宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

補給船の打ち上げは成功したけど着地は失敗に… ファルコン9ロケット

2015年04月19日 | 宇宙へ!(民間企業の挑戦)
スペースX社が、
無人補給船“ドラゴン”の運用6号機(CSR-6)を搭載した“ファルコン9”ロケットの、
打ち上げに成功しました。

“ドラゴン”には補給物資が搭載されていて、
もう、国際宇宙ステーションに到着しているはずなんですねー

一方、注目されていた第1段ロケットの機体回収は、前回同様に回収用の船にはたどり着いたものの、着地に失敗し機体は壊れてしまうことに… なりました。

“ファルコン9”はスペースX社が開発したロケット。
打ち上げ機数は今回で17機目で、今年に入ってからは4機目の打ち上げになります。

これまで大きな失敗は起こしていないので、ひじょうに安定したロケットと言えます。

今回の打ち上げでは、今年1月の“ドラゴンCSR-5”と同様に、
打ち上げ後に第1段ロケットの機体を回収する試験が行われました。

スペースX社では、ロケットを旅客機のように再使用することで、
打ち上げにかかるコストを劇的に引き下げることを目指しています。

まずは、ロケットの第1段を再使用することを計画しているんですねー
その前段階として、
これまでにロケットの第1段を大西洋上に着水させる試験を何度か行い、
続いて船の上に着地させる試験へと移行していました。

その最初の試みは、今年の1月10日に行われたのですが、
船の真上まで降りてくることは出来たものの、姿勢を崩して打ち付けるように甲板に衝突。

失敗の原因は、安定翼を動かすための作動液が途中で切れてしまったこと。
安定翼が十分に機能せず、下降中の機体を制御することが出来なかったようです。

作動液が50%多く搭載された今回の試験では、
前回と同様に、船の上までは降りてきたのですが、安定して降り立つことはできず、
ハード・ランディングになってしまい、機体は壊れてしまいました。

船にはビデオカメラが装備されていて、映像は記録されているものの、
現時点で手に入るのはフレーム・レートが低い映像のみ。
生の映像データは、船が港に戻ってからになるそうです。

低いフレーム・レートの映像では、
横方向への速度を消し切ることができず、着地まではうまく行ったものの、
その後横倒しなってしまったように見えます。
次の“ファルコン9”の打ち上げは4月24日。

積み荷である衛星は、ロケットの持つ揚力を最大限使う必要があるので、
着陸脚などを装備する余裕がなく、回収試験は行われない見込みです。

なので、回収試験が実施される可能性があるのは、今回とほぼ同じ条件になる6月19日の“ドラゴンCSR-6”の打ち上げ。

さて、次回はうまく着地することができますかねー



最新の画像もっと見る

コメントを投稿