今年の夏に、天の川銀河中心の巨大ブラックホールを接近通過した天体“G2”がありました。
意外にも、この天体は引き裂かれることもなく生き残っていることが、
ハワイのケック天文台の赤外線観測から分かります。
観測からは、この天体は当初予測されていたガス雲ではなく、
連星が合体してできた巨大星とみられているんですねー
これまで“G2”は、地球3個分ほどの重さの水素ガス雲と考えられていました。
なので、ブラックホール接近時に重力の影響で引き裂かれるよすを観測すれば、
ブラックホールや、その周辺環境について探る手がかりになると注目を集めていました。
でも“G2”は重力で引き裂かれず、そのまま残ることに…
このことから、“G2”の正体はガス雲でなく、
ブラックホールの周囲を一緒に回っていた2つの星が合体してできた、
ガスとチリをまとった大質量星でだと分かります。
銀河中心部にある大質量星の連星は、
合体すると100万年以上の間膨張し、その後で元のサイズに戻るんですねー
“G2”はこうした、膨張している状態だと考えられています。
このような大質量星の連星は、
これまで形成過程がよく分かっていなかったのですが、
多くは“G2”のような天体が膨張を終えて元に戻った姿なのかもしれません。
また、従来は巨大質量ブラックホールの周には、
存在しないと考えられていた若い星が見つかったことや、
反対に年老いた星が多く存在すると考えられていたのが、
実際には少なかったことも観測で明らかになっています。
意外にも、この天体は引き裂かれることもなく生き残っていることが、
ハワイのケック天文台の赤外線観測から分かります。
観測からは、この天体は当初予測されていたガス雲ではなく、
連星が合体してできた巨大星とみられているんですねー
これまで“G2”は、地球3個分ほどの重さの水素ガス雲と考えられていました。
なので、ブラックホール接近時に重力の影響で引き裂かれるよすを観測すれば、
ブラックホールや、その周辺環境について探る手がかりになると注目を集めていました。
ブラックホールのそばを通過した“G2”。 ケック望遠鏡で撮影した赤外線画像では、 広がった像となりブラックホールの位置(緑)と重なるが、 実際ははるかにコンパクトだった。 |
でも“G2”は重力で引き裂かれず、そのまま残ることに…
このことから、“G2”の正体はガス雲でなく、
ブラックホールの周囲を一緒に回っていた2つの星が合体してできた、
ガスとチリをまとった大質量星でだと分かります。
銀河中心部にある大質量星の連星は、
合体すると100万年以上の間膨張し、その後で元のサイズに戻るんですねー
“G2”はこうした、膨張している状態だと考えられています。
このような大質量星の連星は、
これまで形成過程がよく分かっていなかったのですが、
多くは“G2”のような天体が膨張を終えて元に戻った姿なのかもしれません。
また、従来は巨大質量ブラックホールの周には、
存在しないと考えられていた若い星が見つかったことや、
反対に年老いた星が多く存在すると考えられていたのが、
実際には少なかったことも観測で明らかになっています。