開けてチョウダイ！

　一か月ほど前、送迎付きの食事会の帰り、電車のホームで見知らぬ老女が私に「開けて・・」と自動販売機で買ったのか、お茶のペットボトルを差し出した。

　この頼み方が自然と言うか、さも当然のように・・・やや、呆気にとられた・・・

　先日、病院のホールでで・・・男性のお年寄りが、やはり、買ったお茶のペットボトルを病院の職員（警備員）に差し出して開けて貰っていた。患者と言え正常に歩ける程度なのに・・・

　あるスポーツクラブで、仲間の後期高齢者の女性が私にキャップを開けてくれと差し出す。毎度のことである。

　知り合いだから当然であるが、見ず知らずの人にも頼まなければならないご時世になったものである。

　ペットボトルのキャップやプル-トップの製造元では試行錯誤、検討のうえ、普通人が一番適切であろうと妥当な力加減で設定しているのだが、どうも子供に近い高齢者が増えてきたのは対応に戸惑うだろう？・・・

　時には、こちとらも、素手では開かず、布巾等を探してしまうのだ・・・

　しかし、何故か、缶ビールのプルトップ（pull-top）はホイホイと開けられるのだが・・・