行(弾丸飛行)と呼ばれる飛行経路を取るんですねー

そして、パラシュートで太平洋上に着水し船で回収、
後で分析などが行われることになります。

打ち上げから着水までにかかる時間は1時間40分ほど…
ほんの短い宇宙旅行ですね。


すでにロケットも“IXV”も、
打ち上げ場所である南米のギアナ宇宙センターにあり、1月28日には“IXV”をアダプターの上に搭載し、両側から包み込むようにフェアリングをかぶせる作業が行われています。


打ち上げに向けた準備が進むなか、
2月2日には、フェアリングがかぶせられた“IXV”はロケットの先端へ。

そして、日本時間の2月11日22時00分に打ち上げられるんですねー


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