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太陽系外縁部で“準惑星”を発見! 極端な楕円軌道で公転周期は700年

2016年07月15日 | 宇宙 space
海王星よりもはるかに遠い太陽系外縁部の離心軌道上で、
珍しい“準惑星”が発見されたようです。
氷に覆われたこの準惑星は“RR245”と命名され、大きさは地球の18分の1ほどあります。

準惑星の現在の位置は、太陽から約97億キロの距離にあり、
これは、地球から太陽の平均距離の65倍。

ただ、“RR245”の軌道は極端な楕円形で公転周期が700年もあるんですねー

なので、最も離れた所では太陽までの距離が190億キロも離れ、
太陽に最も接近する所では距離が約50億キロまで近づくことになります。

準惑星に分類される天体は、
普通の惑星に比べて小型で、太陽からはるかに遠方の軌道を公転し、
小惑星などの他の天体が多数存在する領域を移動しています。
準惑星“RR245”の軌道(黄色い線)。

太陽系には、準惑星が数十個存在する考えられています。

でも、今のところは数えるほどしか特定されず…
これまでに見つかっている準惑星は、エリスやケレスをはじめ冥王星など。

  冥王星は2006年に惑星から準惑星に降格されていて、
  これについては今日に至るまで、まだ論争が続いています。


“RR245”の存在は今年の2月に、
2015年9月に撮影された画像の中で初めて確認されました。
この画像から“RR245”を発見

確認したのは太陽系外縁天体の探査を目的とする、
国際プロジェクト“太陽系外縁部起源探査(OSSOS)”。

大半の準惑星は小型で暗いのですが、
今回発見された“RR245”は研究対象とするのに、
十分な大きさと明るさを持っていたそうです。


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