ゲゲゲのゲッ

　少し前、民主党の議員が「鳥取、島根は日本のチベット」と発言し物議を醸した。地元では相当の反発があったようで、もっと大きな波紋を起こすと思ったがそのまま消滅した。

　県別人口は島根７４万、鳥取６０万で最下位、その位置も区別がつかないのが一般的の様である。
　私も新潟、山形の位置関係が明確ではない。居住地によって関係が薄いからである。

　そこで奇しくも登場したのが「ゲゲゲの女房」ＮＨＫの朝ドラである。
　ヒロインの布枝は、昭和7年、島根県安来市の商家に生まれた。
　29歳のとき、縁談があり、10歳年上、戦地で左腕を失っていたペンネーム「水木しげる」と結婚し東京で貧乏生活をするストーリーである。伯耆大山、安来節、どじょう掬い踊りで有名ではあるが、今一である。

　四国の縁のない人には、徳島、香川、愛媛、高知の位置関係を明確に言うことが出来るだろうか。
　阿波の徳島、人形浄瑠璃ですナ。香川、手打ちうどんが美味いらしい。伊予の愛媛、ミカンかいナ～。土佐の高知は坂本龍馬ですがいな～

　人間何から何まで全部知っているわけではないから間違いもある。しかし公人の発言は影響が出てしまうので注意を要することが多い。

　鳩山首相は１６日、沖縄の普天間飛行場移設問題について「普天間なんて皆さん、知らなかったでしょう。それが国民の一番の関心事になること自体、メディアが動きすぎていると思っている」。その後、普天間問題での発言に関しては「大きな政治問題になっている。メディアに必ずしも事実ではない、正式に決まってもない地名などが出ることに対し、もっと冷静に判断されるべきだという意味で言った」と釈明したと、読売新聞や各紙に載った。

　これも物議を醸すところであるが、今はそれどころではない。
　普天間など知らない日本人がいるのも事実であろう。
　「県外」「国外」だと宣っておられる国会議員も「圏外」であると思う。